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主治医の先生と久しぶりに会う

昨年8月に手術を受けてから10ヶ月が経過した。昨日は定期検査の日で、朝イチから病院の開店待ちをし、血液検査とか諸々を受けて主治医の先生と対面。

いつも激務で忙しそうにしている先生だが、昨日は少し落ち着いていた。


「その後、調子はいかがですか」

と先生から聞かれたので、

「いやー、なんだか疲れやすいですね。階段を上り下りすると息切れするし、昔よりも体力の低下を感じます。何か異常があるんですかね。」

とたずねてみた。甲状腺ホルモン値が少なくなっているとか、そういう反動で疲れやすのかな?と勝手に思っていたのだが、全く関係ないらしい。

先生から、血液検査項目のTSH、FT4の数値を教えてもらったが、どれも正常範囲内に収まっているので、残っている甲状腺がちゃんと機能している証拠。疲れやすいのは、気の持ちよう or 加齢ということになる。

気分の問題なのか

じゃあ、他の理由ってなんだろうということになり、先生との会話の中で最初に出てきたのが心労につながるもの。僕の場合だと、仕事、子育てが思い当たる。

仕事と子育て。

「そんなの誰でもこなしているよ」という話だけど、僕の場合はちょっと事情が違う。

仕事の心労

まず仕事。

昨年の手術前に、経営している2つの会社のうち、映像関連の会社を休眠させる手続きを取った。株主さんに謝罪行脚をし、事情を説明の上、ゼロ同然の価格で株を買い戻した。文字にするとたった2行だけど、そこに至るまで1年ぐらいかかっているわけで、その時の精神状態を振り返ると、相当おかしくなっていたと思う。

当時一緒に経営に関わっていた仲間とは、その後、全く連絡を取っていない。そうした苦心、苦悩、負い目を感じて生きていると、やっぱり疲れやすい気もする。

子育ての心労

そして子育て。

我が家の子どもたちは、みんな「学校に行かない選択」をしている。いわゆる不登校だ。

長女は中学3年間、ほぼ学校に行かずに生活し、大好きな絵を描く創作活動に没頭する日々を過ごしてきた。それでも高校は行きたいということで、1年間、塾と自学習に取り組み、無事都立高校に合格した。今年の春から高校生活を満喫している。

長男は小学5年から不登校になり、現在中学2年。週二回、別室登校で英語や数学の授業を受けている。そこで出会った異色な経歴の先生のことが大好きで、登校を楽しみにしている。(※詳しくは以下のnote参照)

そして次男。次男は小5になるが、いわゆる僕と同じようなASDに該当する。小学4年の時、担任と一悶着あって「お前みたいな老害がいる学校には行きたくない」と宣言して以来、不登校になっている。小学5年に上がるタイミングで行きかけたものの、新しい担任の先生や本人を取り巻く学校の環境が、その特性を理解することは難しく、また行かない選択を取り始めた。

毎日何をやっているかというと、三国志を読み、好きな数学をやり、ELDEN RINGをプレイし、そんなゲームを作りたいらしくUnreal Engineでプログラムばかりしている。

さっぱりわからない
赤いもやもやが当たり判定らしい

みんな3者3様だ。それでも1つ共通点がある。
それは、中学、高校、大学と、進学して身を立てるレール外にいること。それが本当に良い選択なのかどうか、僕にはわからないが、このぐらい個性的なキャラのほうが、将来を生き抜く力があるんじゃないかと勝手に思っている。

もちろん、親としては、本人に社会的な居場所を提供したいと思い、学校、行政、あらゆる相談窓口とやりとりしてきた。

たった2行にまとまってしまうが、上の2行には数年分の苦悩が凝縮されている。

疲れる原因はやっぱり精神的なものなのか

そんなわけで仕事も子育ても、結構ハードな環境に身を置いているということと、考えてみれば、まだ術後1年も経過していないという事実。そりゃ疲れが出ても仕方ないのかもしれない。

診察が終わって待合にいると、看護師さんから次回のCT検査の予約説明をされた。その際に、「すずきさんは、真面目に考えるから。もう少し気を緩めましょう。」と慰めの言葉をいただいたが、これが性分なのでどうしようもないな…と感じる。

今日は土曜日だ。深大寺にお参りでも行ってこようかな。

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