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うつ病 診断後の最速治療法「とにかく休む!」- 治し方の知恵袋

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うつ病といっても、症状は人それぞれ…

幸いにして、軽度のうつ病では、比較的早く復職されておられる方もいらっしゃいます。

しかし、うつ病と診断された多く方は、非常に長期に渡って症状に苦しんでいます。そして、うつ病に付随する別の精神疾患を発症する方もいます

その原因は、うつ病になると生活が一変してしまう…というところに関係してきます。(一概には言えませんが…)

うつ病での大きな変化として…
・金銭面:家賃や収入面の不安
・仕事:復職できるかどうか、社会から離れてしまう孤独感
・人間関係:休むことへの罪悪感、復職後の関係など

こういった不安が、うつ病を更に悪化させてしまいます。

うつ病=心の風邪は間違い!人生にかかわります。必ず助けも必要です。一人で悩まず、家族、親友、精神科医、心療内科医、福祉窓口などに相談しましょう。

うつ病診断後”最速治療法 – とにかく休む”でどう変わるか
・治療期間が比較的短い(対応が早い事)
・対応が早ければ重度症状になりにくい
・復職,社会復帰までが比較的早い
・治療費を抑える事ができる
・再発の可能性が比較的少ない
・向精神薬に頼る期間が比較的短い
・他の精神疾患を発症しにくい
・生活が楽になる(不安要素が消せる)

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”休む”ための考え方

うつ病と診断された方の多くは仕事をしていると思います。お仕事休むことは難しいですよね。で長い期間治療はしたくないですよね。私もそうでした。

こういう考え方をしてみても良いと思います。

いま自分は最高の良いパフォーマンスを出せるか?

たぶん無理なはず…。たとえやりきっても、喜びは感じますか?達成感はありますか?きっと”ときめかない”はず…。

ならば、勇気をもって「休む」を選択しましょう。そして”ときめき”を取り戻しましょう。 

サポートしてくれる人はいますか?

うつ病は、サポートしてくれる人が絶対に必要になってきます。

奥様、お父さん、お母さんなど親族の頼れる方にサポートしてもらうのも一つです。

「親族には…」という方は、自治体の障害福祉課や暮らしサポートセンターなど、公的機関があります。

あなたは、一人抱え込んで頑張って来たんです。

無理はせず、頼れるところに頼りましょう。

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仕事面の解決

まず、かかりつけ心療内科、精神科をつくります。主治医との信頼関係は、治療の効果に現れやすいです。こころ許せる主治医を見つけましょう。

辛い心情を会社に相談するところから始めます。今の世の中「休職すること」に引け目を感じることはありません。

※いきなり退職の選択は、生活にかかわるのでやめましょう

主治医から診断書をもらい、会社に提出し、休業届けを出します。休業届けを出したあとは、健康保険組合に連絡し、傷病手当を申請する書類を用意してもらいます。会社側で用意してくれる場合もあります。

診断書に書いてもらう期間は、まずは90日から180日が妥当(延長も考えておく)。
※早く職場復帰を望む方が多いようですが、うつ病は「まずは休む」が鉄則です。

可能な限り”仕事面のリスク”を下げて「うつ病」解決に臨みましょう。

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金銭面の解決

会社の健康保険組合、傷病手当は生活を維持するため、必ず受けます。

自立支援医療制度を申請し医療費負担を減らしましょう(うつ病に関する治療のみ1割負担)。「障害福祉課 市町村名」でググればでてきます(申請後約3か月程度かかります)。

障害福祉手帳の申請も考えます(所得税、住民税の優遇、NHK受信料の減免、交通機関の割引、駐輪場の割引、携帯、水道料金の割引等あります)。

医療保険をかけている方は、保険会社に確認してみましょう(ほとんどの保険会社はダメですが念のため)。

場合によっては生活保護も考えます。「生活福祉課 市町村名」でググります(金銭面の負担は避けたいです)。

一人暮らしの方は、実家に戻ることも選択肢です。

※絶対やってはいけない金銭面に関わること
クレジットでの一時しのぎは面倒を増やします。もし、借金など借り入れがある場合、任意整理や自己破産も視野にいれます。最低限度の生活になり、気持ちは落ち込むかも…でうが、断捨離と思って行う事で、あとあと社会復帰もしやすくなります。

可能な限り”金銭的リスク”を下げて「うつ病」に臨みます。

私の金銭面の失敗

病気発症後、以前までの年収がよかったので、カードから生活費を毎月工面していました。しかし、そのうち立ち行かなくなり自己破産…。
債務は500万以上になり、それがもとで病気を長期化させてしまいました。

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とにかく休む

基本的に投薬治療になります。向精神薬、睡眠薬で鎮静状態になります。

投薬治療で覚えてほしいこと… それは「向精神薬の多剤多用があるか」です。もし、非常に大量な投薬がある場合、主治医にお薬の効果を確認します。

今は、薬剤師さんからも助言を頂けるので、調剤薬局の薬剤師さんに聞いてみてもよいでしょう。

心身の回復に睡眠は不可欠です。とにかく休む、睡眠を多めにとることが重要です。そして、徐々にで大丈夫なので、規則正しい生活を心掛けながら、よく睡眠をとり、ゆっくり過ごしましょう。

このとき、運動、アルコール、喫煙は絶対しません。「動いても飲んでも吸ってもこころは晴れない」ということを自覚して休みます。

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うつ病の良くなる兆候

1:自発的思考が生まれる
自分から仕事したい、料理したい、など勝手に動きたくなる思考が生まれてきます。
思考が生まれてきますが、具体的な行動には少しおっくうな状態の時は、思考だけにとどめます。

2:自発的行動ができる
自発的思考のあとに、具体的行動がとれるようになります。仕事、家事など疲れない程度で少しづつはじめてみましょう。

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カウンセリング、認知行動療法を取入れる

自発的思考のあとに、具体的行動がとれるようになり、少しづつ動ける様になると、主治医と相談し復職も視野にいれてもよいと思います。
つらくなければ、週数日からでも復職やアルバイトなども練習として取り入れてもよいと思います。
そして、薬物療法プラス「カウンセリング」「認知行動療法」など心理療法を用いて回復を図っていきます。続けることで、ストレスの原因や考え方が変化し、ストレス耐性を付ける事ができます。

これくらいから減薬もしていけると考えます。また軽度な運動から取入れていきます。

最後に…

うつ病を含め、精神疾患には、残念ながら完治へのロードマップが無い状態です。 

私はうつ病経験者として、取組みを書き起こしロードマップにしてみました。上記にあるすべての事を経験した上で書いています。必ずしも正解ではありませんが、参考程度に見ていただけると幸いです。


うつ病、精神疾患の患者さんが一人でも回復される事、精神疾患の患者さんが一人でも減る事をいつもこころから祈っております。

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