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#佐藤優

地獄への道は善意で舗装されている:読書録「悪の処世術」

地獄への道は善意で舗装されている:読書録「悪の処世術」

・悪の処世術
著者:佐藤優
出版:宝島社新書

次から次へと著作を出版する佐藤優氏の近作。
対談本あたりになってくると、
「さすがに粗製濫造では…」
と思わざるを得なかったりもするんですがw、ベースとなる「知識量」と、外交官時代の「経験量」には「さすが」と思わざるを得ません。
本作なんかは、その「本領発揮」の一作かもしれません。(ご本人にとっては「お蔵出し」かもしれませんがw)

現代世界史におけ

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このタイミングで「創価学会」に焦点を当てる佐藤氏・田原氏の意図はなんなのかなぁ、と:読書録「池田大作研究」

このタイミングで「創価学会」に焦点を当てる佐藤氏・田原氏の意図はなんなのかなぁ、と:読書録「池田大作研究」

・池田大作研究 世界宗教への道を追う
著者:佐藤優
出版:朝日新聞出版

AERAに連載されてたのをまとめた作品。
「批判」ではなく、創価学会の内在的論理を「理解する」というスタンスで書かれています。

<本書に「闘う言論」と言う姿勢で筆者は臨んでいる。それは、創価学会の内在的論理、池田の思想を追体験していくことが純粋に客観的、実証的方法では不可能だからだ。池田と創価学会の主張を虚心坦懐に受け止め

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公安調査庁の「内外情勢の回顧と展望」が読み応えある。:読書録「公安調査庁」

公安調査庁の「内外情勢の回顧と展望」が読み応えある。:読書録「公安調査庁」

・公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動
著者:手嶋龍一、佐藤優
出版:中公新書ラクレ(Kindle版)

読んで一番面白かったのは、紹介されている公安調査庁の「内外情勢の回顧と展望」。
HPで毎年報告されてるようなんですが、これが実に興味深かったw。
これは「おすすめ」。
もっとも公安調査庁が「思う方向」に誘導されちゃうリスクもありますがね。

本書自体は折に触れて出版されている手嶋/佐

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地政学上の「今」の確認:読書録「日韓激突」

地政学上の「今」の確認:読書録「日韓激突」

・日韓激突 「トランプ・ドミノ」が誘発する世界危機
著者:手嶋龍一、佐藤優
出版:中公新書ラクレ

外交ジャーナリストと元・外交官による「地政学」的視点からの国際情勢分析。
3作目かな?
なんかお互いを褒め合うスタンスがあって、チョットそれが気持ち悪かったりもするんですがw、語られてる内容はナカナカ面白い。
まあ「インテリジェンス」とか言われると、チョイと胡散臭さも感じたりするんですが、「地政学」

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