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松岡弘明監督の映画「沖縄カミングアウト物語」を観て 木曜2限⑦

6月は「プライド月間」です。6月2日木曜2限の「スタディ・スキルズ講座」の第7回は、前回お話を伺った松岡弘明監督の作品、「沖縄カミングアウト物語~かつきママのハグ×2珍道中」を観ました。
<第7回の授業では、映画「沖縄カミングアウト物語」を上映しました。
映画を観て、どう受け止まましたか? 授業のふりかえりを自由に書いてください。>

【1年】
◆同性愛者の方の生き様を映画という形で見たからか親近感のようなものを感じた。また、本人達は今でこそ笑い話のようにしているが当時からしたら辛いことも色々あったのじゃないかなと感じた。でもまだ一部しか見ていないのでまだまだ同性愛者の方について理解を示すにはもっと色々このような映画を見たりした方がいいなと感じた。

◆最近はジェンダーについてよく話題になっているからこの映画はすごく勉強になりました。カミングアウトする側も勇気はいるけれど、カミングアウトされる側もまだ偏見が残っているからこそ受け入れる覚悟は重いものだと思いました。

◆映画を観て、人生はその人らしく生きることが大切だと感じた。映画を観る前はゲイバーなどについて、もの好きの人が集まるところとしてあまりいい印象を持っていないなど自分の中に偏見があった。だが、作品中でかつきママが覚悟をもって上京して本当の自分として生きるためにゲイバーを経営していると知り、偏見を持ってよくない印象で凝り固まっていた自分の考えが大きく変わった。彼が本当の自分でのびのびと生活しているのを見れたのは意義あることであり、その姿に勇気づけられる立場の人たちもたくさんいるように思う。社会的に少数者の人たちが自分らしく生きることはまだまだ困難なので、私たちが少しでもそれを支援していく必要があると感じた。

◆人と人との温かさに感動した。非常に素敵な話だなと思う。ありのままの自分を愛してもらえることの重要さを感じた。あのようないい人生をおくれていることには、かつきさんの人柄や人徳が大いに関係していると思う。周りの人の優しさもあるだろうが、かつきさんではない人が彼らにカミングアウトしても、このような穏やかな結果にはならないのではないか。カミングアウトする人とされる人の関係性も重要なのだと思った。かつきさんのお母さんのように、否定するしない以前に、そういう考えをそもそも持ち合わせていない、という人は多いと思う。そのような人全員に、自分の生き方を理解させるのは不可能だと思うので、その人にとっての大切な人にだけ理解してもらえればいいのではないか。世間はとりあえず、そのような考えをそもそも持っていないという人をできるだけ減らすように努力することしかできない。自分が生きやすい環境を作っていくのは、結局は自分自身なんだろうなと考えた。

◆先週松岡さんのお話を聞いての今週の上映だったがLGBTの方はやはり人知れぬ苦労をしているのだなと思った。今回映画中に出てきたバーのかつきママはゲイであることを兄や親に告白してから肩の荷が降りたような気がして家族との仲がより縮まった気がするということだったが先週の松岡さんはそうではなかったと言っていたので同じLGBTの中でもカミングアウトするにあたり様々な感情を持つことが分かった。カミングアウトするということはやはり勇気がいることであり、例えば異性に愛の告白などをするだけでも長いこと言い出せないことがあると思うが社会から蔑みの目で見られることも少なくないLGBTをカミングアウトするのは本当にすごいことだと思うと同時に、「俺浪人なんだよねー」くらいの感覚で「俺LGBTなんだよねー」と気軽にカミングアウトできる世間になればいいのにと思った。

◆前回も書いた通り、世代によって性的少数者の受け止め方の違いがとても大きいと思った。また、元々持っている価値観を変えるのは大変なことであると改めて認識した。異性愛者がわざわざ自分が異性愛者であると表明することがないのと同様に、同性愛者やその他性的少数者も''カミングアウト''という仰々しい儀式をしなくてよくなるように、世間にもっと性的少数者の存在が認知され、知識が広まっていくことを願う。

