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梅雨明け三日坊主、炎天看官かんかん

表紙:奥の子「あ、汚損確定。」

#Copilot デザイナー

#椎名麟三  最近は似た名前の大金持ちのせいでもし無文学者、文学失念者者に話したらそっちの、歌舞伎町の女王様オリンピックの開幕式いち抜けた女史の話が出たっきり「ご本人」の話題は登場しなさそうですが…。

氏には確か狭い、蒸し暑い、光も入らない個室で作品の起草を行っていた描写があったかと。そしてそれは何も戦中に思想犯で捕まってニーチェこの人を見よ』を読んでいたときでは無く、戦後に食うに窮して暮らしていたときの描写だったと。…何かと曖昧でごめんね、この作家が中々手に負えない点は具体的な資料を出すと害を感じる団体やら信教やらが有ることです。自由になる為に信じたのだから自由にしてあげればいいのに、とかくこの世は住みにくい。


長野県文学全集、結構に豪華な外装をしているうえ、カバーどころか本にはブックカバー的な軽さではない和紙が巻き付けてまであります。

清水国明のトコで、一冊100円。まあニッチな本を必要以上に刷るとそういう羽目になります。どうせ金持ちのか金持ちに部数押し付ける道楽の内だろうし。…あんま口悪く言っちゃあいけないな、図書館とかに置く本ですハイ。

システムの検索によると僕がたまたまに読んだのは『第1期/小説編 第9巻』88年販売の全集の小説集での最終巻です。

戦国伝記と地域伝承と最後の方にプロレタリア文学、…ご興味失われたでしょう?しかしまあここはひとつ、信州は創作、文学も文化人の避暑地的って事で。それで #信濃毎日新聞 も毎年特集を組めるわけですし。



長野県文学全集 第1期/小説編 第9巻 『10 夜の探索』椎名麟三


”よくわからない集団に属した主人公が
よくわらない土地を荒れた天候の中期限までに集合場所に行こうと迷走し
よくわらないうちに終わる。                   ”

引用は前出の通りよくわからない出所からご批判、ご指摘を頂ける場合も有るので控えますが。全集の解説でも触れられる様に作品ではその趣の文学に共通する大いなる混乱が満ちています。



主人公に手紙での連絡に来た子供を使いにやった集団なり保護者なりの意図は何なのか?

集団が連呼、連発していた同類を舌の根も乾かないうちに排除し始める方法論に、当てはまる文学作品など存在するのか?

ごくごく個人的な「思想の理由」で嵐の中七転八倒する主人公に白い眼を向ける一般の人々への主人公の無作法と憎悪に何を見出せばいいのか?




…矛盾を扱ったものである以上は答えも出なそうか。矛を求めた活動家はゲバ棒で身内に横っ腹を小突かれそうになって、それを作品の本を盾に使って掃う具合になる。

割りと、氏の作品に一貫している事でも有ります。初めから、ぬめぬめした事情というものに、転がる度にガラクタやら石ころやらが絡みつくも、最終的には主人公は随分に散々でも一皮むけて、新しい清潔さを目指す。



11 中仙道の夜 竜野 咲人
…対して、こっちはなかなか煮詰まっています。対象の人物を最初随分に誉めそやしてみた後、延々と絶望していく。『伸子』宮本百合子かな?こっちへの解答は
「何とかしてやれよ、知り合いぐらいではあるんでしょ」

逃げれない、逃げない人に見切りをつけるという人も中々難儀なものです。人によってはトンシ待ち。麟三の様に、上手くなくとも逃げる方法は欲しいものです。でないとが長野県自体が邪悪な場所という事になってしまいます、当時と比べてもなんかそれっぽい名前の県の教員組合の加入率も減るばかり。


戻って、『夜の探索』の作中でイライラするほど必要にボールをはねて遊んでいる子供というのが、本当に実在しているのかは個人的には疑わしいです。一応子供たちの父親らしき人物と、その人物のただただこちらの都合を考えずに責め立てるだけの理屈は出てくるのですが…。

””
餓鬼の使い、子供は最初は本当に居たのでしょうか?途中から居なくなったというのは何か重大な暗示なのでしょうか?

もしかしたら、現在の子供を叱れもしない大人達がしているのと同じ、子供という「責任」の押し付け合いの空想劇という側面が、有るのではないでしょうか? ☠ ”


・・・飯の買い出しに行くと、涼しい場所に居ればいいのにわざわざ暑苦しく動き回った子供達は冷房の下でも火照って茹ってしょうがない、ぎゃあぎゃあぎゃははのは。空調の無い狭い場所で作業のおいさんの二日酔い明けの脳みそと同じでね。

いいお籠りでした。麟三と糸色先生と俺とぼっちちゃんは一回絶望しないとね。のち湿り気は子供のバカ騒ぎの中に溶けていく、志とも言えぬ児戯の中に。

#文学フリマ
#猛暑の過ごし方  水分補給ね、…あ、PCの左下の表示に天候は酷暑です現在って書いてある。

#毎日note #毎日日記
#創作大賞2024 #エッセイ部門


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