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【ビジネス考察】【就活】就活面接の着眼点をひとつだけ紹介
こんな私ですが、就活生の面接に応じるぐらいにはなりました。
人事ではない。その分、妙な職業柄を意識せずに大学生と向き合うことができる。ありがたいことだ。
大前提
「ありがたい」という感情が沸き起こる。
これは良い人アピールでも何でもない。私が面接に臨むにあたって、学生のエントリーシートに目を通すとき、私は割と素直に、ありがたい。と思う。
不慣れな中、少なからず我々の会社のために時間を割いたのであって、一生懸命自分を良く見せようとする努力が一文一文から読み取れると、そのクオリティはさておき、愛おしささえ感じる。
気持ち悪いだろう?(笑)
でも私は知っている。目の前にいるのは絵にかいたような未完成体。ただ大学に戻れば、彼ら彼女らも「センパイ」としてそれを慕う後輩が待っている。
そんな後輩たちに何かを残してあげるのも先輩の役目。「いやあの会社ってさー」と言って先輩風を吹かしている彼らも、将来のために必死にもがいている。そのGAPを垣間見るのが好きだ。
そしてそんなGAPを必死に埋めて、数ある会社の中で我々の門を叩いてくれた。本当にありがたいと思う。
私は直接見たことが無いが「圧迫面接」というのが本当にあるならば、それはふるいにかけるための意図的な戦略か、超絶ブラック企業かのどちらかだろう。
前者の雰囲気がなければ、今すぐ希望するのはやめた方がいい。それくらい企業側、少なくとも私のようにフラットに学生を見る立場の面接官は、好意的なはず。
着眼点
本題に入ろう。そもそも我々面接官は、大学生に対して完成度など求めていない。
私も今でこそ偉そうに言えるが、学生と面接官には経験値的に恐ろしいほどの差がある。これはどちらが強いとかそういう問題ではない。
例えば海を見たことがない少年がどんなに海のすばらしさを語ったところで、日常的に船であちこちの海を航海している人に適うはずがない。
では、面接官は何を求めているか。
私の場合それは、追い込まれた時のスタイルになる。
学生と社会人との一番の違い。それは周囲の出来事が予定調和的に起こるか否か。
はっきり言ってビジネスの世界に模範解答は無い。会社レベルでも個人レベルでも、不測の事態は必ず起こってしまう。
そんな時に、この人はそれをどう乗り切るか。それが知りたい。
キレイな成功体験は不要
私は形式的な質問をいくつかした後に必ずこう聞く。「あなたがこれまでの経験の中でピンチだと思ったことを教えてください。そしてその時どう感じたか教えてください。」
ちょっと困っているな。と思ったら助舟を出します。「必ずしも成功した例でなくて良いです。」
正直、ピンチを乗り切ったかどうかはあまり重要ではない。
大切なのは、その時ちゃんと感じたか。ということと、感じたなら何を感じたか。この2点である。
私はこの時、瞬時にエピソードが思い浮かぶかを見ている。引き出しがある人はちゃんと感じているし、引き出しがない人はまだまだその癖が無いんだな。と判断する。
そして話してくれる内容が、自分の言葉で述べられていれば合格だ。
自己紹介で噛む
私もかつて就活時代、自己紹介で噛んだ時は非常に悔しい想いをした。でもまぁ今思うと、そんなの全く関係ない。
私の場合、前半の質問のほとんどはアイスブレーク。学生と会話できる貴重な機会を楽しんでる、といった方が強いかもしれない。
自己紹介で噛むのも、緊張してるなー(笑)と思って微笑ましく見ている。
大事なのは、不測の事態にしっかりと感じているか。その時、どう感じて何を思ったか。エピソードの対象は身近な出来事でも何でもいい。
面接は、勇者探し。
逆境に強い、もしくは今は弱くても、しっかりと向き合っている人を探している。
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