【ジュビロ磐田⚽️】【雑感】続・ジュビロさんの経営数値が良くなってるぞ!
先日その内容が明らかになったジュビロ磐田2023年の経営数値。
例によってザっと目を通してみましたが、
22年の赤字脱却から更に収益を伸ばして2年連続の黒字となっておりました!いやー良かった良かった。
パンデミックの影響もなくなったってのが大きかったんですけど、J2にいながらその数値を良化させたってのは実にポジティブ。
てことで、
昨年に引き続き今年も決算を紐解いてジュビロサポの皆さんとシェアしてみようかな、と。
例によって決算報告なんて見たことない!という学生さんもいると思うのでなるべくわかりやすく書いてみようと思います。
経営数値って専門的な用語が飛び交うので小難しいイメージありますけど、実はかなり単純!
学校で習ってる数学なんかよりよっぽど簡単なんで大丈夫です!
大枠を理解しておくだけで将来社会人になった時かなりアドバンテージになると思うので、ぜひこの機会に覚えてしまいましょう。
それでは早速どうぞ!
■ジュビロさんの1年間の成果
2022年の数字と一緒に並べてみました。
こんな感じです。
まず例によって一番下の⑥を見てみましょう。
要はこれがプラスなら黒字。マイナスなら赤字です。
報道の通り磐田は前の年より約1.7億円増やして4.6億の黒字となりました。
選手やスタッフさんのお給料支払ってさらに4億以上手元に残ったってことですから。これはかなりいい感じ。
で、
どうしてそんなに儲かったの?ってのを詳しく知るために上の数字を見ていきます。
①の青が手に入ったお金。
②の赤が出て行ったお金です。
決算とは基本的にこの構図。
つまり「経営」ってのは①を増やして②を減らすだけなんですよね。
■なぜ収入は増えたのか?
てことでまずは、
手に入ったお金の内訳を見てみます。
前年と比べて10億も増えてるんですけど、
そのほとんどがスポンサー収入に依るところが大きいってのが分かると思います。
なんとその額+8億円!
ゲキサカさんの記事にもあるように26億もの額をスポンサーさんからいただいてるのってJリーグ全クラブの中でも上から7番目。
そして8億増やしたってのも町田の+11億に次ぐ上から2番目なんですよね。
もうね。スポンサー収入うんぬんをチーム強化の理由にしてはいけない!ジュビロ磐田はそこまで恵まれているクラブになりました。
そんでそんで、
もう一つ特筆すべきが入場料収入が1.8億も増えたこと!
チームはJ2へ行ってしまいましたし、J2って明らかにアウェイサポーターの入りが芳しくないんですけどそれでも大幅増。
降格によりリーグ分配金を減らしたんですけど、その分を見事にチケット代でカバーしました。
これって純粋に現地観戦したサポーターの功績ですよ!
スタジアムに行くことで降格したチームを救った。それによりチームも再び昇格出来た。そんな好循環を象徴する数字かと思います!
■一方で支出はどうだったか?
