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「感捨」は、あなたとモノが別れるための大切な「儀式」

モノに、心の中で感謝して捨てることを「感捨」という。

今回は、捨てるモノに対して感謝をするのだが、深掘りした結果、それだけではないことに気づいたので紹介する。

1.モノに何を感謝するのか?

まず、モノに感謝すると聞くと、ボロボロになるまで使い込んだモノに対して、「ありがとう」と言うことを想像する方も多いと思う。もちろん、それも感謝の1つ。

また、こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」で紹介されていたのが、以下の2つ。

❶「買った瞬間にときめかせてくれて、ありがとう」
❷「私に合わないタイプの服を教えてくれて、ありがとう」

人生がときめく片づけの魔法(P87)

以上のように、さまざまな感謝の言葉があると思うが、上記を含めて、以下に感謝の言葉をまとめたので、参考にしてほしい。

2.モノへの感謝の言葉

モノへの感謝の言葉は、以下の10個。(上記も別の言葉にして含めた)

❶ときめかせてくれて、ありがとう。
❷ずっと自分の人生に付き合ってくれて、ありがとう。
❸自分に合わないモノだと気付かせてくれて、ありがとう。
❹たくさんのいい思い出をありがとう。
❺ずっと使ってなかったけど、他のモノと一緒になって、タンスがいっぱいになっていることを教えてくれて、ありがとう。
❻わが身をカビさせて、捨てるように教えてくれてありがとう。
❼仕事で役に立ってくれて、ありがとう。
❽楽しい思い出をいつも思い出させてくれて、ありがとう。
❾ずっと私のそばにいてくれて、ありがとう。
➓さみしい気持ちを癒してくれて、ありがとう。

「10個のありがとう」をご紹介した。モノがまるで人のように存在し、その人に対していう言葉になっている。そのような思いで、モノに対して心の中で感謝する。

感謝する言葉は、人とモノとのかかわりの分だけある。限定するものではない。

3.モノの役割

ここまで書いてきて、そもそも「モノはどうして存在するのか」を深掘りしてみたくなった。

モノは、それを作り出した人がいる。作り出した人は、どのような思いで作ったのだろうか。モノにもよると思うが、まとめると次の1点になるのではないだろうか。

人の役に立つこと。

全てのモノは人の役に立つために生み出されたものである。

便利という意味だけではない。絵やアクセサリーなど一見、役に立つとは思えないモノでも、人の心を癒したり、ワクワクさせたりする意味で役に立っている。

モノにはそういった生み出した人の思いが込められている。

一番いいのは、その思いにそうような形で使い、その機能がなくなると同時に感謝して捨てるのが理想である。

しかし、そのモノを買った人が、上記の「10個のありがとう」の中にあるように、買った人が「作った人の意図」とは異なる使い方をしても、買った人に何らかの形で役に立ち、貢献したのであれば、作った人は「作って良かった」と思うのではないだろうか。

だから、作った人にも感謝して捨てるのである。

4.まとめ

以上のように、感謝して捨てる「感捨」をお勧めする理由は、モノを人のように見なし、そのかかわりに対して感謝することに加え、作った人の思いに対しても感謝するためである。

感謝することで、モノもそれを作った人もうれしい。感謝されることで、モノは「役に立てた」と満足し、あなたと別れることができる。

あなたも「ありがとう」と心の中でつぶやくことで、モノとの関係に区切りをつけることができる。

「感捨」は、人とモノが別れるための大切な儀式なのである。


(協力依頼)

「ありがとうボックス」プロジェクト
 ~ゴミ箱を「ありがとうボックス」へ~

以下の記事を書き、勝手にプロジェクトにしてしまいました。

(参考文献)


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