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ワレ定年二突入セリ! 【#6 ビジコン再挑戦の巻】

【はじめに】

2024年春、私は37〜8年勤めた会社で定年を迎えた。
55歳の時に会社は定年退職に向けた説明をしてくれた。
あれから5年、私が定年を迎えるにあたり、何を学び、どう考え、どんな決断をしたのか?
いま次々と直面している定年近辺の手続きや決断について、備忘録として記録していこうと思う。
このnoteが私と似た状況の後輩たちにとって、少しでも参考になるように願う。

 2021年、餃子の無人販売が絶好調というニュースが目についた。
無人の店舗に壁一面の冷凍庫を並べ、そこで販売されるのは餃子。
価格は1パック36個入りで千円。
代金は投票箱のような箱に入れるだけで、お釣りも出ない。
冷蔵庫は誰でも開ける事ができるので、代金を払わずに出ていくことも可能だが、ほとんどそういう事態はないという事だった。
 こんな業態のお店が近所に2軒オープンしていたが、それぞれ会社が異なっていた。すでに2社がこの事業を展開しているという事だ。
両方の店舗を見に行ったが、お客がひっきりなしということもなく、静かで店内を見ている間にお客さんは来なかった。
 お店を見てわかったのは、店舗の内装コストは低く、従業員も置かないことからランニングコストを抑える事ができているという事だ。
 ただ、商品のラインナップは36個入りの餃子1択で、他の商品といえば200円の餃子のタレだけなので、リピート率は低そう、改善の余地はありそうだと思ったがこの時期はコロナ禍でもあり、自宅での食事にニーズが高まっており売上は順調そうに見えた。

 冷凍した食品を販売する最大のメリットは保存が効く事である。それによって廃棄ロスを防ぎ、経営コストを下げるメリットがある。
 そこで、このビジネスモデルをベースに、餃子ではない無人販売のアイディアを思いついた私はこの年に地元で開催されるビジネスプラン・コンテストに応募してみることにした。

ビジコンの応募要項などは第4回のnoteで紹介しているのでそちらを参考にしてください。

 3年ぶりとなるコンテストへの挑戦は、その間に学んだ起業へのノウハウが生かされ、このような要素を調べ込み、規定の枚数で収まる資料を作成した。

  • アイディアの概要

  • 対象者:近隣地域と比較した対象者の人数

  • 販売商品ラインナップ

  • 販売方法、売上見込み

  • オンラインの活用:Googleマイビジネスを活用、ナレッジパネルで表示

  • 地域貢献

  • 優位性

  • 持続性・発展性

  • リスクファクター

 この資料を作るにあたり、知り合いの飲食店経営者から話を聞いて、いろいろ勉強になる事があった。
店内に設置する防犯カメラは最近リースのクラウド式になっていて、録画した画像や、今の様子を遠隔地からリモートで見ることもできることや、冷凍庫などの什器は中古を買うとなかなか修理に来てくれないので、壊れた場合に営業再開に時間がかかるので、できたら新品を買った方が良いなど、本では知り得ないことを学ぶ事ができ、企画書の制度を上げる事ができた。

 それなりに自信を持って応募したのだが、結果は残念ながら1次予選を突破できなかった。
事務局から送られてきた審査評は概ね好評で、目の付け所を誉められた反面、什器類の故障などを見込んでいないなど、思ってもいなかった角度からの指摘もあった。

この時、私は57.5歳。 定年まで1,000日を切った900日ほどであった。


次回は、先輩社員が「自分が定年になる前に読みたかった」と紹介された本をご紹介します。

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