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こうちゃんの仕入れ旅レポート 『魚沼の農家さん〜井上さん編〜』

こちらの記事では、前回ご紹介した、『こうちゃんの仕入れ旅レポート@魚沼』の続編(井上さん編)をお届けします。

前編はこちらから!


魚沼に来たもう一つの目的、この時期に楽しめる山菜のひとつ「ウルイ」についてご紹介します。

毎年美味しいウルイを届けてくださる、井上農家さんですが、昔はユリを専門で育てていらっしゃる農家さんでした。

新潟県はユリ切り花の生産量が全国3位(令和元年 農林水産省)。
中でも魚沼市の堀之内という地域は県内最大の産地で、品質の良さが高く評価されているそうです。

今から約35年前にその地区の生産者さんが「たらの芽」の促成栽培を始めことをきっかけに、現在では魚沼市内全域で山菜の生産が広まっています。

冬の間にハウスなどの施設内で促成栽培を行うことで、天然物より早く出荷することが可能になります。
例年12月中旬頃から収穫が始まり2月以降に出荷のピークを迎えるため、ユリ農家さんにとって、冬の安定した収入源となっているそうです。

△緑が鮮やかで、力強い!
みずみずしいことがわかります。

井上農家さんはウルイを育てて20年以上という大ベテラン。
ウルイの季節が終わると百合の花などの栽培に移行するため、1年中お休みはないとのことでした。頭が下がります・・・。

そんな井上さんのこだわりは、無農薬での栽培とハウスでは誰の力も借りずに全て1人で栽培していること。

SUZU GROUPで使わせていただいているウルイは、出荷までに2年の期間を経てお店に届いています。(※種まきは春〜)

1年間である程度の形が構成されるのですが、もう1年かけて太くなるよう育てています。
井上さんご自身が徹底した管理で育てたウルイは他にはない味わいなので、僕たちも自信を持って提供しています。

△ウルイを収穫後のもみ殻。

山菜の中でも特に味にクセがなく、食べやすい「ウルイ」。
天ぷらやおひたしにするのは定番で間違いなく美味しいのですが、井上さんのウルイは生のままでも美味しい!!!
特製のバーニャカウダソースを絡めてお召し上がりいただいています。

△ちぃぼうでは、森山さんのにんじん(前編でご紹介)と
井上さんのウルイが
特に鮮度の良い状態で食べられます!

ちなみに、井上さんの大好物はお酒。
お休みがない中でも、昔は1週間に3〜4回呑みに行く程だったそうです。今は減ったとおっしゃっていましたが、毎日かかさず呑むのが楽しみとのこと。

「いつか長岡に呑みに来た際は、是非ちぃぼうにいらして下さい!」と伝えています。もしそんな日が来たら・・・それほど嬉しい事はないです。

もう歳だから〜なんて、笑いながら話していましたが、身体が動いてる内は続けるともおっしゃっていたのが印象的でした。
毎日、状態確認のために野菜たちに会いにいく姿やそれを話される時の表情に、とても愛情が感じられました。

八木さん、森山さん、井上さんは現役バリバリの超ベテラン農家さんですが、みなさん、口を揃えて「出荷作業がとても大変」とおっしゃっていました。

「SUZUさんは直接取りに来てくれるからその作業がなく、とても感謝しています。」と言ってくださいました。

こちらこそ、どちらの農家さんも行く度に笑顔で接してくださるので、パワーをもらっています!!!
仕入れに行った日はいつも以上に野菜や農家さんに想いを馳せながら、ちょっと使命感も抱きつつ大切なお野菜をお客様にお届けしています。

また季節が変わる頃に魚沼の様子や農家さんのお話(と美味しいおやつの話)をお届けできたらいいなと思います!

たなべ


雪下にんじんや、ウルイといった春の食材。
旬の食材が豊富なことから「食欲の秋」とは言いますが、春は食材それぞれに力強さやパワーが蓄えられている気がしました。旬の時期が短いこともなんだか特別感があって良いですよね。

この時期に、寒く雪がたくさん降る“新潟だから”のおいしさを感じていただけたら嬉しいです。

また、SUZU GROUP各店舗では4月17日(水)から春の食材を使った『UPDATE OUR LOCAL』なメニューも展開予定です!(詳しくは各店のSNSをご覧ください)

次回の仕入れレポートもどうぞお楽しみに・・・!

これえだ

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