◆沖縄カミングアウト物語を観て、かつきママのようなとても明るい性格の人でも自分が性的マイノリティであることをカミングアウトするまでには葛藤があるんだなと思った。自分はカミングアウトする側にもされる側にもなったことはないので全く想像できないが、もし今後親しい人からそのような告白をされたらどのような反応をしてしまうのだろうと思った。

◆かつきママがゲイであることをカミングアウトする前後の対人関係を描いた映画で、特にかつきママの両親や、パートナーの両親にカミングアウトしたときの話が印象に残った。
かつきママのお母さんは、「いつ結婚するの」などと言っていたり、当時は自分の子供が結婚して孫を見せてくれるのを楽しみにする親が今よりも多かったはずなので、なおさら期待する気持ちは大きかっただろう。そして、そんな母の気持ちを知っているからこそ、なかなかカミングアウトできない、よしてるさん自身と、ゲイだということをカミングアウトされてもそのことをなかなか受け入れられないお母さんの両者がそれぞれで悩んでいたことを実感した。
カミングアウトできないままでいるよりも、カミングアウトしたほうが互いの見えない壁もなくなるとは思うが、その過程で関係が崩れてしまうのでしまうのではないかという不安は誰しも抱くと思うから、カミングアウトを実際にした人の実体験を世間に広めていくことが重要で、その点でこの映画がLGBTの人たちやその周りの人に与える影響は大きい。

◆かつきママは、とても明るい性格でクラスのムードメーカーであり、非常に楽しそうに笑う人だと思った。そんな彼にも誰にも打ち明けられない悩みがあって、彼の友人たちも、悩みを抱えているとは思いもしなかっただろう。彼がゲイであることをカミングアウトしたとき、友人たちは多少驚きはするものの、それも彼の個性だと受け入れていた。自分もこのような境遇に置かれたら、そのような寛大な心で受け入れたいと思った。

◆ゲイのカミングアウトにおいて家族や友達からの理解が得られないこともありその際苦労することが多いことがとてもよくわかった。

◆自分が同性愛者であることをカミングアウトするかしないかということの葛藤している人達の為にもありのままでいやすい環境を築くことが大事だなと思った。

◆映像でも言っていたように、同性愛者だからと一線を引くのではなく、ただ女が好き、男が好きというちがいしかないのだからまわりに同性愛者だということを伝えたとしても関係性が変化するようなものでもないと思った。
また、今の世の中は異性愛者が、同性愛者の人のことをわかってあげよう、理解してあげようというだんかいであるが、いずれはお互いが対等に、なんの違和感もなくかかわりあうことができるようになっていけばよいと思った。

◆自分が親の気持ちになってみると、孫の顔が見れないというのは残念だけど、その人個人が自由に生きるのが大事だと思うので、カミングアウトされたとしても理解してあげるのが大事だなと思いました。むしろ反対しててもどうにかなることでは無いので、潔く認めると思います。これから多様性の時代が進んでいっても、本人たちからしたら言いづらいことには変わりないと思うので、理解してあげるというような方向性でこれからのジェンダーに関する教育が進んでいけばいいなと思いました。

◆今回見たようなドキュメンタリー映画は普段はあまり見ないのでとても新鮮に感じた。
こういった自分はLGBTであることをカミングアウトするのは勇気と覚悟がいるものだと痛切に感じた。
映画で出てきたかつきママは最初にカミングアウトしたのは自分の妹だと言っていて、最初にカミングアウトしたのは親だと思っていたので驚いた。
映画に出てきたかつきママの周りの人達はみんなカミングアウトされてもお互いの関係性が悪化することなくむしろ距離が短まっているように見えてとてもやさしくていい人たちだと思った。
かつきママもカミングアウトしてよかったと思えたんじゃないかと思った。

