秋哀愁
暁の空に夜の忘れ物
移ろいゆく時の中で
忘れられじの愛のしらべ
暁に彷徨う夢を探しに
独り湖畔に立ち
暁の静寂に心 洗われて
憐れみの優しさに包まれ
朝まだきの彩光に こころ癒される
眩しい光が胸に差し込み
溢れる秋の旋律
愛しい人の姿 暁の彼方に
止まっていた思考が動き出す
水かがみに ほのめく 悲哀
おも影 昨夜の夢か
心の傷跡 癒えぬままに
揺れる 雲影
湖面をさ迷う 薄明の心
浮身の慈愛に煩悩あずけ
想いでさがしの
新たなる旅立ちの詩
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