大好きな海開き、仕事仲間への愛
7月26日金曜日、
この日は待ちに待った職場の海開きの日。
病院近くの浜辺の海の家で、
みんなで外でお酒を飲むという
私が職場の飲み会のなかで一番好きなイベントだ。
私たちの部署はいつも
絶対に定時(17:00)に終わらないのだが、
その日の乾杯はあろうことか18:00だった。
いや、乾杯早すぎない???笑
たしかに他の部署はほとんどきちんと
定時に終わるけどさ、、
我々の部署、人権なさすぎんか???
タクシーを使えば5分くらいで海に着けるとはいえ
金曜だから捕まらない可能性の方が高いし、
歩けば20分はかかるような立地だ。
冷静に考えて間に合う気がしない。笑
まあそんな愚痴をこぼしても、
今回は先生方(医師)、看護師、技師の
三職種が集う大きな飲み会であるし、
お子さんたちもみんな集まって
珍しく外でビールを飲める良い機会
ということもあって、
海開きは本当にみんなが楽しみにしている
一大イベントなのだ。
この日だけは、
とにかく検査を早く終わらせようと
どの職種もみんな死ぬ気で働くし、
どの部署も乾杯に間に合うように
気合いで検査を終わらせにくる。
だからしっかり定時に終わる部署も多くて、
その分乾杯が早くなるのも仕方がない、、、
乾杯までに終わらせるのが正義なのだ。笑
我々の団体というのは本当に
どの職種であっても飲むのが好きで、
飲み会にかける情熱がハンパではない。
まあ、医療従事者というか病院関係者って
結構みんなそうなイメージがあるけれど。
いやあ〜でもつくづく、
すごく私に合っている職場だなと思う。笑
で、18:00乾杯となると、
我々の部署はどんなに効率よく検査を回しても
間に合うかどうか本当に瀬戸際だった。
そんな最悪の緊張感のなか、
この日の検査が始まる。
どれだけ緊急の検査が少ないか、
そして如何に効率よく検査を回せるか
という二つのポイントに、
我々が海開きの乾杯に間に合うかどうかが
かかっていた。
しかも私はこの日
なんと私の部署の担当ではなく、
全く別の部署の担当となってしまっていた。
だから、
乾杯に間に合うかどうかの命運は
全て私の後輩たちにかかっていたのだ。笑
がんばれ後輩ズ…!!!!!
そう思いながら夕方ころ我が部署を覗いてみると
案の定緊急の検査が沢山で全然はけておらず、
こりゃあ絶対に定時には終わらないな、
という様相だった。笑
後輩たちはみんな焦って絶望していたし、
(てか乾杯に間に合わないってだけであって
そんなに絶望することでもないんだけど笑)
今回は上司もお子さんと一緒に参加予定だったので
珍しく焦っていた。
とにかく、夕方からは
みんなの担当の検査が少しでも早く回るように
私は各検査室に手伝いをしにいって、
海開きに参加しない先輩も
飛び入りで検査を代わってくれたりして、
みんなで力を合わせて頑張った結果、
なんとか検査が全て終わったのは18:00だった。
ジャスト、乾杯の時間。
チーーーーン。笑
でも、みんなよく頑張った!!!!
ていうかこれ本当に思うけど、
仕事終わりに飲み会があるときに
やたらみんなで一致団結するの、
本当に面白くて好きなんだよね。
日頃からそのくらい頑張れよ、っていう。笑
でもこういうことから
チームワークって生まれる気がするから、
飲み会に間に合いたい!という下心も
あんまりバカにできないんだよな。笑
というわけで、その後はみんなで急いで着替えて
病院の玄関に行ってみたものの、
タクシーは予想通り一台もおらず。
(私の病院では週末は大抵みんな飲みに出るので
いつもは常駐しているタクシーが
金曜には本当にいなくなるのだ。笑)
タクシーの配車アプリでも全然捕まらない。
というわけで、上司の鶴の一声で
仕方なく海まで歩くことにした。
これが、死ぬほど暑かった。
夕方なのに数分歩いただけで汗が吹き出してくる。
なんだこれは。
病院の外っていつもこんなに地獄なのか、、
普段明るい時間に外に出ない上に
いつもクーラーでキンキンに冷えた
検査室にいる我々は、
この暑さに結構絶望していた。
でもとにかく、海で私たちを待ち構えている
大量の肉と酒を目指して、
とにかくみんなそれだけを楽しみに、
頑張って頑張ってなんとか歩いた。
そして、20分ほどでようやく到着!
時刻は18:30。
すでに飲み始めている人たちは
もうビールを飲んでニッコニコ。
新人さんたちが大量の汗を流しながら
お肉を焼いてくれている。
そして海にはちょうど夕日が落ちるところで、
なんだ、これってつまり
うちらがベストタイミングじゃん!