◆今回の映画を見て、ノンケにいる私たちが思っているよりはるかにlgbtqの人たちは深刻に悩んでいるんだなと感じた。また映画の中でそもそも、同性婚が認められていない日本での同性恋愛に否定的である方の描写もあった。日本が他の先進諸国に比べて同性婚の動きが遅いのはやはり明治以降の伝統が重んじられているからだろう。だが決してかけ離れた存在ではなく、lgbtqとにた概念は日本にも見らていた。故に重要なのは固定概念としてある日本の伝統を縛っているからだろう。故にこの動きを変化として捉えるのではなく、昔からあるものでlgbtqも人間の自然な感性であることを伝えて認知してもらう必要があると考える。

◆先週松岡さんがお話しされていた、自分がゲイであることを母親に言えずに先立たれてしまったということがきっかけとなって作られた映画であるということもあって性に対する向き合い方や苦悩などがリアルに語られていて、同じLGBTの人たちが見たらすごく勇気づけられる映画になるんじゃないかなと思いました。

◆生まれ持った感覚や感性は変えられないしどれが正しいとかはないのにLGBTの方々が息苦しさを感じるのはまだまだそういった偏見や差別の目がなくなっていないのだと感じました。家族に素顔の状態で接することができないで心のどこかで常に違和感や噓をついている感覚があるという気持ちを映画で告白されていて、想像しただけで苦しくなりました。もしも、自分の身近な人にLGBTの人がいても正直に話すまでにどれだけの葛藤があったのかを考え、優しく受け入れて上げれるような人間でありたいと思いました。また、今回の映画ではゲイ同士でのお付き合いを認めてくれない親の話がありました。仮に自分が親だったとしても同じ様に辛くてなかなか認められない気持ちがあると思いますが、親に認めてもらえないのが一番辛いことだし一番の居場所が居心地悪くなってしまうので相手をきちんと理解して現状が幸せなら何も口出したりせずに見守ってあげれる存在であるべきだと思いました。私は、今回映画を見てLGBTでも違くても同じ人間なのだからそこの違いをあまり重く意識せずもっとフラットに考えていくべきだと感じました。

◆映画を見て全体的にかつきさんが色んな相手に対してカミングアウトをするかしないか迷っていた心情を取り上げることが多かったような気がします。
私も実際かつきさんのような立場になったら周りの人にカミングアウトできる状況にあるのか、私が逆にカミングアウトされる側だったらどんな対応をするか、というのをすごく考えさせられました。
特に後者は自分も体験する可能性があることだと思います。日々そのことについて考え、自分がどんな答えを出すか考えるべきだと感じました。

◆かつきママの生き方に感銘しました。
普通の人とは違うということに対して、明るく振る舞っていて素晴らしいと思いました。
最後のシーンが一番印象的でした。

◆周りの人と違うと感じるのは、とても生きづらいことだと思います。周りに打ち明けることもできず、周りと同じようにふるまわなければいけないからです。実は、私自身にも似たような経験があります。私は、小学校低学年くらいから自覚があったのですが、周りの子たちに比べて明らかに理解力や集中力、記憶力が劣っていると感じていました。声をかけられているのに、ほかのことを考えていて気付かないなんてこともありました。それでも、何とか頑張ってほかの子と同じように見えるようにすることが多かったです。高校生の時テニス部に入りました。ルールや規則がとても厳しい部活でしたが、普段の練習ではずっと気を張って何とかこなしていました。しかし、合宿では、いつもと違う場所で、私にとってはとても複雑で難しい指示が多かったので、うまくいわれたとおりにできずたくさん怒鳴られました。

◆ゲイの人を変なふうに思ってましたが、彼らにも彼らなりの苦悩があるということを知って、考えをあらためてそれも個性として受け止めようと思いました。

この映画から、かつきママは笑顔が素敵で周りにも元気を与えるような人なのではないかなと感じました。今に至るまでどれほど苦しい思いをしたか、覚悟したか私には計り知れないけれど、それを乗り越えたかつきママだからこそ家族からの信頼を得たり、バーにお客さんが集まるのだと思います。自分にはこれからどんな困難があるかはわからないけれども、たくさん痛みを知ってかつきママのような相談しやすくて一緒にいるとなんだか元気が出るような人間になりたいなと思います。そしてもしカミングアウトの場面に自分が向き合うことになっても変わらずに接することができるように、今から理解を深めておきたいです。

