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ごめんなさい と すみません は違う言葉な件

海外の方々からは「ちょww 日本人って何かにつけて謝りすぎクソワロwww」と言われてしまうこともあるようなのだが。私としては、日本人の礼を重んじる文化って「親しき中にも礼儀あり」を体現していてなかなか素敵だと思うのね。

そういえば、日常生活で謝罪の気持ちを表すときに使うのは「ごめんなさい」「すみません」が多いと思うのだけど。厳密に言うと意味も使い所も違うって知ってた?
たぶん殆どの人は、違いがあったことも使い分け方法も知らないんじゃないかな。(どっちの方が丁寧な言葉なのかも違うんだよ。)

どう使い分ければいいねんって疑問を持っておられる方のためにも、日本の古き良き文化を伝えていくためにも、詳しく解説していきたいと我思う。

使い分けポイントはこの2つ!!
①相手がいるのか、自分だけのことか?
②その場で謝って済むのか?

それでは詳しく見ていこう! 

「ごめんなさい」は相手がいて、「すみません」は自分だけ

 
違いを理解するために語源から見ていこう。

「ごめんなさい」は、漢字で書くと「御免なさい」

もっと細かく分類していくと
・「御」は、丁寧を示す接頭語
・「免」は、許可や許しという意味の言葉
・「なさい」は、〜しなさいと命令の意味を持つ尊敬語

つまり、自分の非を認めた上で相手に許しを乞うのが「ごめんなさい」。
「私を許してください」と相手に対して丁寧に動作を促すものの、許しを得たらそれで終わりという意味を含むので、その場で謝って済むことに使う。

一方で「すみません」は、漢字で書くと「済みません」

漢字からみるとなんとなく分かる人も多いんじゃないかな?分類すると、
・動詞「済む」:物事が終わる、気持ちがおさまる
・打ち消しの助動詞「ぬ」が付く
・丁寧な言い回しになって「済みませぬ」(後に ぬ→ん に変形)

つまり、いくら謝罪してもしきれないという自分の意思を伝える言葉。
「このままでは私の気持ちがおさまりません!」というように、その場で謝って済まないことに使うのね。(ちなみに、すません ではなく すません なのも、語源を知っておくと一目瞭然)

よく「ごめんなさいの丁寧語がすみませんなんだよ☆」と言われているが、これが間違いなのは語源から考えても明白でしょ?どっちも丁寧語なんだもの。

もーーーっと厳密に言うとすれば、「すみません」は具体的に何に対して済まないのかを表していないと言う点で「ごめんなさい」よりもやや弱くあいまいな謝罪の表現と考えることもできるのだ。

絶妙な言葉のニュアンスを大事にする日本語は美しいものね。私自身も日本語ネイティブを目指したいし、奥の深い言葉が代々受け継がれていけば嬉しいな^^

すやま


#日本語 #雑学 #文化 #教育 #言語 #謝罪 #言霊 #方言   

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