鳥山明先生が私にくれた物。
大先生が亡くなった。
ドラゴンボールなどの作品をこの世に生み出した、鳥山明先生だ。
「えぇ…嘘だろ…。」
訃報を知ったとき、私の頭の中にはそれしか浮かばなかった。
私はあまり人に言ったことはないが、ドラゴンボールが大好きだった。
というか、今でも大好きなのだが…。
絵を描く楽しさを教えてくれたのもドラゴンボールがきっかけと言っても過言ではない。
ドラゴンボールが漫画、アニメ共に全盛期だった頃、私は小学四年生くらいだったと思う。
その頃、学校全体でドラゴンボールの絵を描くのが流行っていた。
“プラ板”に描くのも流行っていて、みんなでワイワイしていたのがつい昨日のようだ。
ただ私はその輪になかなか入れずにいた。
私はいわゆる“イジメ”なるものを受けていた為だ。
イジメていた友人達にはそんなつもりはなかったと思う…。
今となってはそう思えるが、あの当時の私には永遠とも思える辛い時期だった。
そんな私を救い出してくれたのが、無我夢中で描いていたドラゴンボールのキャラクターだった。
私は幼少期からお絵描きが好きでよく絵を描いていた。
そんな事もあり、ドラゴンボールのキャラクターもそれなりに上手く描けた。
それがクラス中に広がり、一躍ヒーローのようにもてはやされた。
そしてイジメもいつの間にかなくなっていったのだ。
そこから先は更にドラゴンボールの世界観にのめり込んでいく事になる。
ドラゴンボールの世界観は私の好奇心をもの凄く掻き立てた。
不思議で魅力的な自然環境。
そこに棲む面白い生き物達。
ワクワクするマシーンや建物。
そして個性的なキャラクター。
あんなにも自由で面白く、ワクワクする世界。
それに気が付いたことで私の描く絵が、お絵描きから創作に変わっていった気がする。
あの頃ドラゴンボールから受けた刺激、そのどれを取っても、今の私の創作活動の血肉になっている。
今でもよく描き方の参考にしている程に…。
お小遣いで買ったドラゴンボールの単行本。
本当に何度も何度もボロボロになるまで読み返したな…。
水曜日の夜7時。
ドラゴンボールのアニメをテレビに齧り付くようにして見ていたなぁ…。
あの頃ドラゴンボールを見て目を輝かせていた少年は、40過ぎたオッサンになっても、あの頃と何も変わってません…。
イジメから救出だしてくれたドラゴンボール。
素敵な世界へと連れて行ってくれたドラゴンボール。
そして私に空想の楽しさを教えてくれたドラゴンボール。
鳥山先生の作ってきたものは、世界中の人達の心に作品と共に残されています。
そしてこれからも脈々と受け継がれていきます。
今頃は手塚先生と語り合っている頃でしょうか?
きっと先生の事だから空の上に行っても、のんびりせずに面白い構想でも練っているんでしょうね。
そう考えると凄くワクワクします!
そっちに行く楽しみが増えちゃいました!笑
最後になりましたが、
鳥山明先生、素晴らしい作品を残してくださり本当にありがとうございました!
これからも大好きです!
これからもたくさん勉強させていただきます!
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