◆LGBTQの当事者であるかつきママが東京に1人で出て行ったことは相当な勇気を必要としたことだったのだなと思った。自身がゲイであるということを誰にも言えずに大人になり、そんな自分を受け入れてくれる居場所を東京で見つけることができたのはかつきママの勇気と生まれ持った人間性のおかげなのだと感じた。もし自分の家族や友達がLGBTQであったら、気づいてあげられなかったことを悔やむ気持ちもきっと生まれてしまうと思うけれど、1番は受け止めてあげることだと深く感じることのできる映画だった。

◆自分の周りにであることをLGBTQであることを公言している人がいる状況に出くわしたことがないから実際にそうなったときに自分がどう思うのかとか全くわからない。頭ではわかっていたとしてもその状況になってみたら混乱してしまうことがあるかもしれない。そうなることがわるいとは一概に言えないけれど、相手を傷つけないような振る舞いができるように能動的にこの問題について学んでいこうと思った。

◆私はこの映画を見て、主人公の方やその周りの方がとてもやさしい人ばかりだと思いました。主人公の両親や友達が同性愛であると明かされても、それで何か主人公の扱いを今までと変えるといったことをしていないところから、もし周りに同性愛の方がいたとしても特別扱いしたりせず、周りの人と同じように接することが大切なのだと思いました。それが、同性愛の方が差別されない社会形成にも繋がると思いました。

◆「沖縄カミングアウト物語」を観て、かつきママが家族と関わるのも辛かったと話しているのが印象に残りました。大きな隠し事がなくても人は皆、思春期になると家族と関わり辛くなるものです。性的マイノリティであるというだけで悪いことをしている感覚になるというのも日本社会の悪いところを表していると考えました。最近、LGBTQも個性の一つだから特別扱いする必要がないという考え方があります。同性婚の問題など、解決した後は一般化しすぎてパレードなど行う必要のない世界を望みます。

◆この映画を見て、ドキュメンタリー風にまとめられていてとても見やすくわかりやすい内容でした。ゲイの人がカミングアウトするときの様子やされた側の感じる思いなどが伝わり、気持ちを伝えることの大切さや親しい仲でも本当の自分を伝えることは大変なんだと感じました。それでも、自分の秘密を打ち明けてそれまでよりもより関係性を深めていこうとすることの大切さがわかりました。

◆幼いころから素の自分をさらけ出すことが出来ないと、人との距離が出来たり、人と関わりたくないと感じてしまいそうだが、かつきママは昔から明るい性格で人気者だと周囲の人からの人間性の評価がとても高く、すごいと思った。そのようなかつきママの性格だったからこそ、カミングアウトしてからも良い関係を築くことが出来ているのだろうと思い、人間性もとても大切だと感じた。
また、LGBTQの人たちが素の自分を伝えることをカミングアウトということに疑問を抱いた。そのような風潮がなくなるといいなと思った。

◆松岡さんの話とこの映画を見て、やっぱりバレるのが怖くて演じてしまう人が多いと感じた。LGBTQなど関係なくても自分の素が出せなくて演じてしまうこともあるのにバレるのを恐れながら、隠れながら、自分と真反対のことを演じるのは大変だと思う。
また多くの友達・家族もカミングアウトした後の方が良く見えるし、今が一番好きと言っていたのを聞いてなかなか受けいれられない人もいるだろうに変わらずに接してくれてこういうことを思って言ってくれる人に出会えたことが一番幸せだと思った。

