今私にできること
今私にできること
私は今68才です。4年前に脳の血管の一つが切れて発音することが難しくなりました。それまでは予備校の講師として、毎日人前で話すことが私の仕事でした。しかしもうその仕事をすることはできません。発病した当初は脳出血であることは分からず、リハビリも手遅れになりました。でも血管が切れてわかったことがあります。人間は必ず死ぬということです。その当たり前のことに自分の血管が切れて初めて気づきました。
自分の死を考えたら気がかりなのは、自分の数学の技術です。数学は頭で解くものではありません。解くための技術で解くものです。私の頭が良くないことは知能指数で証明されています。そんな私がなぜ数学の問題が解けるようになったのか?私に数学の問題を解く技術があったからです。
教師をしていて1番の願いは、自分より技術が優れた人を世の中に送り出すことです。私より頭のいい人はたくさんいましたが、私より数学の問題が解ける人は一人もいませんでした。残念ながら私は予備校で教えることはもうできません。
ほとんどの人は、数学は頭で解くものだと思っているみたいです。でも私の経験では、数学は技術で解くものです。数学を能力で解くと考えると人間の能力次第で発展はそこまでです。それに対して数学を技術で解くと考えるといくらでも発展できることになります。ちょうど人間の技術が発展してきたように。
明治になって西洋の学問が日本に入ってきました。数学もそのひとつです。当時日本には非常に発達していた和算がありましたが、西洋の数学は公開性があったので関心のある人であれば誰にでも最先端の技術に触れることができました。
そこで私も自分の”問題を解く技術”も公開しようと思います。公開することで、いつか誰かが、私の技術を乗り越えて次のステージへ進んでくれればいいと思います。
そう思って、色々な問題集を作り、noteに投稿したり、メルカリに出品したりしてきました。
2021年以降も続けていくつもりです。
具体的な技術のいくつかについては、私の記事『つぶやき』(無料)や『数学教室』(有料)で書いていくつもりです。興味のある方は読んでみて下さい。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?