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【SUZU Story vol,6】社内で唯一のフルリモート社員。5年ぶりに現地に向かい、気付いたこと:これえだ かおり

【SUZU Story】は、SUZU GROUPのスタッフがそれぞれの考えやお店での出来事、新潟への想いを語る企画。
Vol,6では、私、The SUZUTIMES 編集部の これえだ が、『仕事を続ける理由』を綴ります。


新潟の食を扱う会社の広報として、noteの執筆や広報誌・メニューの作成等の業務に携わっている私ですが・・・実は、東京出身で現在は名古屋在住というちょっと特殊な立ち位置で働いています。

遡ること10年前。
新卒で入社した会社を夫(となる人)の転勤を機に寿退社という形でサクッと去り、(2年も在籍せず、今考えると非常に迷惑だったろうなと。ですが、学んだことは多く・・とても感謝しております。)新潟市へ転居。
私のSUZUとの出会いはこれがきっかけでした。

新潟へはスキーをしに家族で何度か訪れた程度。新潟とはいえ、越後湯沢までしか行ったことがなかったので、ほぼ初の新潟に、ただただ心細さしかなかったのを覚えています。

新潟出身の知り合いには「新潟市内は全然雪降らないから大丈夫〜!」と言われて、初めて迎えた冬に『新潟市内も記録的な積雪』を体験。(確かに、長岡に比べると降らないけど、そういうことじゃない。)
雪道をナメて自転車で出かけて転び、スーパーで買った鶏胸肉を轢いたことも覚えています。

(仕事を探しながらも)無職で、縁もゆかりもない、もちろん友人もいない土地に住む私にとって、スーパーへ行くことはとっても楽しい時間でした。
旅行でもご当地のスーパーへ行くとワクワクしますよね。

その土地の知らない食材に出会ったり、特に新潟では「これがこんな値段で?」という価格でお刺身が買えたり。
新潟へ引っ越してきて、食材の豊富さとそれを知らなかったことに驚きました。
「日本酒とお米だけじゃないんだ!」と。

新潟市内にある店舗FARM TABLE SUZUで働き初めてから、その感覚は一層強くなりました。
びっくりするほど大きい茄子、いろんな色の大根、食べられる花(アスパラ菜)に、生でも美味しい山菜(うるい)・・・
初めての食材に触れる度に、とにかくこの感動を伝えたい!!と感じ、美味しいだけじゃなく、その背景にあるストーリーや生産者さんの人柄に心を動かされる感覚がありました。

カラフルな大根は生で美味しく、辛味があってもちゃんと甘味もある。
水菜は緑だけじゃなくて紫もあって、
カブは生でも甘くて美味しい!!

しばらく働いていると、店舗運営にも関わるようになりました。
元々組織とか仕組みづくりが好きなタイプでしたが、運よく相棒となるスタッフにも恵まれ、SUZUが中心の生活になりました。

休みの日も相棒と会ってカラオケ&ミーティング。気になるお店があれば夫と行ってみてそれを相棒に報告(笑)
・・・あれ?SUZU中心というか相棒中心の生活だったのか・・・?

とにかく、新潟で出会う、食に関わる全てが新鮮で楽しかったです。

元々食べることが大好きで、学生時代に食べることの大切さを実感したある出来事をきっかけに、大学でも食の勉強をしてきた私。

「食に恵まれた人生だよね」と、私自身、すごくしっくりくる言葉をかけてもらったのもこのお店ででした。

たまたま通りかかって(「おいしい賄い付き」に惹かれ)アルバイトとして入社した人に、店舗運営や会社のことまで関わらせてくれる、チャレンジングな会社のスタンスにも興味を持ったのも、今この仕事を続けている理由の一つだと思います。

それを感じたのは入社して5年が経つ頃。夫が柏崎市に転勤となり、新潟市を離れることになった時でした。

柏崎市は長岡市の隣ですが、峠道を隔てて海側のまち。
夏は海のレジャーで賑わい、冬はとにかく風が強く寒い。
駅前の商店街にとっても素敵な喫茶店(珈琲創房 自由人)を見つけ、そこに通うことが癒しでした。

柏崎には店舗がないことから、当然、私は退社の道も考えていました。
が、現代表の鈴木 将(以下、将さん)は、「できる範囲でやろう!」と即答。
リモートで何が出来るかまだ見えない中、私もできる気がしてきたのを覚えています。(そして、勢いでMacBook Proを購入します。緊張しながら新幹線の中でポチりました。)

そこから、週に1回程度は車で本部のあるSUZU365へ、月に1回程度は古巣のFARM TABLE SUZUへ。それ以外は自宅でリモートワークという生活が始まりました。

まずは持っていた管理栄養士の知識を元に、加工品周りの情報整理から始めることになりました。

自社で色々作っています。
ぜひオンラインショップでご覧ください!

