足のスペシャリスト特集
こんにちは、すずです。
巨人は2日連続のお休みで明日からはヤクルトとの2連戦を控えます。ちなみに、今シーズンはもう2日以上の休みはなく、6連戦異常が続きます。
そんな過密日程で先週話題になったのが野手登録の増田大輝の登板。野球界で大きな議論を生んでいます。一躍多くの野球ファンにその名を広めた増田大について、今日こんな記事が出ているのを見つけました。
増田大は大学中退から鳶職をしながら草野球、独立リーグ入団、巨人から育成指名、入団後5年で1軍でリーグの盗塁王争いをするまでにブレイクしました。増田大の起用は過去では鈴木尚広、最近だとソフトバンクの周東の活躍が大きいと思います。
盗塁は失敗すれば一気に流れが断ち切れますし、成功すれば一気にチャンスが広がります。足の速いランナーはそれだけで帰還する確率は高いですし、得点力に大きくプラスになります。
今回は各球団の足のスペシャリストを探してみたいと思います。
ソフトバンク:周東 佑京
まずはソフトバンクの周東。日本代表にもスペシャリスト枠で選出。(そういう枠があるわけではないのですが、チーム方針として代走の切り札を召集しました)
周東が一気に野球ファンにその名を広めた代表戦での連続盗塁からのスクイズでの生還の動画です。
もちろん走塁、盗塁の技術ももちろん一級品なんですが、トップスピードに乗る速さと、スライディングの技術が特に上手く感じました。
17年育成2位入団で19年から1軍に出場。昨年は主に代走で起用され25盗塁。実働が少ないですが1年とちょっとですでに30盗塁を記録。成功率は83.3%。
オリックス:佐野 皓大
元々は投手として入団。戦力外も野手として育成で再契約。そして今シーズンはチームトップの盗塁数を記録している選手です。
パリーグTVは有能な動画が多いな。。。笑
これまで通算21盗塁。成功率は87.5%。
今シーズンも9盗塁でリーグ3位です。代走や途中出場がメインで今年ブレイクの期待大です。
ロッテ:和田 康士朗
続いてはロッテの和田。
17年育成1位入団で1軍での出場は今シーズンから。早くもリーグ7位、チーム最多の盗塁数を記録しています。通算7盗塁で成功率は87.5%。
周東が38試合81打席、佐野が32試合26打席、和田は20試合で僅か4打席!サブプレイヤーとしての起用が特に多いのがわかります。身長も185センチで動画で見ても脚の長さがわかります。走る絵が様になるなぁ。
巨人:増田大輝
セリーグはまずは巨人の増田。冒頭で経歴を少し出しちゃったのですが、15年育成1位で入団、3軍で川相、2軍で片岡に鍛えられました。
18年の2軍で11盗塁/成功率91.7%と台頭し、19年は2軍で16盗塁/成功率76.2%と走りまくります。これが原監督の構想に入り19年から1軍で出場機会を掴むとチームトップの15盗塁を記録。(成功率88.2%)
今季は開幕から1軍で代走と言えば増田というポジションを確立し9盗塁で成功率は81.8%。通算24盗塁で通算85.7%。
盗塁技術もですが、走塁技術も上手いので神走塁動画を貼っておきます。
阪神:植田 海
阪神はチーム全体でもリーグ最多の35盗塁を記録。トップは盗塁王筆頭の近本の13盗塁なんですが、続くのが捕手の梅野とこの植田の4盗塁。
植田は14年5位入団。18年に104試合出場と期待されるも打率は.192と厳しい数字。一方でこの年に19盗塁、成功率はなんと90.5%をマーク。
スタメンで出場の時もありますが、阪神の外野のレギュラーは近本、糸井、サンズ、他にも福留や高山など。主に代走や守備固めで出場しています。
通算で36盗塁、成功率は83.7%です。
番外編:意外と盗塁している選手
盗塁と言うと細身で小技の上手い選手がするイメージですよね。ここではあまり盗塁をするイメージの少ない選手で100盗塁以上の選手を紹介します。
阪神:糸井 嘉男、通算299/盗塁77.7%
糸井は実は現役最多の通算盗塁数を保持する選手です。ファンの方には釈迦に説法だと思うのですが、阪神移籍後は盗塁数も減りました。
17年オリックス時代は53盗塁を記録し盗塁王も獲得しています。今年が17年目のシーズン。
余談ですが、鎧のような筋肉を纏って走攻守で万能なイメージの糸井ですが、入団時は投手として入団しています。
巨人:坂本勇人、通算155盗塁/成功率77.9%
坂本も14年目。盗塁のタイトルには縁はないですが、13-14年は2年連続で20盗塁を記録。過去13年で8回の二桁盗塁を記録しコンスタントに積み上げています。
ロッテ:鳥谷 敬、通算131盗塁/成功率65.5%
鳥谷も坂本と同じでコンスタントに10-20盗塁を積み重ねています。
17年目の今季は新天地となるロッテでプレー。今季は打率.118と苦しんでいますが、まだまだやれると言うのを見せて欲しいですね。
ソフトバンク:松田 宣浩、通算129盗塁/成功率66.5%
この人も15年目のベテランに。11年は27盗塁も記録。守備と同じく盗塁でも積極的なプレーが見られます。近年は年に一桁盗塁。観戦した試合で松田が盗塁したらラッキーかも。
それにしても、みんなともベテランになりましたね。。。笑
最後に
おまけで紹介した盗塁数が100を超える選手でも成功率は8割以下。前半に紹介したスペシャリスト達は成功率が軒並み8割以上(周東以外は85%以上)と他の選手より10-20%も成功率が高いのが分かります。
代走のスペシャリストとしての選手起用は全てのチームが起用できる手法ではないかもしれません。一方でソフトバンクや巨人のように長距離ヒッターが多いようなチームでは1人いると戦術の幅が広がる戦術です。
今日紹介した選手がシーズン終わりにどのくらいの盗塁数を記録していくか楽しみですね。