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私の活動の原体験/子どもが教える学校をやるワケ

子どもが教える学校の鈴木です。

子ども達が自分の好きなこと、興味のあることをプレゼンする「自分授業」4週間かけて一緒に作り上げています。子ども達はプレゼンの場では先生、大人が生徒です。

今日は私がこの活動をしている、ひとつの原体験について触れたいと思います。

過去の思い出や経験、そこで培われた情熱や悔しさ、それらが未来を作り上げる一つの原動力になる、そんなお話を私自身の話を一例で書いてみます。

1.学生時代~社会人初期の私

振り返れば私。自分が身を置く「コミュニティ」や「ジャンル」について長年違和感を抱えていました。

たとえば

学生時代にこれといった没頭する「部活」に出会えませんでした。高校時代はほぼ帰宅部で自宅直行でした。あれこれと既存のクラブに手を出したこともあったけど長続きしなかったです。

(うーん、なんだかなぁ。)

そして

大学に向けて進路を決める時も理系か、文系かすごく決めかねました。文系から途中で理系に転向もしたし、就職も技術系・営業系という括りのどちらにも違和感しかなかったです。技術系で入社したけれど、結局営業寄りの部署に希望を提出したりもしました。

(うーん、なんだかなぁ。)

その瞬間瞬間はもちろん一生懸命でしたし、その場を楽しむほうだったと思います。でもその一方で、心の内はどこか、既存のカテゴライズにピタッとハマることが出来なかった私がいました。常に何かしらの違和感と、これじゃない感に苛まれていました。常に、インターネット上で「ここじゃない何か」を探している状態、だけどしっくりするものがずっと見つからなかったなぁと10代・20代の頃を振り返ります。

2.あ、これが私のジャンルかも


その私が真剣に自分って?と本気で向き合ったのが、34歳で出産して育休をとった時と、今から4年半前に会社員を辞めて独立起業した時でした。

人は、既存の名刺や役職、資格といったものから一旦距離をとれた時、必死に自分とは?に向き合うのかもしれません。

特に、独立起業したタイミングは、人生において1番自分自身と向き合うきっかけとなりました。

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当時の振り返りシート



人の話を整理するのが好きで、その人の熱源を聞きながら未来絵図を作ることに興奮して、文系とも、理系ともいえないそのふたつの橋渡し的な位置づけが得意で・・・

そんな風に自分のことを少しずつ言語化していきました。黒でもない、白でもない、その中間に位置するグレーである自分をひとつひとつ言葉にしていったんです。

黒じゃない、白じゃない、既存のカテゴライズにはまり切らない自分を卑下するのではなく、むしろグレーという新しいカテゴライズを作るつもりで向き合いました。

そんな自分のことをある日「ヒモ解き職人」と名乗ってみたくなり、勇気を持って名乗ってみたら、思った以上に多くの方に関心を持っていただき、その日からそれが私の仕事になり4年になります。

ずっと何かを探していた私が、妙にその言葉にしっくりときた瞬間でした。

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3.マイジャンルを見つけた後の私の変化

「ヒモ解き職人」言葉にするとたった6文字ですが、それが私のひとつのアイデンティティとなり、私はぐっと自分の人生がより楽しくなりました。

自分を表現する言葉が見つかったら、人との違いがほとんど気にならなくなりました。人との違いはむしろ、私にはない相手の魅力で、同じく私にもそれがあると心底思えました。

端的にいえば、、、

どのカテゴライズに属するかそんなことに頭を悩ますよりも、自分のカテゴリーを作れば良かったんだと、憑き物がとれたようにスカッとしました。

それが私のひとつの原体験です。

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4.そんな私が届けたいメッセージ

私たちの目の前には無数の選択肢があります。インターネットには日々情報が飛び交っています。

そこから自由に選びとる、それもひとつの生き方だと思います。

でもそれだけじゃなくて、子ども達にはマイカテゴリーを見出してく、そんなスキルも渡したいなって思っています。

・目の前にある選択肢は数ある膨大な選択肢の「ごくごく一部」に過ぎないということ。

・その選択肢の中に自分がしっくりしないのだったら、選択肢外を選ぶことも君には出来るんだということ。

・何ならゼロからマイカテゴリーを自由に生み出す力を誰もが持っているんだということ。

そんなことをみんなに伝えたいのです。だって、かつての私自身が選択肢の中でずっとうずうずしてたから。

マイカテゴリーを作ればいいんだ、作れるんだ、そう素直に思えたら、それは自分自身に力を取り戻すこととイコールだから。


5.過去が今の私に渡すバトン

そのための手段として私が渡せることは「プレゼン」です。

テーマはなんでもいい、自分の伝えたいことを自由に話そう!大事なのはみんなの伝えたい思いだよ、だからみんなの思いをこめよう!

そうプレゼンという経験を通して伝えています。

みんなにお渡しするたった3分の発表時間。ここをまず、自分の伝えたいことを自由なスタイルで自由なテーマで「自分色」に染めてみよう。

その経験が長い人生の中で「自分色」や「マイカテゴリー」を作り上げていく、大事な基礎力につながるから。

といってもね、自分で自由にプレゼンするって(何かお題を与えられるプレゼンに比べて)めちゃくちゃ難しいし、時には胃が痛くなる課題だと思います。

でも・・・

本当に自分を表現できた時は、とっても気持ちがいい!自分の表現した本音でつながる誰かのことは、より一層大切な存在だと思える!自分が本音で語れば語るほど、今、生きてる世界はこんなにも安全で、たくさんの可能性に満ちてる、そう感じれるんです。

そんな生き方のTIPSを子ども達に渡したい、そんな思いで活動をしています。10代20代の時の私から、今の私にエネルギーとバトンを渡されているようなそんな心持で活動をしています。


活動をすればするほど、子どもの頃の私がすごく喜んでいる、癒されてる、そんな気がするのは私の原体験とぐーっと1本の道筋で繋がっているからなんです。

子どもが教える学校 鈴木深雪

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2才頃の私 with 大好きなモンチッチと


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