月夜の森の物語。
満月を見上げると、心の窓がそっと開く。
それは昼間とは違う心の使い方だ。
窓を開いて
月の光が心の深いところまで射し込んでくると、
なぜだかすべてが解き放たれてゆく気がする。
ベランダの手すりにもたれて、
あるいは帰宅の道の途中で足を止めて、
わあ、月だ!と眺める時。
みんな一瞬、無に還るでしょう。
それから少しずつ思いが胸によぎっていく。
満月に願いをかけて祈ったり、
この月をあの人も見ているだろうかと
思いを馳せたり、
昔の人もこうして月を愛でていたのだなと
時空を超えて共感したり。
月光浴をした後は
心がしんと落ち着いている。
明日は中秋の名月。
満月だ。
中秋の名月と満月が
必ず同じ日とは限らないから、
明日は特別うれしい。
実りの秋の満月に感謝しながら、
月の光をたっぷり浴びようと思う。
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お知らせがあります。
日本左利き協会さんのホームページで
連載させていただいているショートストーリー
10月分が公開となりました。
『月夜の森の物語』前編
秋の上着のポケットに忍ばせるようなお話です。
ショートストーリーですので
すぐに読みきれます。
どうぞお読みいただけますように。
後編は11月初め頃に公開予定です。
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【もうひとつお知らせを追加】
suzuriさんでショップを開いています。
よかったらこちらも覗いてみてくださいね。
オススメは『わたしの空』シャツと
『TSUBASA』キーホルダーです。
自分でも発注してみたのですが
いい感じの仕上がりでした。笑
文章を書いて生きていきたい。 ✳︎ 紙媒体の本を創りたい。という目標があります。