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「AI時代」見えないものが見える人間の優位性

人は姿形あるもの実態のあるものを信じます。

当たり前のようなことに聞こえますが
見えないもので信じているものはたくさんあります。


空気、風のような自然物から
重力や摩擦といった体に感じる力まで
結構見えないものって身近に日常生活に溶け込んでいます。

非科学的なことで言えば

「赤い糸」

運命の赤い糸と呼ばれるあの赤い糸

見えないのに「赤色」ってなに?

昔の人は愛情の類を見えない糸で繋がっていると表現しました。

見えないものを言語化して表現しようとすることは
人類が今まで培ってきた経験とも言えます。
このように当たり前に
現在でも平然と矛盾の中に見えないものは存在しています。


なのに現代では
なんでもかんでも視覚で見えないと信じない。
物理的に存在しないものは信じないという傾向が強く
見えないものの存在が疎かになっているどころか
否定の対象
にすらなっているような気がします。

姿、形あるものばかりに目が行き過ぎてて
本質的なところまで目が行き届かなくなってきている気がします。
この辺は過去記事でこのことにも触れているのでぜひどうぞ。


だからといってボクは
「見えないものを信じなさい」というスピ系な解答ではありません。
どちらかと言えばボクは
スピリチュアル的なことにはあまり傾倒していません。

そういうことではなく
「本質を見抜く目が失われていくこと」が残念だと言いたいのです。


信じなくてもいいけど、逆側に引っ張られすぎ。
あるかないかの二分論で語りすぎじゃないのって事です。

書籍の売り上げランキングの上位に
人気ゲームの攻略本が並ぶそうですが
これって一直線で「正解」を求めている行動で
「正解」を探す楽しみや経験を味わうことなく
目標達成して著しく「問う能力」が低下してしまっています。

こういう攻略本世代が世に出回ってしまうと
攻略本に載っていないことは全部「不正解」になっちゃって
正解以外を否定してしまうようになっていきます。

これって非常に危険であり勿体ないと思います。


ノーベル賞受賞者の本庶佑さんがこんなコメントをしています。

「一番重要なのは、不思議だな、という心を大切にすること。
教科書に書いてあることを信じない。
常に疑いを持って本当はどうなんだろうという心を大切にする」

「つまり、自分の目で物を見る。そして納得する。そこまで諦めない」

教科書を信じない。

まさに攻略本世代にメスを入れる金言炸裂。

「見えないものを信じない」のではなく
「見えないということを信じない」
ことが新しい何かを見ることに繋がるという事。

これからの時代は正解を求める時代ではなく
問う能力を求める時代になってきます。

AIが進化すればそれがより顕著に表れると思います。
AIは絶対に見えないでしょうね。
だってプログラムされたことしかできないのですから。


見えないものが見えるってことは
より人間的証拠でもありAIに勝る人間の優位性なのです。


ありがとうございます!お気持ちは寄付させていただきます。