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ワレ定年二突入セリ! 【#2 人事担当者の説明を聞くの巻】

【はじめに】

2024年春、私は37〜8年勤めた会社で定年を迎えた。
55歳の時に会社は定年退職に向けた説明をしてくれた。
あれから5年、私が定年を迎えるにあたり、何を学び、どう考え、どんな決断をしたのか?
いま次々と直面している定年近辺の手続きや決断について、備忘録として記録していこうと思う。
このnoteが私と似た状況の後輩たちにとって、少しでも参考になるように願う。

 さかのぼること約5年前。
55歳を目前にした私のメアドに人事から『5年後の定年の説明をするので時間をとって欲しいと』メールが届いた。
 定年について、ぼんやりとしたイメージはあったが、私が懇意にしていた上司は10歳上で、会社で圧倒的な成果を出して最後は会長になった人なので、きっと退職金もたっぷり。仕事の勘は素晴らしいけどお金に関してはどんぶりだったので全く参考にならず。
 ならばと歳の近い先輩社員に話を聞いても57〜58歳の社員たちはどこか人ごとのような反応だった。
 人事と約束した日時に部署へ行くとその昔、誰か別の社員に呼ばれて私と酒の席を一緒にした事があるという人事の担当者が迎えてくれたが、私の記憶は一切無し。
 私の勤める会社は社員数二千人を超えるそれなりの規模なので人事も毎月定年退職者いるのだろう。数枚のA4の資料を見せながら極めて事務的に無駄のない説明をしてくれた。
 それによると大まかにはこういい事だった。

・退職金は1ポイント千円で獲得ポイント制
・ポイントはこれまで毎年の業績評価で積み上げてる
・ポイントの加算は55歳で終了。
 
以降は退職までポイントを◯パーセントの利回りで運用するので、5年でそれなりな金額が加算される(利回りはご想像ください)
・退職金の受け取り方は2パターン。
 ①一括で全額を受け取る方法
 ②毎月年金として死ぬまで受け取る。
(早死にしても定年後10数年は遺族年金として家族に支払われる)
・定年退職は毎月決まったXデーがあり、退職する人は同じタイミングで退職となる。
・希望すれば5年間の雇用延長制度があるが、社員ランクはグッと減る。勤務地や仕事内容ははいまと同じになるかどうかは分からない。


 まあ、条件としては現在の一般的な企業のスタンダードな条件と大差ないという印象。
30数年勤めていたので受け取れる退職金は年×100万程度かと思っていたが、年×70〜80万程度だったのでこれはそれなりの誤算。
 この時、人事に言われたのは『5年後の退職タイミングまでにお金の受け取り方をどうするか決めて下さい』ということ。
人事からアドバイスされたのは、『9割の人は年金として月々もらってます』との事だった。
この時点ではまだ最終的なポイントが確定していないので正確な月々の受取額はハッキリしないが、おおよそこのくらいという数字も示された。
月々このくらいの金額を受け取り、65歳からは国の年金を受け取ることができればそれなりの金額が毎月手にできるので、子供が独立している人などは夫婦二人で生活するのであればやっていけると思った。
 しかし、私にはまだ住宅ローンが残っており、月々10万程度をあと8年ほど払わなければいけないこともあり、優雅に隠居という選択肢はなさそうだな〜という予感。
 同輩との飲みの席では「そんなの退職金で一括返済!」という者もいたが、老後の2千万円問題もあり、この5年で答えを出すしかないな〜、きっと何かして働くんだろうな〜というのがこの時のうっすらとイメージした未来でした。
働くのやだな〜、どっかの中古山荘とか買って、土いじりしたりDIYしながらのんびり過ごしたいな〜、そしたら『ポツンと一軒家』が取材に来ないかな〜と思いながら過ごす私はこの時点で私は53歳。定年まであと2,500日ほどであった。

●1回目の記事はコチラ


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