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鈴掛真の短歌

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#ポエム

短歌 新作8首 『その瞬間を』

見せたい景色。伝えたい言葉。いっしょに行きたい場所。 移り変わる毎日の中で、ふと追い求めている面影がある。 さっきも、今も、そして明日も、何かに心が動くとき、隣にいてくれたらいいのにと思う。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です

短歌 新作12首 『誰のものでもない』

どう生きるかは自分が決めるもの。 自分という存在は、他の誰かじゃなく自分のためにある。 けれど、この世から鏡が無くなるように、孤独は自分という存在すら曖昧にさせる。 他者の存在を強烈に感じ取ったとき、そんなことをふと思った。 そんな気分を、12首の短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくだ

短歌 新作8首 『肩を濡らして』

終わりは突然のようでいて、静かに歩み寄っている。 過ぎてから振り返れば、本当はいくつもの予兆に気づいていた。 気づいている自分から目を背けていただけだった。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。 肩を濡らして 美しい夕日を

短歌 新作8首 『今夜』

人は変わるもの。 どんなに強く誓いを立てても、ずっと同じ想いでいられるとは限らない。 今日とは違う明日になる前に。 想いが形を変えてしまう前に。 今この瞬間の僕をあなたに見ていてほしい。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。

短歌 新作8首 『君という現象』

誰か一人の存在で、目の前が昨日とは違う色に見え始める。 あざやかに輝き出したり、突然に暗くモノクロームに見えたりもする。 そうして自分の体に起こる変化を表すための、相応しい名前を探している。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です

短歌 新作8首 『トリミング』

歌を詠む行為は、写真に似ている。 今ここにしか無い瞬間を言葉に残して、遠くに暮らす知らない誰かにも届けられるから。 そして、古いアルバムをめくるように、「あの頃はこんな気持ちでいたんだ」と、忘れていた自分を呼び起こされたりもする。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押して

短歌 新作8首 『次のステップ』

行動を起こすには、いつも勇気がいる。 平和な今が変わってしまったり、曖昧だった未来がくっきりと縁取られて怖くなったりする。 けれど、それがたとえ今より険しい道であっても、ここに留まるのでなく、前へ進みたいと思う。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295

短歌 新作8首 『化け物』

ときとぎ、得体の知れない感情が、意志に反して動き出すことがある。 誰かを傷つけたり、自分で傷ついたりしながら、獣を飼い慣らすようにして、ふさわしい名前を探す。 それをやがて受け入れ、愛せる日が来たとき、見せたくなる相手があなただったらいいなと思う。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。

短歌 新作7首 『ミントのガム』

距離をおいても、飛び越えて来てしまうもの。 壁をつくっても、乗り越えて来てくれる人。 押し引きを繰り返すうちに、手に入れたり、失ったり。 いま手の中には何が残っているのかを、一つひとつ丁寧に確認している。 そんな気分を、7つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で

2021年のマイベスト短歌

早いもので今年もあと数時間。 みなさんにとってどんな1年でしたか? 僕は10年ぶりの引っ越しで広い部屋に移り、昨年よりも更に在宅の時間が増え、1年の大半をこの部屋で過ごしました。 その影響か、疎遠になった人がいたり、反対に、以前よりも絆が深まった友人もいたり、他者との距離感をより一層考えさせられる1年でした。 そして、今年詠った短歌のほとんどが、この部屋で生まれました。 今回は、2021年に詠った短歌の中から、マイベスト短歌5首を選びました。 背景の画像は、先日バルコニ

短歌 新作7首 『忘れないでね』

言ってほしい言葉。聞きたくなかった返事。 してほしいこと。してほしくなかったこと。 いくつもの期待と落胆を繰り返して、見えない感情と距離感を推し量る。 どんなに傷ついても絶望しないのは、人を信じることを忘れたくないと思うから。 そんな気分を、7つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくだ

短歌 新作7首 『交差点』

僕には言葉くらいしか取り柄がない。 その鼓膜を響かせて、記憶に刻ませることしかできない。 だから、せめて心を揺さぶるように、精一杯の言葉を紡ぐ。 それがたとえ凶器となって傷跡を残すとしても。 そんな気分を、7つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語

短歌 新作7首 『move on』

何かを積み上げるには、他の何かを崩す必要がある。 何かを手にするたびに、僕らは何かを手放している。 始まりは、何かの終わり。そして終わりは、何かの続き。 行ったり来たり、背中合わせな日常をふらつきながら、進むべき道を探している。 そんな気分を、7つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押し

短歌 新作7首 『好きと呼ぶには遠すぎる』

時間。距離。沈黙。心。 離れて暮らす僕たちは、あらゆる空白をなんとか埋めようとして、やっとの思いで視線を合わす。 たとえそれが短い間でも、もしもこれが最後の機会であったとしても、また会える日を心待ちにしながら。 そんな気分を、7つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、29