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子育ても若さもあっちゅう間。〜「今」にフォーカスを。

洗濯物を取り込みながら、
断酒の先輩が、言っていたことを
思い出していました。

「子育てって、もうね、
あっという間よ。」

私は、長い間、この、
「あっという間」が、わかりませんでした。

んな、「あっという間」なワケないやん。

本日も、読んでくださり、
ありがとうございます。

いわゆる私も「ワンオペ育児」をしていました。
もう見逃したのですが、
Twitterの記事で、
「どれだけ離乳食を頑張っても、
子どものおいしいものは、結局、
マクドナルド、
レトルトカレー、
焼肉なんだよ、なんなんだ?
この努力は!むなしい、、。」

と言った感じの呟きが
上がっていて、
そうだよなあ、そうだったよなあ。
と、苦々しく思っていました。

どんだけ丁寧に出汁をとったって、
素材の味を覚えさせようとしたって、
キューピーの瓶の離乳食には、勝てない。
と、思った瞬間が何度もありました。
まずいものは、すぐ口から出してね、
嫌な顔をしていたのは、
2、3歳くらいのころ。

息子と離れて生活していた時には、
体のことを考えて、
ケーキやクッキーを
朝の4時から作って、
持って行っていた期間も長くありました。

一緒に暮らすことができるようになると、
思春期、反抗期に入り、
「あのケーキは、まずかった!」
と、きっぱり言われて傷つきました。

息子の喜ぶ顔が見たい。
その一心で作ったものは、
大体が、息子にとって、
「まずいもの」になっているようで、
あれ?結構自信あったのに、
そんなに?というくらいに
けちょんけちょんに、
思い出したように今も言われます。

もうネタになっているようです。

すごく大きなプリンを作ろうとして、
ゼラチンの固まり具合がわからず、
のちに寒天を足したことによって、
スプーンが入らないくらいに
ガチガチに固まってしまったことや、

クルミが身体に良いと知ると、
クルミ入り、ついでに食物繊維たっぷりの、
おからを入れて、
クッキーやケーキを焼いたことも、
「ボッサボサやった」と、
もう何度、言われたことでしょう。

「良かれと思って」は、
たいがい、迷惑なんだな。と、
悟りました。


テレビで美味しそうなケーキや、
料理を見ると、ため息つかれます。

「あれは、、、。」と。

私はすかさず、
「こんなん、簡単やわ〜。
おかあさん、パテシエ
(時に職人)やから。」

と、堂々と言えるのも、
その時その時に精一杯やってきたからだと、
今なら思えます。


先日、息子にちょっとストレッチを
手伝ってもらいました。

両腕をグーンと反らすよう、
手で押さえてもらいました。
私は、猫背で、
身体もすっかり固くなっていて、
こちらが、「もう、あかん!ギブ!」と言っても、
「まだまだやで〜!」と、手を押すから、
「おかあさん、骨折してたやん!」と、
そうあれは、4年前、くらいかな、
自転車でコケて左肩を骨折したところが、
キリキリ痛むので、悲鳴に近い声をあげ、
再び「あかん!」と言うと、
ようやく「ああ。」と、やめてくれました。

そしてしばらくして、
何を思い出したのか、
「あの時もおかあさんって、
出前頼まずに料理してたやんね。」
と、ふわっと笑顔で言いました。

あ。あれ?そうやったっけ。

と言うと同時に、
その時の記憶がよみがえりました。

ホンマや。
左肩だったから良かったものの、
痛み堪えて、何もかも右手で、
涙流して、、
ああ、必死だったな。

辛い辛いとばかり思っていましたが、
その一言で、
なんだか気持ちも身体も軽くなりました。
ストレッチしたからではないようです。

失敗も、思い出になる。

断酒とともに、息子の反抗を
やっぱり向き合ってきて良かったと、
思いました。
ずっと、「逃げたらあかん」が、
頭にありました。


私は、かすかに残る母の背中の記憶を頼りに、
家事をしてきましたから、
子育ても正解なんてわからないし、
悪いことしたな。
という罪悪感でいっぱいでした。

成長するにつれて、
手作りより買った方がおいしい。
に、慣れた今になって、
「おかあさんの手作りが一番!」
なんて、
魂胆は何?と、
素直に喜べない私がいます。

親より友達の方が大切になる今、
一緒にいても話すことがなくて、
可愛らしさもなくなってきて、
これが親離れ、子離れなんだな。
と、しみじみしていて、
ようやく、
「かまう時間が無くなった」という
実感ができて、
だから、高校生からは、
「あっという間」なんだな。
と、先輩の声が、
ふと腑に落ちました。

成長って、寂しいですね。

これからは、
「私」をもっと優先して、
楽しむ方向に行こうと思います。
もちろん、寂しいをアテにして、
飲むことはありません。

覚書として、
息子が小学生の頃だったと思います。
「ぼくがおかあさんをみつけたねん。
おそらから。やさしそうにみえた。」

と言ったことを、
もう息子は、忘れているでしょうか。笑

今日、息子は思い出したかのように、
お皿を洗ってくれました。


あなたにとって、
素晴らしい1日でありますように。🍀🍀🍀

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