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マクロビもビーガンもトライした私が薬膳を選んだ理由

「今日は何を食べたい?」と聞いて、1番困るのは「なんでもいい」と答えられること。

思いつかないから聞いてるのに、って思わず嘆息。

今日は何を作るか。何を食べるか。

日々のごはんの献立を考えることは、作ることよりもおっくう…。
もしかしたら、そんな人も多いかもしれません。

わたしもその1人でした。

過去形なのは、今は悩むことが減ったから。
その理由は間違いなく薬膳の考え方を知ったおかげです。

薬膳=難しい?


「薬膳を日々のごはんの基本にしています」

というと、いつも凝ったごはんなの?とか、珍しい食材を使っているの?とか、料理が得意なの?と思われるかもしれません。

わたしも最初は「薬膳料理を作る人=手先が器用で、パリッとアイロンのかかったエプロンをしめて、お料理を楽しんでいる人」だと想像していました。

でも自分が薬膳の勉強をし始めて、いざ台所に立ってみたら、料理をすること自体での変化は特にありませんでした。

変わったのは、食べ物に対する考え方と選び方。

酸味は潤いをもたらしてくれるから、浮腫みやすい人は要注意。
でもその潤いは血を補ってくれるから、少量取り入れる。これもバランス。

わたしはどちらかというと不器用だし、料理はほとんどできなかったので、結婚した当初は、

うどんを焦がしたり
(うどんって焦げるの?ってよく聞かれる)

春雨を燃やしたり
(鍋から飛び出したままの春雨が引火…。単に不注意)

週に3回は丸○屋の麻婆豆腐の素のお世話になってました
(今は○○の素からはすっかり卒業しました)

そんなわたしも、オーガニック食品&フェアトレードのお店で約8年働いたり、農薬を使わないお米を育てる農家さんで働くようになって、食に対する知識はかなり増えたし、2児の母となり料理もだいぶ慣れました。

そして今では、自分が納得のできる暮らし方をしたいと思うように。

それはいわゆる「ていねいな暮らし」と呼ばれる類のものなんだろうけど、完璧にできないことは重々承知しているので、自分ができる範囲のことを細々と続けています。

今の自分のスタンスとして

○ある程度のルールがないと困るけど、締めつけが強すぎるのもイヤ。
○毎日のごはんは、気負わず、手をかけず、子どもたちのお腹を満たしたい。
○でも季節の要素は織り込みたいし、栄養のバランスも考えたい。

というものがあります。

試行錯誤をしていく中で出会った薬膳は、そんなワガママなわたしにピッタリでした。

食べてはいけないものがない


薬膳の特徴のひとつに、食べてはいけないものがないことが挙げられます。

肉も魚も野菜も、なんでもオッケー。
ただしそれが、自分の身体に合っていれば、です。

その見極め、つまり自分がどんな体質なのかを知ることが大切。
それを知るには中医学の知識を持つことが必要だから、難しそうに見えるのです。

体質の他に目を向けるポイントは「季節」。

ジメジメとした梅雨の時期なら、水はけをよくしてくれる食材を選んで、むくみを解消させる。

暑い夏の時期にきゅうりやナスを食べたくなるのは、それを体が欲しているから。また夏に収穫できる野菜たちは、夏を心地よく過ごせるパワーを持っているとも言えます。

乾燥する秋に梨が美味しいのは、潤いをもたらしてくれるから。

冬に黒い食材がおすすめなのは、冷えに弱い腎を守るため。

そんな風に四季の移り変わりに敏感になり、自然と旬の食材を欲するようになってきました。

体質と季節にあったものを食べる。

それが薬膳の基本なのだと、初心者ながらに、そう感じています。

オムライスだって、カレーだって、焼肉だって
体質にあっていれば立派な薬膳!

マクロビやビーガンが悪いわけではない


今までこれは良さそうと思える食事法を試してきました。

玄米菜食を3カ月間しっかりやったら、体重は落ちたけど、元気がなくなって、結婚当初乗っていたロードバイクが、一時楽しめなくなりました。

1人目出産後に気候変動のことを知って、動物性タンパク質よりも植物性タンパク質を優先していたら、生理がなかなか戻ってきませんでした。

偏りすぎも良くないなと思って、魚は食べるようにしましたが、メインは大豆製品。だけど植物、特に豆類に多く含まれている「レクチン」が悪さをしたのか、霰粒腫(目イボ)に長期間悩まされたこともあります。

今振り返れば、どれも自己流、自己判断の偏りの結果がもたらしたものだったなと思えます。

玄米菜食も、ビーガンの考え方も理解できるし、好ましいと思っています。でもそれを自分のやりやすいように、勝手に判断して取り入れてしまったから、バランスを崩してしまったのかもしれません。

大事なのはバランス。

どうやって自分のコンディションを真ん中に持っていくのか。その大切さを薬膳を学んで痛感しています。

どこまで勉強したらいい?


わたしはまだまだまだまだ道半ばです。分からないこともたくさんある。

それでも、分からないことがあってもいいんじゃないかと思って、ちょこちょこ勉強を続けています。

薬膳で大事なのはバランスだから、少しずつ取り入れても偏ることはない。むしろ偏った今を直してくれるから、安心して取り入れていけます。

薬膳の勉強は、一生終わらない気がします。
歴史は深すぎるし、専門家を目指しているわけではないから、学校に行く予定もありません。

暮らしの知恵として学びたい。
日々のごはん作りや、不調に悩んだときの養生として薬膳を知りたい。
毎日をごきげんで過ごしたい。

ちょうどいい自分を保つ方法が、薬膳な気がしています。

特に学ばせてもらっているのが、薬膳ライフアドバイザーの千賀さんのサイトとゆる薬膳。

とっつきにくい中医学の世界を、噛み砕いて噛み砕いて、分かりやすく伝えてくれています。

基礎があれば、応用が効く。
分からなったら、戻ればいい。

学びの基本かもしれないけど、そのシンプルさを大事にしたい。

薬膳の入口が千賀さんだったからこそ、こんなにも楽しく学び続けられているんだと思っています。

最近の目標は、血流たっぷり!
血を増やすことを目標に、日々のごはんを楽しんでいこうと思います。

おまけ

こんなイベントを友人とやる予定。

準備もワクワクドキドキです。

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