◆前回の松岡さんの話も含めて、LGBTQというのは今ではいろいろな場面で聞く言葉ではありますが、まだ世間的にも馴染みのない頃からそのような問題を抱えている人達の苦悩がなんとなくわかりました。自分はそのような感情を抱いたことがないのですべてを理解するのは難しいことではあると思いますが、2週間かけて学んできたLGBTQへの向き合い方であったり、当事者たちの苦悩等は学んできたので、もし今後そのような話題に合った時に生かしたいなという風に感じました。
映画の中でのかつきママは故郷である沖縄をゲイであることが理由で離れる決断をしたという話があって、その決断にはいろいろな犠牲が払われているんだな、と感じました。両親や友人に素直でいれないというのはとても心苦しいことだと思うので、現実逃避の意味も込めて東京へ行く決断をしたのはとてもいいことだと思いました。ただ、いつかカミングアウトしなければならないという負い目があったのもなんとなくわかります。かつきママのカミングアウトがもしも他の家族で起こっていたら、かつきママのような結果には終わってなかったかもしれない、と考えるとカミングアウトすることはとても怖いことだし、勇気がいる事だな、と痛感しました。また、かつきママのお母さんが言っていたことで、ゲイであるとカミングアウトされたときの気持ちは痛いほどわかる、それでも親は子供を裏切らないと言っていたことにとても感動しました。親の覚悟や子供に対する気持ちの大きさというものがうかがえた、とてもいい作品でした。
ぜひこれからもLGBTQ問題への理解を深めて、もっといろいろな人が個性を出せる世の中になっていけばいいな、と感じました。

◆見る前までは、同性愛差別が問題になっているのでもしかしたらカミングアウトした結果関係が悪くなったケースや傷ついたケースがあったのかもしれないと思っていた。しかし、かつきママさんの周りのほとんどの人は驚きながらも受け入れていた。それを見て元々の信頼関係が成り立っていれば、相手が中々理解できなかったとしてもいずれはいい関係になれるのだと感じた。いまのかつみさんと周りの方の関係を見ていると、周りの方がかつみさんはゲイだからと変な気を使いすぎている訳でもなく、とても自然な関わりができていて理想的だと思った。最近はLGBTQの方への差別が問題になっているとはいえ、それでは特別視すればいいのかというと違うと私は考えている。ただ恋愛対象や自分自身で認識している性別がが男か女か、それとも分からないか、人間にはそのバリエーションがあるだけなので、映画の中でナチュラルな関係性を見て、これがあるべき姿なのかなと感じた。

◆自分らしく生きるために、20代後半で故郷を離れたということがとても素敵で魅力的に感じました。まだ同性を好きになる、ということが受け入れられずらい世の中で、両親にゲイであることをカミングアウトするというのはとても勇気が必要で不安、恐怖もあったと思います。それでも勇気をだしてカミングアウトした、という事実に感銘を受けました。私の友達にも同性の子が気になるんだ、と打ち明けてくれた子が前にいて、その子がどんな思いでどれだけの勇気をだして話してくれたのかをあらためて考え直すいい機会になりました。この映画で私を含めLGBTなどへの理解を深めた人、見方が変わった人など、恋愛に対する偏見や価値観を考え直した人は沢山いると思います。この映画を通して、まずは偏見を捨てる、考え方を変えるなどこれからLGBTが受け入れられる、自由な恋愛が可能となる世の中へできるような貢献をしていきたいです。

◆今までLGBTの人達に対してあまり目を向けていなかったが、今回の上映を経て、様々な生き方があることを知ることが出来た。世間とは違う状況でありながらも必死に生き抜く姿やそれを支える周りの人達の葛藤や思いなどが一つの作品に集約されていて、LGBTに関して理解を深める良い機会となった。

