Leica M3と山手西洋館を歩く
先週末は横浜まで写真を撮りに行きました。目的地は山手西洋館。明治から大正にかけて日本に住んだ外国人たちの旧住居街です。
最近の自分の好みなのか、西洋館じゃなくても撮れそうな被写体ばかりを撮って歩く。
これなんて現像したネガを見たときは一瞬なんだかわからなかった。自分で撮ったのに。庭を流れる水が対流して泡立つ様子。禍々しい写真。
去年このあたりに来たときのフィルムには「ザ・洋館!」という写真ばかりが残っていて、正直撮っているのか撮らされているのかわからなかった。
しかし、今回は多少なりとも自分の狙いみたいなものが出てきたように思う。そのせいか、肝心の洋館に入るまでに結構な時間を要した。
庭の植物もキレイにお手入れされているし、調度品も統一感がある。
いざ館内へ。ダークトーンの室内には、大きな窓からたっぷりと光が差し込む。このコントラストが気持ち良くて、ついつい窓を入れた写真が増える。
「自分の狙いが...」なんて言ってたさっきまでの自分はもういない。その被写体力の前にひれ伏すだけです。
この日のレンズもMマウントの沈胴ズミクロン。絞りを開け気味にして撮ったときのハイライトの滲み具合はたまらないものがある。
・Summicron 50mm F2 1st - ぼくが偏愛する沈胴ズミクロンのこと
このレンズについて熱く語ったnoteも書いていますが、これが自分のnoteでは3番目のPV数。ほとんどが検索経由だろうから、ズミクロンというレンズの人気を感じる。
機材の話でこれの次に読まれているのはSerenar 50mm F1.8のレビュー。これは全体だと5番目です。どちらも検索で上位表示されいるので時間とともにPVが増えてきた。
床と壁面の質感。
ランプシェードのトーン。モノクロフィルムを使っているとこうした部分に満足感を得ることが出来る。
この日は1本を撮っておしまい。フィルムはイルフォードのHP5 PLUSでお送りしました。
今回から現像液をフレッシュなものに交換しています。比べると粒子の細かさからくるトーンのつながりが別次元で、使用期限を守る大切さを知りました。これを見ちゃうと使い古しの現像液を通したフィルムは「とりあえず像は出る」みたいなレベルだったなと思えてきました。
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