と私は思った。(ポジティブ)
とにかく、
最初に目に飛び込んできた夕日があまりに綺麗で、
今日のことが全部報われた気分になった。
海にはすでに、
総勢70名くらいが集まっていただろうか。
私の部署は医者や看護師も含めると
総勢で100名を超える大所帯な部署なので、
そのうちの半数以上が
ここに集まっていることを考えると、
みんながどれほどこの会を
楽しみにしていたかが伺える。
かく言う私も、一年のうちで
これだけはどうしても出たい!と思うほどに
海開きが一番好きなのである。
だって、外で夕日を眺めながら飲むのって
本当に最高なんだもの。笑
というわけで、私たちは着いてすぐに
ビールサーバーからビールをついで、
偉い人たちへの挨拶もほどほどに
グビグビとビールを体に流し込んだ。
あ〜〜最高。このために生きてる。
今日も頑張って良かったーーー!!!!
本当にそう思った。
頑張るということは、
本当にビールを美味しくさせるな。
ビールはなくても生きていけるけれど、
ビールがあると人生はより豊かになるのだ。
・・・
明るいうちはまだ良かった。
暗くなってくるとみんな本当に酔っ払ってきて、
お開きになったのは21:00前だと言うのに
そのあたりの記憶がほとんどない…
聞けば、我々の部署の面々が
一番遅く到着したのに一番酔っ払っていて
とにかくめちゃくちゃベロベロだった、
とシラフだった人から昨日聞いた。笑
ダメだもう。笑
私の部署は周りと比べると比較的若いので、
本当にみんな死ぬほど酒を飲むのだ。
だからこそ酒の失敗も付きもので、
この日は私と後輩の女の子で
部門長のパワハラまがいの発言にくってかかって
めちゃくちゃに言い負かしてしまった。笑
次の日にも勉強会で部門長に会う
(というかその後一緒に飲む)というのに、
やっちまった。終わった。
と思ったが、次の日には彼もケロッとしていて
私たちに散々文句を言われたことを
何も覚えてないようだった。
良いんだが悪いんだか。笑
話を戻そう。
とにもかくにも、後半の記憶はさておき笑、
一口目のビールがほんっっとうに
美味しかったことだけはよく覚えている。
疲れた体に冷えたビールが染み渡って
それが全身を駆け巡るあの感覚がとにかく最高で、
もう、美味しすぎて美味しすぎて美味しすぎて、
涙が出るほどだった。
頑張った日に外で飲むビールほど
この世に美味いものは他にない。
私はそう確信した。
そして、
みんなそのことを知っている大人だからこそ、
こういう日に一致団結して頑張れるのだな、
とも思った。
海開きは、部署全体の上半期の総打ち上げ、
みたいな意味合いもある。
他職種同士でわからないこともある中、
日々患者さんのために試行錯誤しながら
頑張っている自分たちのことを
一旦仕事から解放して、
こんなふうにみんなでワイワイ楽しく
飲める機会があるというのは
ものすごく良いことだなと率直に思う。
もちろん、今は職場の飲み会になんか行きたくない
という若者だって多いだろう。
たしかに、
みんな仕事上の付き合いでしかないんだから、
職場の飲み会なんて時間の無駄かもしれない。
でも、みんなお酒を飲むためだけに
飲み会に行っているわけじゃないのだ。
(いや勿論飲むためにも行ってるんだけど)
こういう飲み会には、
みんなでお互いの日々の頑張りを認めて、
讃えあうという意味合いもある。
そして、普段は言えないようなことを
思い切って言える機会でもあるし、
なかなか喋ったことのない部員との交流も
お酒が促してくれる。
そういうことを、
(一応オフィシャルな飲み会ではあるけれど)
お互いにほとんどプライベートのような雰囲気で
できるような関係性である我が部署って
客観的に見ても良い職場だよな、と思う。
職種が違ってもコミュニケーションを取りながら
うまく仕事をしていこうね、
という大きな流れが根底にあることを、
本当に素晴らしいなと思うのだ。
異なる職種同士、
互いに尊重し合って協力することができる。
当たり前のことかもしれないけれど、
この当たり前のことができていない職場は
五万とあるだろうから。
特に、こんなに大きな部署で
ここまで連携が取れていることって、
なかなか珍しいのではないかと思う。
それもこれも、(勿論それだけではないにせよ)
こういう飲み会という文化が
育んできたものなのではないか、と思うのだ。
そして、こういう仕事仲間がいることや
こういう環境に身を置けていることは
当たり前じゃない。
というかこれってもしや、
私の人生におけるものすごい財産なのではないか。
そんなことを、夕日を眺めながら
ぼんやりと考えていた。
こういう文化がある職場のことを、
そして一緒に働くまわりのみんなのことを、
私は心から愛している。
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