【短編小説】天然MANウィズ座MISSION
入国ゲートの向こうで手を振る男を見つけてスーツケースを引きずて行った。
「お疲れ様」
男は笑顔で俺の手からスーツケースを受け取ると意気揚々と成田エクスプレス乗り場に向かおうとした。
「おい待てよ、何処に行くんだ」
「あぁ煙草を吸うのが先か」
「いや違う、まさかお前ここまで電車で来たってのか」
「それが何か問題でも」
「ばかやろう、疲れてるから迎えに来てくれって言ったんだ」
「あぁそう言われたから来た」
「だったら車で来てくれって意味だろうがよ」
「そうだったか、それは済まない事をしたな」
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