作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part14:勤務する自動車学校の「医療福祉連携」現在地②

こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。

前回から、
自動車学校の「医療福祉連携」の現在地について書かせてもらっています。
今回は、
2つの医療機関との連携についてより具体的に記載していこうと思います。


自動車学校に転職してから、
①医療側からの情報を整理
②自動車学校の評価が妥当性を持ったものとする
③評価内容を医療側へ伝達

の部分を進めてきました。
この点について、各部分の詳細を記載していきます。



~医療側からの情報を整理~


医療機関で評価された内容について、
自動車学校の利用前に情報を得る事を目的に行っています。

しかし、

医療機関によって個人情報の観点から、事前の情報に差異が生じているのが現状です。

形式についても、医療機関ごとに秘密保持契約などが必要な場合もありますので、各施設ごとに連携を図る必要があると感じています。

・身体機能
・高次脳機能
・病前の自動車の利用状況
・現在の自動車運転免許情報

などを中心に、事前に情報をいただくことが多いです。

しかしながら、
これらの情報を自動車学校のスタッフにそのまま伝えても、
なかなか伝わらない事も多いです

昨年は、医療機関側からの連携であったために、自動車学校側の情報伝達については介入ができていませんでしたが…


現在は、
医療の情報を、整理して分かりやすい言語で伝える。
ということを目的に情報の整理を行っています。



~自動車学校で妥当性を持った評価を行う~

上述した、情報整理の目的として
“自動車学校での評価が妥当性を持ったものとする”
こととしています。


自動車学校では、
「初心運転者の安全運転に寄与」する側面がありますが、
疾患を有するドライバーの運転評価については、もともとの業務とは異なる部分があります。

疾患を有するドライバーの場合、すでに自動車運転免許を有している場合がほとんどであり、
疾患による影響が、自動車運転に影響を及ぼすかの評価が必要になります


そのため、
事前に、疾患の障がいについての認識を深めることで、
生活の中でどのように自動車運転を行っているかなどの情報を基に、
適した評価を行う必要があります


対象者によって、疾患や障がい、生活様式が異なるため
対象者に合わせた、
“妥当性のある評価”が必要になるため、
医療側との連携を行っています



~評価内容を医療側へ伝達~

医療機関の中には、
リハビリスタッフが同行して、自動車学校での評価を行うこともあれば
対象者の方のみで来校される場合もあります。

対象者のみで来校される場合には、
必ず自動車学校のスタッフから、評価結果を医療側に伝達するようにしています


理由として、
対象者が虚偽の報告をする場合等のリスクや
疾患の影響により、正しい情報を伝えることが困難な場合、
また、対象者本人の認識が不足している場合等が考えられるためです


自動車運転は、生活に必要不可欠なことも多いですが…
様々なリスクを抱えるのも事実です。


連携を考えた際に、
できるだけシステム化を図り、考えられるリスクを低くするための活動も行っています。


という事で、
今回は、2つの総合病院と連携内容の詳細を記載しました。


本日は、ここまでになります。
次回は、連携の際の自動車学校側に立った時の感想など記載していければと思っています。


また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。

それでは、良い一日を。

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