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4月、素敵な女の子と出逢う

簡単な世界じゃない。そんなことはじめからわかってるさ。

少女漫画の目黒あむ先生の作品が大好きで、最近『てをつなごうよ』という漫画を読み返してもう1回ハマって、新作の『ひなたのブルー』という作品を既出の2巻そろえて、胸きゅんを思いっきり摂取しています。


私は小さいころに少女漫画に影響を受けて、イラストを描きはじめました。

可愛い女の子は私の憧れです。細くってしなやかな身体の線、かるい動きで揺れる華奢な肩、くしゅくしゅした髪の毛、こぼれ落ちそうにおおきな目、魅力的な長いまつげ。そんなふうになりたくて、だけどインターネットもあまり上手に使えないものだから、自分磨きのやりかたが分からない幼いわたし。

可愛い女の子を描きたかった。今もそう。描きたい。その一心でした。憧れを紙に写し取る作業に、思うように行かないからフラストレーション。

ずっと前の記事でも書いた、わたしにインターネットを教えてくれた憧れの女の子が、とても絵を描くのがうまかったんです。

トレンドに敏感なその子との交換ノート。小学校の何年生かなあ、2人で交わしていたことがありました。それはもちろん自分にとって甘い甘い夢のような時間で、下手なりに一生懸命その子に近づきたいと思ったから、ノートのキレイな罫線なんて無視して描きたい女の子の絵を描いた。

今思うとあのとき夢中になって描いてなかったら、わたしはずっと絵を嫌いなままだったんだろうな。ある時期までは絵を描くことに苦手意識を持っていたのですが、また別の機会にその話もしたいです。


そんなこんなで断続的ではあれど絵を描いて、家に帰るとチラシの裏をキャンバスにして描くようになってきて、気がついたらA4のコピー用紙にレイアウトをしながら絵を描いて、そのうち一緒に描いてくれる仲間もできて。

中学生になったわたしは、今まで出会ったなかでいちばん魅力的な絵を描く女の子と出会います。

ずっと付き合いがある親友で、今は理由があってあまり連絡を取っていないんだけど、変わらず私の大切なひとです。

一緒に何枚の絵を描いたのかな、思い出せないな、なんどもなんども手紙だって交わしました。文章を書くようになったきっかけもそこだったかも、リレー小説を本気で書いた、最近までそれぞれが書いた小説の見せ合いっことか、気ままに作品を作って遊んでいました。


逸れてしまったので絵の話に戻します。私はその子の美しくしなやかな線に憧れて、さらに絵を描くことに対して熱がこもっていくようになりました。


こうして思い返してみると、私の周りには常に『描く人』がいて、見たことあるようなものを描く人なんてその中には1人もいなかった。高校に上がるとまた別の友達に出会います。ネットでイラストを描いている人でした、私とは全く違う作風だけど『絵を描いてる人』、もはやお互いに少し喋るだけで『この人は仲間だ』ってわかるから、やっぱりすぐに仲良くなれました。

今なにしてるんだろう、会いたいな、なんか本音は言い合わない2人で、知らないところで相手が落ち込んでるのを察すると『やっほー』なんて、敢えて適当を言っちゃうような関係。だけど本音を言い合わなくたって、私たちはお互いを大切にできてしまうんですよ。その距離感が心地いいものだから、本当に今でも好きだなと思う。疎遠になったのは必然、そして彼女とはまた出会うってわかってる、きっと必然で。


『ひなたのブルー』という作品に触れたとき、原点に立ち返った気がしました。私って可愛い子を描きたいんだよなー。格好いい男の子も目の保養のために描きたいですね(笑)!

上手くなれなくてモヤモヤしてるときに、楽しもうって漫画をひらけてよかった。高校の、生徒会長との恋なんですけど、これがまたイケメンさんなんですよ!顔も中身も!女の子のきらきらした夢です、瞳に映る男の子がこんなに素敵だったらいいなあって、気にかけてもらって急接近て、ね。

こんな人と出会いたいが詰まってる。きゅんが詰まってました。それと暖かくて泣いちゃいそうな場面もたくさん、まあ私っていつでも漫画アニメ小説ドラマ映画、だいたい泣いてるからあまり参考にならないんですが。笑


絵を描くこと、4月のテーマです。可愛いも、ときめきも、ワクワクも、自分の1番やりたいものがわかるまでにはきっと膨大な時間が掛かるけど、

絵を描くことは私にとって大切な大切なコミュニケーションで、自己表現で、愛の具現化で、感情そのものだから。

たとえ今は自分の持った技術に納得がいかなくても、気持ちくらいは尊重していきたいな。



最後までお付き合いいただき感謝します。春はもうすぐそこだ!
気がついたら桜が咲いていました。

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