見出し画像

運が悪くなる行動をとっていませんか(セルフ・ハンディキャッピング)

セルフ・ハンディキャッピングが癖になっている人がいます。
試験前に部屋の掃除を始めてしまったり、「私はあまり勉強してないから」と宣言したりするアレ。

「~~にも関わらず成功できた/~~だったので失敗しても仕方ない」と言うための行動です。

そういう意味では、徹夜で一夜漬けするのもセルフハンディキャップの一種だと思います。一夜漬けにも関わらずいい点数が取れた/徹夜して体調が悪かったので仕方ないという言い訳ができるので。

でもそれって、運が悪くなる行為なので自覚した方がいいです。

自分の気持ちを守ることが最優先になっていないか

セルフ・ハンディキャッピングは、臆病な自尊心と尊大な羞恥心を守るかわりに、自分を不利な状況へ追い込む行為です。

先ほどの例だと、試験前に部屋の掃除をしたり徹夜をするのは、自分のコンディションを悪化させる行為ですよね。言うまでもなく、少しでも勉強して知識を定着させ、万全の体調で試験に挑むため十分な睡眠をとるべきです。

また、事前に「私は勉強していないから」と宣言する人が周囲からの信頼を得られるでしょうか? 常にいい点数を取れているなら尊敬を集めることができるかもしれませんが、そうじゃないから予防線を張っているのですよね。周囲からの評価は単に「努力の足りない人」になるんじゃないでしょうか。

自分を「どんどん崖っぷちに立たそうとする人」の運がよくなるわけがありません。かわいそうな人を救ってくれる神様なんていないんです。

「運」は引き寄せることができる

一方で、運がいい人は存在します。

年収3000万円クラスの知人が何人かいるのですが、その人達は例外なく、運がいいです。彼らはもちろん能力の高い人達ではあるのだけれど、それだけではありません。圧倒的な「引きのよさ」を感じます。

偶然、人生の転機になる出来事があった。
偶然、自分を高く評価してくれる人に出会えた。
偶然、助けてくれる人に出会えた。

彼らを見ていると、「引きのよさ」はある程度、自分で作り出せるものだと感じます。「ラッキーに遭遇する確率」が上がるように行動しているだけ、なんですよね。

自分の「お気持ち」に執着しない

彼らは端的に言うと、自分の「お気持ち」に執着しません。

ここでいう「お気持ち」とは、「失敗したらどうしよう」「恥ずかしい」「凹む」などの気持ちのことです。

彼らは、そういうネガティブな気持ちをそもそも感じていないか、しっかり感じきってしまったうえでさっさと手放しています。「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」に行動を左右されたりなんかしません。

なぜ「お気持ち」に流されずにいられるかというと、彼らは「人生戦略」を見据えて、自分が有利になるように行動するのを最優先にしているからです。

人生戦略とは

人生戦略とは、「自分が有利で楽しく生きられる状況を作り出すこと」です。

▼人生戦略の公式

あなたの人生 = あなたを取り巻く環境 × あなた自身が持つもの

▼「有利で楽しく生きられる状況を作り出す」ために、大切なこと

(a) 余裕があること(苦手でなく、キャパシティ以内である)
(b) 成果に結びつく選択肢が多いこと
(c) 自分に決定権があること

▼そのために必要な考え方

・あなたを取り巻く環境は、取り替えられる
(選べる)

・あなた自身が持つものは、変えられる
(コントロールできる)

「運がいい人」は何をしているのか

運がいい人は、上記の法則に沿って行動しているだけです。

「有利で楽しく生きられる状況を作り出す」ために、

・「勝負」に勝つ可能性を上げるため、下準備をする

・人生戦略上、役に立ちそうな環境に身を置き、自分の強みを伸ばすための鍛錬を怠らない

すると余裕ができるし選択肢が増える。自分が決定権を握れるように仕向けることができます。少しずつそういう準備をしながら、自分が有利になれるように日々行動を積み重ねています。

勝てそうな勝負に出る
負けても消耗せずにすみ、勝てば何かが得られる挑戦をする
→無茶な勝負に出ない(大ばくちを打たない)

・くよくよせず、切り替えが早い
→負けても金銭的体力的には消耗しないように準備しているから、あとは気持ちの問題だけということ

「小さな勝ち」を積み上げるために、とにかく試行回数が多い

常にこういう行動をとっていると、自分にとって有利な環境に身を置けるようになりますから、自分にとってラッキーなことへの遭遇回数が増えます。しかも、鍛錬を積んでいるのでラッキーに遭遇したときにそれを掴む能力も上がっていきます

実は、誰でも一定確率で、ラッキーなことに遭遇しています。ツイていないと感じている人は、小さなラッキーに気がついていないか、気がついても見送ってしまっているか、アンラッキーに執着しすぎているか、のどれかです。

仮にあなたがシンデレラで、王子様が結婚相手を探していたとします。しかしあなたが舞踏会に行かなければ王子様に見初められることはないのです。魔法使いに助けてもらうためには、日々の勤勉さが大切でした。王子様以外に振られたってどうでもいいです。運は自分で掴み取るものです。

身の回りにある小さな運を掴めるようになると、どんどん大きな運を掴めるようになっていきます。

本気で、真剣に生きているか

話は戻りますが、セルフ・ハンディキャッピングで検索すると、「採用したハンディキャップのために実際の遂行の成功確率が低下する」という説明が出てきます。

自己防衛に意識が向いて気が散ってしまうからだったり、予防線を張ると本気を出さなくても良くなるからだそうです。

そのうえ、自分を不利な状況に追い込んでいるのだから目も当てられません。

キーワードは「本気」です。

運がいい人は、もしかしたらヘラヘラしているように見える人もいるかもしれません。でも、周りからは観測できないだけで、必ず「本気で努力している部分」があります。本気を出すのが得意すぎて、周りからは本気に見えないだけの可能性が高いです。

「本気」は「真剣」と言い換えてもいいです。予防線を張りながら待っているだけでは、運は向いてきません。

真剣に「人生戦略を成功させよう」という気持ちを持つから、それが戦略的な行動となり、試行回数が増え継続となります。そのなかでラッキーへの遭遇回数が増え、それを掴めるようになってきます。

自分の運は、自分で掴んでいくんです。
頑張ってまいりましょう!


note執筆時のコーヒー代にあてさせていただきます。サポートいただけて嬉しいです!