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【ビジネス考察】ルールがあるようでないのが大人

大人というのはよりきつめの法に縛られ、より大きな責任が課せられた状態。

対して未成年というのは経済的な自由こそ少ないが、比較的フリーを謳歌できる貴重な時間。

そう考えられているかもしれないけど、実は逆なんじゃないかと思うのが今日この頃。

つまりそれは、こういうことではないかと。


ルールが多い

学生時代というのは、替えの利かないルールが多い。例えば、時間。

大学生になろうが就職しようが、高校生に与えられた時間は3年と決まっています。3年後に行きたい大学に行ければ勝ちだし、叶わなかったら負け。みんなそう考えて受験勉強を頑張るわけだ。

恋愛もそう。

好きになった子がほかのやつを好きだったら覆すのは難しい。なぜなら教室の中で出来る勝負は限られている。

どんなにカッコつけたって差別できる要素は自分だけ。それが一番大事なんだけど、何しろ武器が少なくては覆すのは難しい。


強いやつ

学生時代に強いやつと、社会人になってから強いやつは、必ずしも同じじゃないから面白い。

理由は簡単。

大人になるとルールが変わる。というか厳密には無くなる。これに気付いたやつから順に、どんどん強くなっていく。

例えば、

とあるコンペで同期のライバルに負けたとする。うーんやられた。さすがの出来だ。スポーツの試合だったら次は無い。敗退だ。

でも、社会人の場合は違う。ゴールラインを変えてしまうのだ


今は負けかもしれない。ただ、次回、それはおそらく半年後だが、その時に勝っていれば、なんと、私の勝ちになる。なぜなら本当のゴールはそこだからだ。

そう自分で決めてしまえばいい。


大人になっても負けや失敗は山ほどある。いやむしろ大人になってからの方が多い。

でも大人は負けない。なぜなら、ゴールラインを変えてしまえばいいからだ。

ふふふ。今回はまぁ良いだろう。せいぜい嬉しがって緩むがいい。だが本当の勝負はこれからだ。本当の戦いは、今から始まるのだ! さらば!!

いかにも悪役が吐きそうなセリフだけど、社会人はこれぐらいがいい。これぐらいのやつの方が成功する。

負けず嫌いは正義だし、あきらめの悪さも正義である。時間内で勝負を決めようとするヤツはむしろ勝ちきれない。これが社会人だ。


ルールがない

もう一つ、社会人と学生の大きな違いがある。それは、手段にルールが無いということ。具体的な例をひとつ。

例えば100m走をしたとしよう。社会人の君はこの100mを5秒で走ることができる。どうしてか?

よーいドン!

でスタートして、より早く走るために肉体を鍛えるのが学生だとしたら、自転車を持ってきて、立漕ぎでレーンを疾走して勝つのが社会人だ。

ずるい!とは言わないで。

この場合、広い視野を持って自転車を見つけたやつが勝ちだ。もっと言うと、自分だけ走る距離を30mに変えて勝つやつもいる。ルールなんてあるようでない世界で、自分なりに策を講じて勝負する。これが社会人なのだ。


楽をしたいやつが勝つ

法の範囲内であれば、楽をしたいやつが勝つというのは、ある意味正しい。

勝つためにあの手この手を尽くすし、いったん負けたとしてもゴールラインを変えて負けていないことにも出来る。


「聞いてなかった。」とはいかにも受け身な未成年の発想で、聞いてないことをやったから相手が勝ったとも言える。


こう考えると、実はルールがあるようで無いのが大人。

大人とは(法の範囲であれば)何でも有りな、実に自由な状態なのである。

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