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【短編小説】蝉

 雀の鳴き声にしては煩えよな、とセンターが呟いた。
 俺たちは緑色のフェルトを飛び回る雀たちを撫で回している。扇風機が周り生ぬるい風を振り回す。
 部室になっている倉庫はコンクリートが剥き出しで、高い天井だけが救いとなっていた。しかしスノコに敷いた座布団は汗と湿気で重たい。

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894字
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