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さあ、土と戯れるぞ!子供が嬉々として喜ぶ土遊びは全身で行う菌活だね

昨年の夏に購入した中古物件には建物と同じくらいの土の敷地がありました。
それを少し駐車場にしちゃったから狭くはなったけど、畑できますよー!
スー(@bacteria_suzu)です。
本記事にお越しくださりありがとうございます。
もともと畑ができる家、というのが家探しの最低必須の条件でもありました。
さらに子供の校区どころか地区も変更しないという難条件、なかなか見つからないのは当たり前で、家探しには苦戦しました。

まぁ、なんやかんやあった末に、とても好条件で素敵なお家に住めるという本人たちもびっくりの最高のゴールに到達したわけです。
決して予算を上げた訳でも、臨時収入的なものがあった訳でもなく、金銭的条件を変えずにいいご縁に巡り会えたということでした。
夏から秋、そして秋から冬へと何もしないまま季節は過ぎていき、予想外の雪をたくさん積もらせた畑でしたが、そのおかげか数年間休耕畑だった土が意外や意外良さげな感触だったのです。

スー菜園の土づくりは何を採用する?

「畑やろうね、何植えようか、そろそろ土掘りしないとね」
そんな会話だけは毎日のようにしていましたが、3月に入ってもまだまだ寒さが続いていた新潟、なかなか土に向かう気になれずにいました。
そうこうしながら図書館で借りていた本を何気なく読んでみたら、
「あかん、もうこんなウジウジしてられへん!」
「今すぐ土を見たい!土を掘って中を見たい!」

という衝動に駆られてしまったのです。
その本とは

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こちらです。
『土の学校』
奇跡のりんごの木村さん。
考え方、感じ方、素晴らしく共感してしまう木村さん。
この本を読んでいたら、呑気に「畑やりたいなぁ」なんて言っているのが馬鹿みたいに感じてしまったのです。
せっかく目の前に土が広がっているのに何もしてない自分、でもそれは何からやればいいか見当がつかなかったからでもあります。
本に書いてあったように、土は生きていて菌ちゃんたちが土を生かしてくれているということならば、土づくりこそが最大の畑仕事なのではないかと思ったのです。

無農薬無肥料は言うまでもなく・・・

旦那的には、しばらくお休みしていた土なわけだから何の栄養も与えず殺菌もせずに新しく作物を育てることは難しいのではないか、という見解が少なからずあるように見受けられました。
しかし、農薬はもちろんのこと、殺菌?栄養?それをやることが先々土にとってどんな影響があるのか、そこまで考えているかどうかは大切です。
私はむしろそこに重点を置きたかったので、窒素・リン酸・カリなどははなからやりたくなかったし、今の土の状態をしっかり見てからでもいいと思っていました。
お互いそれぞれに土に対しての思いというものがあるものです。
ではどうやって決めていくのか・・・。
これはもう「動いたもの勝ち」なのです。たぶん...。
それに、先の本を完読していた私は過去にやってきた菌活動のいろんなことを思い出し、もう土を発酵させて菌ちゃんが働きやすい環境を作る、それしかないなという思いに至っていたので、次の日に一番乗りで土掘りをしちゃったのです。

生ゴミ堆肥に対する思いと乳酸菌への思い

末っ子が生まれる前、約6年前に一度知り合いの方に畑をお借りして野菜作りをやっていたことがあります。
その時は窒素・リン酸・カリの栄養分も施しつつ、自家製乳酸菌液を撒いて土を作りました。
自分たちだけでやる野菜作りは初めてでしたが、案外実りはあったと思います。
きゅうりや枝豆はちゃんと食べられたし、小松菜は虫食いがすごかったけどにんじんも葉っぱが出ていたのを確認はしました。
家から畑までが少し遠かったのと、途中で私が妊娠・つわり・出産というルートに舵きりして集中してしまったため、畑は中途半端な状態で手付かずとなってしまいました・・・。
しかしこの時、乳酸菌液を土に撒くという簡単なことがかなり有効であると実感できたのは大きな収穫でしたね。
もう一つ試したことがあるのは、生ゴミ堆肥です。
娘たちが通う幼稚園行事の一環として、きんちゃん畑の提唱者である吉田俊道先生の直接ご指導のもと、子供たちと一緒に生ゴミで土を作るという体験をさせていただいたのです。

生ゴミとぼかしを混ぜて土の上で発酵させると、菌活性により土の温度が上がりいい発酵状態になるのです。
ここまで菌が増えると後は菌ちゃんたちが土を生かしてくれるということなんですね。
2つに共通するのが、ほとんど手入れがいらないのに収穫はしっかりできるという点です。
これからの野菜作りは、こうやって楽しく土作りに精を出し、後は毎日畑の様子を見るくらいで割と楽に自分たちが食べる野菜が採れる、というレベルを目指すのがいいと思うのです。
コミットするべきところをきちんと明確に意図し、それに対してはしっかりと向き合うことが重要ですね。

で、採用されたのは?

ということで、畑の土にいち早く触れた私と畑女子の次女8歳がやろうとしているのは、まず畑の底と表面の土を入れ替えることで、好気性細菌と嫌気性細菌の入れ替えをするということです。
菌の偏りをなくすのと、菌を活性させるためですね。
なので連日畑の土を掘っています。
「キャーミミズー!!」
初日にはそんなことを言っていた娘ですが、三日目にはついにミミズを掴んでいましたからね。
掘るたびにニョロって出てくるんですよね。
スコップでちぎっちゃいそうで怖いんですよね...。
でもそう言いながらもやはり土がフカフカしてくるのが楽しくて、毎日のように畑でキャッキャやっています。
私の思惑としては、掘り返した土をならして畝を作るときに、直接土に乳酸菌液を散布して追い菌してみてはどうかということです。
これはたとえ意味がないことだとしても(絶対意味があると思うけど)マイナス要素にはならないと思うんですよね。
だから、きっと、やっちゃうでしょうね。

まとめ:土に触れるという菌活は畑がなくても野菜を作らなくてもできるはず

まだまだ始まったばかりのスー菜園の土づくり。
おまけで簡単コンポストも作ってみています。たくあん漬けで出た糠と漬け汁の発酵物を土に混ぜそこに乳酸菌液を加えたりして...。
土とはほぼ無縁だったここ数年を経て、やはり土をいじるというのは人間にとってかけがえのない営みなのではないかとしみじみ思えてきますね。
現代においては畑をやることが難しい方の方が多いかもしれませんし、つい最近まで我が家だってそうでした。
しかし、土自体は身近に存在している持ち主のない自然物ですよね。
プランターでも袋菜園でも、なんだって土と触れ合うことはできるはずです。
菌によって生かされ、菌によって性質も変わってくる土、これって私たちと一緒ですよね。
別に野菜を作らなくてもいいじゃないですか、花を咲かせなくてもいいじゃないですか、土を身近に感じるだけ、土に触れるだけ、まずはそんなことから始めてみるだけでいいんです。存在を感じるだけでいい。
触れるだけでもきっと何かがちゃんと伝わるはずだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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