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価格を調整する、販売促進の視点から商品の価格を設定する方法とは

経営について学んでいます。今回は価格の調整について。価格は需要の変化、競合の状況で変化させる必要があります。何らかの対価との引き換えに顧客に割引の選択肢を与え価格調整をします。
商品の価格を設定したり、変更したりするときに規範とすべき方針を価格政策といいます。

割引

割引方法には下記のような手法があります。
現金割引。すぐ購入を決断をしてくれる顧客に対して、価格を下げて支払いを確保する手法です。資金回収不能リスクが下がります。
数量割引。一度に大量購入してくれる顧客に対して価格を割り引きます。事務コストの削減が可能となります。
季節割引。季節が外れてしまった商品を、価格を下げて購入を促進させます。旅行業界が需要が少ないときに安い値段を設定する、洋服が季節を過ぎるとセールを行うといった場合に見受けられます。
機能割引。製造業者が流通業者(製品流通に関わる業者、小売、卸売業者など)の販売、保管、記録、などの機能に対して割引をします。一般的に消費者よりも業者の方が割引率が高く、また小売業者よりも卸売業者の方が割引率が高くなります。

報酬

報酬とは、小売業者に対して販売促進キャンペーンに参加させるなど、プロモーション活動の一環として協力してもらった場合に一定の額を支払うことです。アローワンスやリベートといったものがあります。
アローワンス。メーカーが取引先に対して、商品を多く販売してもらうために支払う協賛金のことです。
リベート。取引高を基準に取引先に支払う販売奨励金といったもの。取引終了一定期間後に支払います。

販売促進的価格政策

「販売促進的価格政策」とは、販売促進の視点から商品の価格を設定する方法です。ロスリーダー政策やエブリデイ・ロー・プライスといった方法があります。

ロスリーダー政策

ロスリーダー政策は小売店などの価格政策に用いられます。集客数を上げるため、採算を度外視した低価格で販売する目玉商品のことをロスリーダーといいます。目玉商品は原価割れで利益が出なくとも、おとりとして顧客を導き、他の商品の関連購買を誘い、損を取り返すことを狙います。バーゲンハンターとよばれるロスリーダーのみを下位に来る顧客が多いと、来店客数が増えても利益は上がりません。

エブリデイ・ロー・プライス

エブリデイ・ロー・プライス(Every Day Low Proce)は、ウォルマートが打ち出した販売戦略、EDLP戦略と記します。「毎日安い」というイメージを作るビジネスの事。近隣の競合他社の最安値で、商品の販売価格を決めて売ります。大規模な仕入れ、ローコストなオペレーションが必要となります。EDLPの実現のためにはあらゆる分野でもコスト削減が行われ、チラシ広告も行わないのが原則です。



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