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約束を破った、温かいココアのこと

文字を書くことって、本来たのしいことで、とても素敵な営みだと思うのに、こうして継続をしていると何を書きたいかが曖昧になって、どうしても筆が進まなくなるときがあります。

自分の考えや、使いたい言葉が目に見えるようになることが嬉しくて、それが私のストレス発散方法だったり、癒しだったりしました。今もそうです。私は手書きの文字が好きだし、PCでこうして文字を打つのも好きです。

たぶんすごく拙くて下手くそな表現も多いんだけど、自分なりの哲学や美学みたいなものが見えるとき、ちかちかして星みたいに輝いた気持ち。綺麗なものは、大事にしたいです。
価値観のことを書くと幼すぎて、ちょっと焦ります。もうひと周り大きくなったなら、考え方ももっと複雑に、説得力のあるものになるのかもしれません。

生きていて虚しいときがたくさんあります。自分という存在のちっぽけさに気がつくと消えたくなって、でも私の身体は消えたいなんて微塵も思っていやしなくて、ずっと生きたいと叫ぶ身体は心を殺させてはくれませんでした。生きていたい。生きていたいなあ。時間の許すかぎり生きていたい。

あっという間に冬が終わり、暖かい春がやってくる気がします。私は冬も、春も好きだけど、特に『寒い!!』と騒ぎながら友達と帰った冬を忘れません。寒くてしんどくて、もう帰りたいって家を数歩でたときには思ってて、だけど友達に会ったらそれすら幸せになってしまう冬が好きだから、春が来るのはほんの少し、寂しくなります。

学校に行く途中の売店には顔見知りのおじさんがいて、ペットボトルのココアを買うと『ちょっと待ってな』と電子レンジに放り込んでチンしてくれました。ペットボトルのまま温めないでくださいって思いっきり書いてあるんだけど。毎回笑ってしまうんだけど、それは言わないで、『ありがとうございます』って言って外に出る。凍てつくような寒さのなかで、ルールを無視して温められたホットココアがとても嬉しくて、今日も頑張ろうって思えました。

何日も書くことを継続して、今一度書きたいことを考え直すと、力を入れずに言葉にできることがもっとたくさんあるような気がします。温かいココアの感覚を思い出して笑うお昼過ぎ、今日も文字を書くことが楽しかったです。

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