◆かつきママが映画内で語っていたように、小中学校時代は周囲の子たちに男の子が男の子を好きだというとホモというようにからかわれるだろうと考え、女の子が好きな「普通」の男の子を演じていたということを伺って、ありのままの自分を隠してふるまうのはとても大変だと思いました。また、映画の中でとても印象に残っているのはかつきママがご友人にゲイであることをカミングアウトした時にすんなりと受け入れてもらえたり、カミングアウトの前後での対応や印象の変化がほとんどないという好意的な意見の中で、妹さんの「お兄ちゃんは結婚しないから子供も生まれない。だから自分の子供には従兄弟はできないんだ。」と思って泣いたことやお兄さんが「ずっと気づいてあげられなかった。」と号泣したという切実な意見です。もちろんかつきママ自身を優先することが最優先ですが、私自身もどうしても異性同士の恋愛を期待してしまい、もし自分が家族だったら本人を尊重しますが街中で見る普通の家族が少し羨ましくなってしまうのかなと感じました。また、沖縄県那覇市長の方がおしゃっていた、「人が物理的に『居る』のではなくて、心身ともに自分として『在る』状態でいることができるのが大切。」というお言葉がとても腑に落ち、人々がありのままの自分で生きていけるようになっていければいいなと強く願いました。

◆今回は「沖縄カミングアウト物語」という映画を鑑賞した。「九州男」のママとして働くかつきママの様々なカミングアウトの場面のお話を伺っていくという映画で、かつきママ自身と周囲の人たちの当時の気持ちや現在に至るまでの気持ちの変化を知ることができた。かつきママは、自分がゲイであるために、それを家族に打ち明けられない罪悪感から家族との距離がはかれなかったと言っていて、それは本当に心苦しいことだろうなと思った。カミングアウトした際の話で、かつきママの友達は口々に、「なんとも思わなかった」「言ってくれてうれしかった」と話していた。中でも、「距離が縮まったからではなく、力になれると思ったから、言ってくれてうれしかった」と話していた女性の言葉が心に残っている。このほかにも、「気付いてあげられなくてごめん」と涙を流す人も多く、かつきママのカミングアウトするまでの努力と人柄がいい人を巡り合わせ、周囲の人の心をこんなにも動かしたのだなと感じる。
また、学生時代のお話で、「ホモ」と言ってふざけ合うような瞬間もあったと話していた。かつきママはふざけて言っているのはわかるけれど、どこか自分のことがばれたような気がして言われるたびに傷ついていたと言っていた。私の今までの学生生活のなかでも「ホモ」と言ってふざけているような瞬間が少なからずはあったように思う。そのときは気がつかなかったけれど、陰で本当に傷ついている人がいたのかもしれないと思うと心苦しく思う。
沖縄の那覇市ではパートナーシップ制度への取り組みが進められているといったお話もあった。「私は私」「僕は僕」と素直にいえる世の中になればいいなと思う。

◆映画を観て、LGBTQの方々が気軽にカミングアウトできるような時代はまだ先だと感じてしまった。かつきママがカミングアウトした友人の「今までと関係性は変わらない」という言葉が印象に残った。この言葉は親しい間柄でないと出てこない言葉だ。初対面では「今まで」がない。LGBTQに少しでも偏見のある人がカミングアウトされたら、少し距離をとってしまうと思う。この映画を観て私は、LGBTQの人も恋愛対象が少数派というだけで、他は周りと何も違わないということを知った。私はこの映画が多くの人に観られ、LGBTQに対する偏見が少しでもなくなることを願う。

◆まず、ここでのカミングアウトとは自らの性的思考や政治人を自分自身の意思で他社に伝えることだととらえることができる。しかし、これ以外にもメディアを通じて公表することもカミングアウトととらえることができると思いし、親しい友人や同僚などに打ち明ける行為もカミングアウトだと考える。今回の映画の中で自分がゲイだとカミングアウトをするシーンがやはり一番印象を受けました。カミングアウトしたいけど、することへの不安で苦しかった大学生の頃の監督自身が、友人に話すことがどれほど勇気のいることだったか。監督本人の感情に移入して映画を見ている自分がずっといました。今の世の中ではジェンダーについて、多くの人が前向きにとらえていることだと思います。私はこのことより、本人自身が勇気をもってカミングアウトすることにとても感銘を受けました。

