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地方創生の在り方を問う

地方創生という言葉が飛び交うようになって数年。
私は今、地域おこし協力隊として今その最中にいると言っても過言では無い。
では地方創生とは何か?

先日行われた空き家相談会時に感じたことを少し。

東京一極化集中を避けること

地方創生とは、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことを目指すものです。
北陸財務局

簡単に言えば東京一極集中を避ける事。

人口のみならず災害リスク、首都圏災害時の日本の停滞を防ぐための方法でもあるのではないか。

首都圏から人を呼ぶ動き

地方創生と言われる中、我々の地域おこし協力隊や移住支援金、移住者への子育て支援など様々な施策が進められている。
首都圏から「人を呼ぶ」という点では間違っていないと思う。

少し思うのは「お金」で釣っているように感じてしまうこと。
いずれ財源は尽きる日が来るし、そんな頼りっぱなしにもいられない財源に頼っていては本当の意味で「住みたいまち」になる日はいつまで経っても来ない。

首都圏から来る人達のお財布事情を理解してくれるのはとても嬉しいが、そんな理由で来た人がその町を本当に愛するだろうか。

住みたい町にするには

私は今住んでいる住人を「大切にする」ことが
最も移住したくなる理由だし、引っ越したくない理由になると考えている。
移住したから「お金あげます」とかではなく移住後の生活で支援する。
それも出来れば地域全体として考える。

例えば・・・
・地域コミュニティに溶け込めない人がいれば、強制参加・排除させずにうまくやる方法を考える(そもそも移住前に、この生活のルールをしっかりと伝えるべき。で、それに参加できる人が来るべき。)
・上記のような移住者が自分たちの考えを発せるような柔軟に考えてくれるまちづくり(移住者のいいなりというわけではない)
・多様性をまち全体で認める事(使っていない場所があるなら、バスケットコートやスケボーコースを田舎に作ったっていいじゃない)

そしてこの町に「30年住んだから10万」とかはあってもいいと思う。そこは金かい!と思うかもしれませんが、移住してすぐの人にあげるよりよっぽど価値が高いと思うのです。

人が住まなければ、どのみち財源はいつか尽きるのです。

大切なのは1人の意見が民意ではないということ

1人では住みたい町には出来ない。
結局は「町」というひとつの組織なのだ。
どうしても声の大きい人(組織のトップとか)の意見が”絶対”と思ってしまうこともあるが、そのトップだって1人でまちづくりは出来ないのだ。
もちろんこの私のNoteもそう。正しいわけではない。

ただ、お互いに意見を隠して文句を言うのは簡単だし、言わないのはもっと簡単。だからこそ私は自分の考えも言いたいし、それと同じか、それ以上に相手の考えを聞きたいと思っている。

地方創生とはそのくらい”複雑”で”簡単”ではないのだ。
きっとDNAの型みたいなクネクネした赤と白と青の線のようにいろいろなものが絡み合って成り立つものだったりするのではないかと思っている。

結局、地方創生活動でできることは?

私が地域おこし協力隊として出来ることは
「須坂市が良い町だよ!」ではなく
実際に住んでどう感じたか、何が良くて、何が足りないか
そして、それを補える人材が私のSNSを見て、力を貸したい!!
と感じてもらえるのが、一番いい形ではないのかと思う。

結局は1人ではまちづくりなんて出来ないのだ。
まちづくり。
なんとなく創造性がある感じがして、名前はキラキラしてるけど、結構泥臭いぜ。

それを理解してくれる移住者の人に
何か伝わればいいなと思っています。

のーす

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