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月報Okishima Life 2023.7 圧倒的な団子の差

夏が始まった

この家での初めての夏。正直言って、かなり快適。1階はほどよく風が入って涼しいし、2階はいい感じに陽当たりが落ち着き、外の景色はまるで理想の夏景色。入道雲が溢れかえってます。
近隣のホンミチも涼しくなった夕頃にひぐらしの鳴き声を聴きながら散歩していると、とても気持ちが良いです。

沖島近辺へ大移動

これまで苦戦を強いられていたエビタツベ。そうこうしているうちに、気温がぐんぐん上がってきたので、あまり時間をかけてやってられないと判断し、毎年この時期に行く沖島近辺の場所へタツベを放り込んでみた。
そうしたら予想以上にスジエビが入ってくれたので、すぐさま全てのタツベを大移動。漁の時短に成功したので、一安心です。近場で完結できるとなると、ほんとに気が楽。遠征は、また来シーズンか沖曳きで!

さらなる漁の時短の可能性は団子?

漁の時短には成功したが、他の作業にはまだまだ時間がかかってしまっていて、暑くなるにしたがい頻度が増してきた団子作りの日(2日に1回)なんか家に入るのはまだ13時はゆうに超えてしまっている。。この暑さでこの獲れようでこの時間のかけよう、、実にシブい…。他に時短が可能なもので、より漁自体の精度を上げられる可能性としては・・・団子の改良!
今着目すべきはここしかないと思い、月半ば頃から一点集中してみた。

粉っぽさとニオイの弱さ

さっそくどう改良したら良いかだが、前々から気になっていたのはどうも自分の団子は粉っぽく、ニオイが弱い
ニオイが弱いとエビが入らないとは以前から言われていたのだが、その原因は使っている材料の違いという明確なものがあるので一旦置いておく。
それ以前に粉っぽさが問題で、粉っぽいとすぐに溶けてなくなる。言うまでもなく、溶けてなくなるとエビが入らないどころか、一定数出ていってしまうような印象。それに加え、入れる量が増え、作る頻度が多くなるので、仕事量・材料費が嵩み、挙げ句の果て、団子を作るために漁を早く終わらせないと漁を疎かにしてしまい、負のスパイラル、。
ということで、粉っぽさをどうにか出来ないかと思い、ベテラン漁師さんの団子を改めて拝見させてもらったところ、指で摘んだ感覚があからさまに違った。獲れてる量や仕事に掛ける時間の差はこの違いかと、圧倒的な差を見せつけられた感じがしました。

左自分 右ベテラン

結果、蒸しが甘かった

材料の配分や蒸す際の水の量など、あーでもないこーでもないと毎度の団子作りでいろいろ試みてみた。そうこうしているうちに、ある事を変えたら団子が激変した。蒸した際のニオイの出方も明らかに変わってる、。

何かと言うと、蒸す際の蓋の具合が甘かったので、しっかりと蓋が出来るようにした、ただそれだけ。ただそれだけのことだが、明らかに蒸した後のニオイになり、ギュっと引き締まった固い団子に。ただただ蒸しが甘かっただけだった。
意外と単純なことで見落としてしまっていただけだが、これで少しは期待が持てた!

団子の改良に成功!

実際使ってみたら、翌日に残ってる団子がこれまでよりも見受けられ、エビの獲れもあからさまに増えていた。
これで、多少なりともさらなる時短&漁全体の精度が増すことに成功!

暑さ対策は必須

何度も言うがこの時期になると、ほんとに暑い。5時半を周ったらすでに暑い。
なので、無理せず漁をやりきるために遮光カーテンを設置。船のその時々の向きにもよるが、だいぶ変わる。これで夏は乗り切ろう。。
そして、日射の水面への反射が強烈で眼への負担が重いから、サングラスも装着し始めた。

am5:11このいかにも強烈な太陽が見えてくる
これで少しは暑さ軽減

夏の浅瀬の魚たち

タツベを上げていると、小魚たちが群れになって、やってくる。タツベが気になるのか、はたまたおこぼれを貰いに来ているのか。いずれにせよ、水面から見る夏の魚たちは元気だ!

一人の限度

周りを見渡すと、漁や暮らしを夫婦でこなされている漁師が多い中、自分は一人でやっているのだが、やはり仕事量や一つ一つに掛かる時間の差はあからさまに出てくる。そんな中、あれもこれも用事が立て続けには入っていた7月だが、より一人の限度を感じた。。
やるべきことを絞るのも一つの手段だが、仲間を作り、協力してやり切れるようになることもまた一つ。今後の展開に対して考えていかなければならないことが一つ増えました。

取材対応
講習会のお手伝い、若手として出続けたいことの一つ

漁とかの合間に

毎年泳がないと島での夏が始まらないので、今年も合間を縫って泳ぎに。住んでいる場所が変わったので、何気にあまり泳いだことのない杉谷浜へ行ってみる。独特な世界観が広がるこじんまりとした浜はすごく気持ちが良い。水面は透き通って綺麗で、潜ってみると魚が群れになって泳いでいたり、水草もイキイキと生えていたり。ここは、自分にとっては明らかに穴場スポットだったので、これからの通いは必須ですね!

メダカに水草のお土産

今回はここまで

やっとこさまともに形になってきたタツベ漁。『漁師は一生勉強』とよく聞きますが、ほんとにその通りで、日々の積み重ねが大事なんだとより感じた月でした。言ってる間にタツベは終盤に差し掛かっていきますが、来年度に向けて少しでも磨きがかけられたらと思います!

では!

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