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【真実】他人の人生を500円で買う。
多くの人が「読書をしなさい」と言います。言った側は、「あなたのためを思って・・・」と言うかもしれません。
私も読書はした方がいいと思います。
ただ私の場合、あまり説教じみた理由で読書を勧めません。ではなぜ肯定するのか?それは純粋に
「超お得」だからです。
■年齢を重ねると、進める道が減る
幼少期をどこで過ごし、学生時代に主に何を学び、社会人になって何で稼いでいくか、という段階を経ると、ある程度自分の道が固まっていきます。
もちろん可能性なんて無限だし、絶対に変えられないことなど何もないのですが、時間的制約の中で、自分が経験したり、そればっかり考えて生きていくことは、無限ではなくなっていきます。
ただ、
世界は広いので、大体のことは自分ができない代わりにほかの誰かがしてくれています。そしてそれを丁寧にわかりやすく整理して、私たちに教えてくれます。
そんな人生の疑似体験が「読書」なんだと思います。
私は自分の人生の中で、アフリカを旅することしないまま今日まで来てしまったし、あるいは幕末の古書を読解して史実を明らかにしていく時間も無かったし、そんなことできる能力もありませんでした。
あるいは会社を興して様々な失敗を繰り返し立て直す経験もできなかったし、ましてやオリンピックでメダルを取る経験なんて出来る気すらしない人生でした。
■疑似体験をコインで買う
これら、(自分にとって)特別な経験は、もはや自分の人生の中で実行することは難しいのですが、それを経験した人の話を聞くことによって疑似体験し、知識として取り込むことは可能です。
それが読書だと思うのです。
しかも、
ありがたいことに読みやすいようにまとめてくれていて、新書や古本だとそれが数枚のコインで買えてしまいます。
非常にお得です。
司馬遼太郎さんの書物を読みます。文庫だと数百円です。読めばわかります。司馬さんが人生をつぎ込んで様々な古書を必死に調べたんだな、と。
私はそうやって調べ、まとめたられたものを数百円で享受します。
こんなお得な交換条件はありません。
■大体のことは誰かがまとめている
読書をしていると、そう感じます。
私たちの興味や疑問は無限ですが、調べてみるとわかります。大体のことは誰かがすでに、その人生を費やしてまとめています。
読書をすると、知識が増えるのはもちろんのこと、この疑似体験を通じて限られた自分の人生に深みを持たせることができます。
それもたった少しのお金と、たった少しの時間で。
あぁ、あれもこれもしてみたかった。と後悔じみた振り返りをするぐらいならその時間を使って読書をすればいい。
そう思うのです。
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