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【真実】晴れ男はどうやら自分で作るものらしい

私の知り合いで自称・晴れ男がいます。皆さんの周りにも必ず一人はいるのではないでしょうか。

そんな晴れ男が、梅雨の本州を抜け出して、梅雨明けの沖縄に家族旅行に行った時のお話です。


■頭上の高気圧を操る男

その男はどうやら高気圧を操れるらしい。その日その時間その場所には多くの人がいたはずだが、高気圧を操る特殊能力により民は日光を享受し、無事に光合成を成し遂げた。

と言わんばかりのアピールです。


私の推測によると同じ事を言うような人は自分の周り以外にも何人もいて、その人たちが日本全国いろいろなところに点在すれば、日本は一生雨が降らないはずなのですが・・・

日本に雨は降るわけで。

その矛盾には一切触れず、今日も民衆のために晴れを提供しています。


一方で、自称雨男・雨女と言われる人たちが存在するのもまた事実。

彼ら(彼女ら)は、自らの脳天から発する特殊エネルギーにより、その意志とは関係なく低気圧を作り出し、行く先々で雨を降らします。

周囲の人たちに「お前がいると雨が降る」と理不尽な文句を言われても確信は無いが身に覚えはあり、つむじを押さえながらついつい「ごめん」と言ってしまいます。


晴れ男と雨男が同行した場合は何がどうなって結局雨が降るのか降らないのか?といった議論や検証は案外したことないんですけど、この世に晴れ男/晴れ女と、雨男/雨女が存在することは事実なのです。


■梅雨の本州。梅雨明けの沖縄。

自称・晴れ男が沖縄旅行に行くと言い出したのは関東が梅雨の真っ盛りだった7月の中旬でした。

しかしその旅行期間、あろうことか本州は梅雨の一休みで晴天が続き、逆に沖縄は雨マークが絶えない事態となりました。


私は大して日焼けもしないで帰ってきた自称・晴れ男に「どうだった?」と聞きました。

白状します。ニヤニヤしていたかもしれません。


すると彼は開口一番、

「いやー晴れた晴れた。」

そう言いました。


■晴れ男は自分で作る

詳しく聞くと、

もともと本島を車で移動しながらいろんなところに行く計画だったのだが、雨が降っているのはいつも移動中だけ。目的地に着くとピタリと雨が止み、何の問題もなかった。

とのことでした。

そして梅雨明け目前の曇天を見ながらしみじみ「おれはやっぱり晴れ男だ」と。


この切り返しに対する学びは多いです。恐らく彼が支配しているのは心の高気圧。

晴れ男なんてね、自分で言い切ったやつが晴れ男なんですよ。もうね解釈次第。自分次第。

誰が何といおうとオレがいれば民は日光を享受し、光合成を成し遂げる。そう思ったやつが晴れ男なんです。

つまり心の高気圧を自分自身で支配し、コントロールするのです。


多くの偉人が残している共通の考えとして「自分は運が良かった」というのがあります。

これに対して、あの人は運がいいから成功した。俺とは違う。という考えは少し違うようです。

何が起ころうとも、何かを成し遂げる人はいつも、自分は運がいい。と思うものです。


私はどちらかと言うと自称・雨男だったのですが、この日を境に晴れ男になりました。

資格試験も、難しい手続きも無かったです。私はこうして晴れ男になりました。



不思議なもので、そう思うようになってから今日まで、自分が外出するときはいつも雨が止んでいるように思います。

地下鉄を乗り継いで地上に出ると雨が止んでおり、目的地に着いて建物に入るとパラパラと降り出します。


私は晴れ男です。自称・晴れ男です。今日も明日も皆様に晴天をお届けしています。




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