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ワレ定年二突入セリ! 【#5 嫁が社長か? アパート買うか? それともコインランドリー? 刺激を受けた起業本の巻】

【はじめに】

2024年春、私は37〜8年勤めた会社で定年を迎えた。
55歳の時に会社は定年退職に向けた説明をしてくれた。
あれから5年、私が定年を迎えるにあたり、何を学び、どう考え、どんな決断をしたのか?
いま次々と直面している定年近辺の手続きや決断について、備忘録として記録していこうと思う。
このnoteが私と似た状況の後輩たちにとって、少しでも参考になるように願う。

 2021年に「なるほど!」と読んでスッキリする1冊の本と出会った。

 この頃の私は定年後にどう収入を得るのか、新しい勤め先を見つけるべきか、一人で起業するのか、進む道を決めあぐねていた。
起業するとしても私が持っているスキルは仕事のノウハウや人脈だ。 
特に手に職があるわけでもなければ設備もないので、はっきりとした職種で起業するということではなく、なんとなく一人でコンサル的な事をイメージしていた。
そこで色々調べていくと
”起業するなら妻を社長にして法人化して節税”や、
”手頃なアパートを一棟買いしてオーナーとなり、家賃収入で副収入を得よう!”
”コインランドリー店主になって副収入を!”
といった本が目についた。

 法人化するメリットは個人より経費が認められる事で、サラリーマン時代と金額だったとしても手元に残るお金が多いという内容だが、株式化する事で増えてくる手続きなどもあり、事業が順調ではない場合はあまりメリットがなさそうな印象である。

 アパート経営をして副収入を目指すにも、住宅ローンが残っている都内のサラリーマンが購入可能な物件を見つけて手に入れるのは容易ではない。
東京から距離があり、物件が比較的見つけやすい地域であればこの手法もありなのかもしれないが、そのエリアだと家賃自体が安そうで、そうなると収入も低そうである。
やるなら都心に近く、格安物件を見つける事ができないとスタートラインに立てないだろう。

 コインランドリーはニーズはありそうだと感じ、家の近所を市場調査的に色々調べたりもした。
そこは数年前にできた10棟以上からなる大きな団地で、高齢の方やニューファミリーが多い印象を受けた。
ニューファミリーが多いということは、就学児童が多いので、大量の洗濯物を処理するニーズを感じ、周辺のコインランドリー事情を探したが、古い小型店舗があるだけで、この時点では勝算は十分ありそうだと思っていたが、この時期から状況が大きく変わっていった。
 2013年に1回目のコインランドリーEXPOが開催され、徐々にこの事業が投資対象として注目を集め始めてきたのである。
 コインランドリー設備を貸し出すフランチャイズ事業社も現れ、にわかに競争相手が多くなってきた。
 事実、この時期から現在まで、都内ではあちこちにおしゃれなコインランドリーが登場し、布団の丸洗いや、スマホ対応、キャッシュレスなど新しいスタイルのコインランドリーが増え始めてきたので私は手を出すことをやめた。 ブームになってしまうとさまざまなコストが高騰してしまい常識的なコストで経営できなくなり、利益も薄くなると思ったからだ。

 気になっていたプランはどれも私には実現が難しそうと判断したので、もう一度スタートラインに戻って”起業”ということを深掘りしようと考えていた時に出会ったのがこの本。
個人事業主という職業がどういったものか? 手続きやマネープランなども知りたいし、「雇われない働き方」とはどういうものなのか?、啓発的なことではなく、起こりうる問題をどう解決したのかが書いてあったのがこの「定年ひとり起業-定年起業を始めるならこの1冊! / 大杉 潤である。
筆者もサラリーマンを経て、定年近くになって起業。そこで直面したさまざまな問題や制度などをまとめた内容の本で、この本が出たのは私が56歳から57歳になる時期だった。
中を読むとこの筆者も定年が近くなり、さまざまな情報を集めて自分なりに研究した事が書かれている。
文中では具体的にタイトルを出して紹介している書籍もあり、この方は気になった作家さんのセミナーに参加し、作家さんとコンタクトを取り続けて現在の活動に繋がっているという事で、他の同様なテーマの本とは少し違ったアプローチだった。
私は書かれている読んで気になった本のタイトルや作家の名前はネットで調べたり、取り上げられた本を手に入れてみたりできたので、この本を通じてかなり知識を得ることができた。
 人から「あーしろ、こーしろ」と言われたく無い人向けのの一冊かもしれません。

次回は2度目の「ビジネスプランコンテスト」に挑戦したお話しをお伝えしたい。

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