ちょい住み京都日記④
いつもの年末年始にうんざりし、突如!京都での〝ちょい住み〟を決行した日々がいつのまにか遠ざかり…桜の季節も過ぎ去ろうとしている。
もっともっと…記憶に留めたいこともあったはずなのに書き留められないまま消えてしまうのかな…
毎朝、とらあえず、どこかに出かけ、それなりに関心を満たし、ぐっすり眠る〝ちょい住み生活〟…とにかくよく歩いた。
スマホの計測値が16000歩を越える日が12日続くと、ついに行き先もなくなり、なんだかぐったりし、ちょっと違うことがしたくなった。
朝食後、行くあてもなくなり、ふらふら散歩していると、にぎやかで楽しげに!人々が次々に吸い込まれていく建物…私も吸い寄せられてしまった。
見上げると、〝松竹新喜劇〟の大看板!
「新春お年玉公演」をやってるみたい…
どうやってチケットを買うのかなぁ…?
ふと見れば、入り口近くに、チケット売り場があった…フラフラ吸い寄せられて…窓口の女性のテキパキに圧倒され、うんうんとうなずいているうちに、当日午後の一番後ろのドア付近の席を買っていた。あまりに気軽な料金だったのにビックリ!天井桟敷かな?わからないけど、はじめての体験にワクワクしてくる。
「犬も歩けば、棒にあたる…」
お正月のカルタ遊びの一節をつぶやきつつ、
パンフレットをみる。
何をやってるのかは気にならず、ただ、〝松竹新喜劇〟を観るとか、劇場に入ることにワクワクしていた。
午後の開場までを楽しみに、近くでランチにしよう…見渡すと、〝松竹新喜劇〟のビルには〝南座〟、道路をはさんだ反対側のビルの上には〝北座〟とある。ならば、〝北座〟に行ってみよう!
〝北座〟はレストランやお土産とか…かな…なんか?いい感じのレストランというよりも〝うどんやさん〟ぽい!お食事処に入ってみた!
キャー!ひょっとして芸者さんも食べに来るのかなぁ… ちょっと立ち寄ってツルツルツルリンル…
はてさて!私が芸者さんなら何を食べるかな?ビビビッ!ときた手毬鯖寿司とゆばうどんセット!超素顔の芸者さん気分!
芸者さん気分で昼食後、「新春お年玉公演」へ…中に入ると…文化財?なんだか歴史的建造物みたい…そのうえ〝卯年の初笑い〟なんて!嬉しくなるよね。
ずっと昔も、こんなふうにうきうきと、みんな芝居小屋へ通ったのかな…
座席はすぐに見つかり、どの席からもそれなりによく見えるデザイン…
ほどなくはじまると、あれれ…昭和にタイムスリップ…これは?なに?「老後の資金がありません」じゃなかった…でも、心にしみてくる…ホロッ…
3つ折りパンフレットを開いてみると…
「流れ星ひとつ」というタイトル…キラッ…
終わるとすぐ、にぎやかな「新春ご挨拶」で…うふっ…今、ここにいる全員と一緒にいい気分みたいです。
いいなあ…憂き世をしばし忘れたりするかも…こんな楽しみがあるのも忘れてたかな…
ちょい住み中、いちばんのリラックス、お手軽、気楽な!お楽しみ…
こんな休日、いいなあ…ほっ!
南座で観劇!感動を胸に北座で鯖寿司と八橋…ウキウキゆばうどん…人生もツルツルつるり過ごせそうな気がする…ねっ?!
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