同時に、ポストが開くからと「広報」としてホームページの管理やオンラインショップのあれこれを引き継ぐことに。
(ここで初めてIllustratorに触れました。まさか自分があのイラレを扱う人になるとは!と我ながら驚きました。)

ここが広報としてのスタートです。そこからは勉強の毎日だったように思います。

やりたい表現があっても方法がわからない。と、本やネットで調べてはやってみる。時には周りの有識者のお話を伺いながらやってみる。
とにかくその繰り返しでした。

幸い、小論文はずっと成績が良かったのと、ファッション誌やグルメ雑誌を読むことも好き。
趣味はほぼ日手帳のデコレーションということもあり、ちょっとはデザイン感覚があったのかもしれません。(祖父も長年風景画をやっていたし・・!?)

独学でありながらも少しずつ、ほんとうに少しずつですが、それなりの動きができるようになっていったように思います。

その約1年後、夫の転勤で名古屋に転居。
2020年と2023年に出産を経て今に至ります。

現在は、The SUZUTIMES(note、紙媒体)やメニューの作成、その他広報(noteを除くSNSは、各店舗のスタッフをはじめ、有能なSNS担当が管理していますので私は管轄外です!)、加工品の管理等の業務をフルリモートでやらせてもらっています。

そんな先日、会社の40周年記念パーティーに出席すべく、約5年ぶりに長岡へ向かいました。

名古屋に転居してから、新潟へ行くのは約5年ぶり。
オンラインのやり取りしかできておらず、初めて会うスタッフもたくさんいます。

なんなら、長男含め、産後に1人で自宅以外の場所に泊まることなんて初めてで、ワクワクと緊張と・・いろんな気持ちを抱えて向かいました。

が!それは店舗に入った途端吹き飛びました。
とってもとっても楽しかった!!!

久々に会った・・・気がしなくて
ちょっとずっこけた、マネージャー陣。

原材料の確認も、製造スタッフさんとした加工品の話も、会場の設営も、話を聞いていたスタッフたちと対面で話せたことも、お世話になっている生産者さんが覚えていてくださったことも、新潟の、SUZUの料理(加工品を除く)を久々に食べられたことも、とっても楽しかったんです。

翌日、摂田屋を中心に長岡と会社の今を辿るべくスケジュールを組んでもらい、広報として見ていた場所にやっと足を運ぶことができました。

その時の「うわぁ〜!見てたやつだ!」「これがあれか!」「こうなってるのか!」という驚きはもちろん、「あ、意外と小さい!」「なるほど、これのことか・・」という、ギャップすら楽しい。

街の中に急に現れる、有名な機那サフラン酒の蔵。
本当に「ポン」と置いてあってびっくりしました(笑)

新潟に初めてきた時のような気持ちになりながら、私は「私がこの仕事を続けているのはこういう気持ちのためなのか!」と思いました。

私が大好きで、尊さも感じている「食」を通じて、その面白さやおいしさに触れた時の感動を伝えたい。
私が出会ったのは、たまたま新潟という場所でしたが、各地域にある食の魅力を伝えることで、足を運んだ人が感動するような体験をしてもらいたい。
そういう気持ちで新潟を離れた今もこの仕事を続けているのだと思います。

全長1272m、広大な信濃川にかかるフェニックス大橋を渡っている時の一枚。
(もはやどこからどこまでが橋なのか、わからなかった)
山々に囲まれ、空が広く(雲は厚い)自然を感じる、長岡らしい景色です。

フルリモートだし、新潟出身でもないけれど、だからこそ、新潟にある、それが日常になっている人々には気付かれにくい魅力を言葉にして発信し続けたいと考えています。

もちろん、今後も現場スタッフとしっかりやり取りし、確実な情報をお届けします。
私自身も、現地にいない分しっかりリサーチし、可能な限り体験した上で情報をお届けしていますので、我々の広報に不安は感じないでいただければと思います・・・!

前回発行した紙版The SUZUTIMESです。
実際に手に取れるSUZUTIMESがあることが、
いつかは来店動機の一つとなってくれると嬉しいなと、密かに思っています。

何かのきっかけでこれを読んでくださった方。
ぜひ新潟へ行ってみてください!!面白いところです!

お米は冷めた後のおいしさが本物の証です!(私調べ)
枝豆はすぐに茹でること!
長岡なら、絶対に江口だんご(できれば本店)に行くこと!
お団子を食べて涙するとは思わなかった。
本気の長岡弁は聞き取れないこともあるから気をつけてください!
新潟市もそこそこ雪降ります!
柏崎はとにかく風が強い!
その分、晴れた日の日本海は気持ちがいいです!
(雨の日や冬の間は「東映!」って感じです)

最後までお読みいただきありがとうございました!
これまでスタッフ記事をオファーする側でしたが、こんな気持ちとは。
いい勉強になりました。

また次回の更新もお楽しみに!
どうか、引き続きThe SUZUTIMESをよろしくお願いいたします。

これえだ

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