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#140:春に立てる裏目標

春というのは、冬の寒さや薄暗さ(日の短さ)から解放されて、植物も芽吹く始まりの季節。日本では学校や多くの会社で4月が期の始まりというのは、何となく感覚として理解できる。

実際に新生活が始まる時でもあるため、春に(期初に)目標を立てるのは良い。

特に職場や学校で立てる表の目標とは別に、裏目標、もしくは仕事と関係ない個人的な目標を立てるのが良いと思う。(理由は最後に)

まずは去年の振り返り

職場では、昨年の振り返りや評価もこの時期にやってくることが多い。

自ら目標を立てようとすれば分かるのだが、何か出発点が欲しくなる。なので、まずは去年を振り返るのが良い。(新生活になる人もまずはこれまでの生活での振り返りを)

ただ済んだことはもう変えられない。全て事実として受け止めるしかない。

なるべく自らの感情を排し、事実を淡々と並べて評価するのがポイント。あたかも、他の誰かの成果を振り返ってるくらいの距離感がよい。

なので、全くできなかったのを恥じることも、誰かの評価を恐れる必要もない。あくまで自分の振り返りなので、カッコつける必要はない。

むしろ如何に客観的な視点で冷静に振り返りができるかがポイントである。

今年度の目標

そうやって、静かに淡々と振り返っていると、色々な気付きや感情が浮かび上がってくる。

思ったよりたくさんできたことがあると気付いたり、もしくはできなかったことにはそれなりの理由が思い当たったり。それらに気付くと同時に、恐らく嬉しいや悔しいなどの感情も一緒に込み上がってくるはず。

そんな気付きや想いが浮かび上がってくれば、次の目標はかなり立てやすい。これらの気付きや想いが次の目標を呼び込んでくれる。

そして裏目標について、個人的に1番大事だと思うのは、ちゃんと自分の心が動く目標になっているかだと思う。

表目標は人と共有したり発表したりするため、やはりひとの目は気になる。多少見栄えや形も整えるはず。そうすると、本来あまりピンとこない内容で目標を立ててしまうこともある。

それに対し、裏目標は誰にもいう必要はない。故にカッコつける必要もない。周りにはあまり理解されなくても如何に自分がグッとくるか。痺れるとか、ワクワクとか、何かしら達成すると心が動く目標。それが良い裏目標だと思う。

なぜ裏目標を立てるか

職場でも学校でもなぜ目標を立てるのか。

理由は特定の言葉を掲げて常にそれを意識すると、人はそれに影響を受けて行動するからだ。なので、目標に定めないこと(特に達成困難なこと)について、勝手に成し遂げるという話はあまり聞かない。

特に目指してなかったが、気付いたら全国大会に出場してたとか、志望校でもない難関校に受かったとか、無意識で営業成績トップだとか。

つまりは、目標を立てるとヒトは大いにそこに影響を受ける。ただそれは決して良いことばかりではない。

職場で半ば強制的に定めさせられる目標に過度なプレッシャーを受けたり、あまり納得感のない目標にやる気が出なかったり。影響を受けてしまうため、自ずと良くない影響も受ける。

そこで、個人で立てる裏目標が良い。

あまり自分にフィットしない表目標ばかりを意識し過ぎて苦しくなる場合、自分で立てた裏目標が少し息をしやすくしてくれることがある。

堅苦しくない、大それたものでなくてよい、そして成し遂げると少し心動く目標。(心の動きは僅かでも良い)

ヒトはひとつの世界、目標だけにいると、それが全てになり(社会性のある動物としては至極当然の認知らしい)、その全ての中でうまくいかなくなると心や身体に不調をきたす。

でも一歩引いて考えたら、あなたの居場所(職場や学校)は何もそこだけではないばず。たまたま今はそこにいるだけ。ただ普段はそれにもなかなか気付けない。

なので、今いる世界以外にも自分の世界がありそこに立てた裏目標を常に頭の中(紙でもノートでもよい)にあれば、自分の表目標を客観的に引いて観察できる。

それが達成できない時に起こる出来事にも落ち着いて予測や対処ができるはず。

ということで、4月で色々とバタバタ始まる中ではあるけれど、できれば少し深呼吸してから裏目標を立ててみることをおすすめする。


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