じゃぁ今度は出て行ったお金はどうだったのか。
結論から言うとこちらも5.8億円ほど増えています。
つまり2022年より10億多く手に入れて、5億多く使った。って感じですね。
中身を見てみると、まず意外だったのが人件費。
前代未聞の補強禁止メソッドを用いたのですがなんと人件費は約1億増加。つまり選手は増やさなかったけど、既存の選手のお給料が上がったってことだと思います。
これはこれで良いんですよ。我々もそうですけど昇給ってこの上ないモチベーションですから。
ただですね。これって増えたというよりは前年の2022年の人件費が少なすぎると解釈した方が妥当かも。
同じJ2を戦った2021年と比較すると2022年って人件費超少ないんですよね。
このことからも、
なんとしても赤字脱却しなくてはいけなかった2022年とアキラさんは相当きつかっただろうなってのが改めて想像できます。
あの時みんな口を揃えて「ホキョー!ホキョー!」と叫びましたが、やりたくても出来なかったのかな、と。経営数値と併せて見てみると色んな事情が透けてくる。
やっぱり赤字経営は最悪なんですよ。(しんみり)
まぁ あとやはり気になるのが試合関連経費ですよねー。
多い多いと言ってきましたがさらに1億増加。昨年はエコパで花火上げたりしましたからそれが含まれるのなら影響はあると思うんですけど、どうなんですかね。
ちなみに、
今年度なぜか出金の合計から除外されている「販売費および一般管理費」。
このうち「販売費」とは広告宣伝費、販売促進費(キャンペーン費用等)などを指しますから、個人的にはエコパの花火代はこっちに入ってると思うんですよね。
実際2.5億も増えてるし。
となると、
やはりモヤモヤが止まらない試合関連経費の増加。
・・まぁここは伸び代(削り代)ってことで、いつの日かジャメさんの様にスーパーエクセレントに進化することを望んでおきます。
■ちょっと待って!本当に喜んで良いの?
出て行ったお金も増えましたがそれ以上に手に入ったお金が増えて4億以上の黒字。
これにて諸手を上げて喜んでいる人も多いと思うんですけど・・・実はこれだけで一喜一憂するには時期尚早なんです!!
昨年も同じようなまとめをしたときに何人かの方々に指摘されたんですけど、経営分析って決算報告と共に「貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」ってのを見る必要があるんです!
急に難しい言葉が出てきて「うっ・・」ってなってる人が多いと思いますがこんな風に考えてみてください。
述べてきた決算って言ってみればお財布の中身です。
ジュビロ磐田くんは「オレ今、財布ん中に4億あるんだぜ」と言ってニヤニヤしている状態。
でもですよ、その4億ってのが銀行や友達など他人から借りたお金で成り立ってたらどうでしょう?
おいおいちょっと待て。大丈夫かよ。となるはず。実はそれを示しているのが「貸借対照表」なんです。
さっそく見て見ましょう。
細かい事いうと難しいんで要点だけズバッと言います。
真ん中ぐらいに「流動負債」ってのがあると思います。これがいわゆる借りてきたお金。かつ近々(1年以内)に返さなきゃいけないお金です。
その左に「流動資産」ってのがありますが、これが逆に貸しているお金で近々(1年以内)に帰ってくるお金です。
磐田の場合、
なんと10億円も人様から借りていて、逆に7億円を他人に貸しているんです。つまり3億ほど借金の方が多い状態。
つまり借りてるお金込みで「オレの財布には4億ある」と言っているんです!
むむむ。まだまだ改善の余地があるジュビロ磐田。
すいませんね。テンション下げちゃって。でもこれが 実態 なのかと!
経営数値沼にハマりかけている人はこちらを参考にしてみてください。
■まとめ
なんだ!人から借りてたくさん儲かったフリかよ!
と思った人もいるかもしれませんけど、
経営ってのは個人のお小遣いと違って、常に融資を受けながら投資の機会をうかがって伸ばしていくものですから。借金自体は悪い事ではありません。
むしろ堂々と借りれるようになってきている!と捉えた方が妥当かもしれません。
何はともあれ、
晴れて2年連続の黒字を達成したのは紛れもない事実ですから。ここから本格的な投資やらチーム強化が始まって、より一層面白いものが見れそうだって雰囲気は十分に伝わったのではないでしょうか!!
土台は出来つつあります。
ここから始まる社長さんと現場の反撃!!腕の見せ所ですね。
それからそれから。
我々サポーターも無利益な足の引っ張り合いを止めて、いかにしてスタジアムに人を呼ぶのかってのを益々真剣に考えたいですね。
この辺は決して雲の上の話じゃない。その気になれば我々一般人の行動だって経営に対して大貢献出来ると思うんです!!
さぁ、みんなで儲けて新スタジアムを!!
金だ金だ!!!
いざーーーーーーーーーー!!!!
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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