◆今回は、前回の松岡さんのお話を聞いた後でLGBTQ+に関する映画を観ました。かつきママさんのご家族やご友人の方々が、ゲイであることをカミングアウトされた時の心境を聞くことができて、そのような機会はなかなかないので新鮮でした。1番驚いたのは、特に何も思わなかった、という人が多いということです。この人はゲイだから人間関係が変わる、とかではなく、この人は男の人が好きなんだ、というだけであって、特に接し方などに変化があるわけではないということを聞いて、表現しずらいけれど、安心したような気持ちになりました。そして、それは、かつきママさんの元々の明るく場を盛り上げてくれる性格があってのことだと感じました。LGBTQ+の方々は、自分が当事者であることをカミングアウトすることはかなり厳しいことではあるけれど、この映画を観た人が、自分もカミングアウトして、周りの人に嘘をついているということを考えずにありのままで生きられるようになればいいなと思いました。

【3年】
◆今以上にジェンダーに対する理解が薄い時代から、自分の性と向き合って、そして他の人に赤裸々にそのことを話せるのは本当に簡単なことではないと思うので、勇気のいる行動が他の人にとっても励みになると思いました。今こうやって明るく話せている裏で、かつて自分の本心を打ち明けられず辛かった過去があったというのも、印象的なシーンでした。自分とは異なる感覚を持っている人たちだからこそ、深く理解してあげ用途いう気持ちがないと難しい面があると思うし、そのことをわかってくれる人が増えればいいと思いました。

◆とても面白かったです。
かつきさんの周りには理解のある方、理解をしようと努める方が多くいてよかったと思いましたが、かつきさんの人柄や振る舞いの結果が導いた周りの行動かもしれない、かつきさんのカミングアウトするまでの悩みや不安、「受け入れてもらう」という心情が常に裏側にあることを忘れてはいけないなと感じました。インタビューでは、ゲイである自分として生計が立てられるまではカミングアウトしないという発言がありましたが、生計を立て維持しカミングアウトも達成した今の素敵な人生がこれからも長く続くよう人生を垣間見させていただいた者として強く願います。
ありがとうございました。

◆かつきさんが周りの方にゲイであることを話すことでみんなが離れていってバラバラになってしまうという不安で、誰にも打ち明けられずにいた時間は本当に寂しくて苦しかったと思いました。でも、優しいかつきさんだからこそお兄さんにカミングアウトするときは少し軽く振り向く時に言ったり、助けて欲しい時に妹にお願いをしたりとかつきさんのご家族は愛に溢れていると感じました。最後はタイトルにもあるようにみんなと心からハグをすることができて私の心も暖かくなりました。
また、那覇市長・城間さんの「十人十色でいいのに、十人十色でいられない。」という言葉がとても心に残りました。今の世の中は女性は男性を。男性は女性を好きになるのが当たり前になっている。これからはLGBTQの理解がより広まるべきであると感じました。

【4年】
◆自身のコンプレックスを暴露するのは所属しているコミュニティが閉鎖的であればあるほど難しいことではないかと感じました。
沖縄を出た後はゲイバーを開いていたことから、沖縄という隔離された環境が自分らしく生きることを妨げていたのではないかと思いました。
また、カミングアウトができたのは自分も周りも精神的に大人になったからであり、学生時代でも個性を周りに受け入れてもらえる社会になるには、まだ時間がかかりそうに感じました。

◆LGBTの人が肉親に打ち明けるタイミングを気にしていることが衝撃だった。自分の価値観を打ち明けるのにタイミングのことなど今まで考えたこともなかった。肉親が受け入れやすいタイミングを図らないといけないことに、とてもストレスを感じることだと思う。もし姉やこれからの家族にLGBTの人がいるとして、私がLGBTに理解があることを発信し続けることが大事だと思う。

(以上、43人)

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