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本屋さん貸し切り体験記(1月2日未明)

ここ数年、紙の手帳はお休みしていました。

だいたいのことはGoogleカレンダーがあればこと足りるし、荷物をなるべく減らして身軽でいたい私としてはかさばりがちな手帳は買っても使わないことが多かったので、いっそなくしちゃえばいいじゃん、と。

でも、色々なことがあり過ぎた2024年1月1日の夜、浅い眠りについてはまた目が覚めてを繰り返してとうとう眠れなくなってしまった明け方、突然思い立ちました。そうだ、手帳を買おう、と。

やらなければならないと思っていること。
やりたいと思っていること。
できたらいいなと思っていること。
なんとなく関心があること。
心の中でぐるぐるしているうちになんとなく色々なものに取り紛れてしまうあれこれをすべてぶちまける相手が欲しくなったのです。


午前4時。
まだ電車も動いていない時間なので、自転車に乗り、私はある書店を目指しました。

24時間営業の「山下書店」です。

LINEアプリとQRコードリーダーがあれば何時だろうとお店に入ることができます。早朝なので他にお客さんはいなくて、店内には私だけ。なんだか嬉しくなってきて、雑誌をながめたり、文庫本を読みふけったり…なんだかんだで1時間以上滞在。結果、手帳だけでなく、小説を中心に5冊の本を買い込んだのでした。しかも普段の私なら選ばないような本ばかり。

いったいどうしてこんなにも買ってしまったんだろう…?
その答えの一部は、この記事の中にありました。

無人営業というと、素人考えで思いつくメリットは、やはり人件費の削減だ。運営者の立場からすると、どういった利点が挙げられるのか。

「メリットは2つあって、1つはおっしゃっていただいた、夜間時間帯のコスト面です。もう1つは普通なら店を閉めている時間に売り上げを取れるという点ですね。また、実際に無人営業時間に店舗に行ってみるとわかるんですが、“自分1人だけの書店”みたいな感覚になってくる部分もあって、長く滞在していろいろな本を見ている方も多いです」(和田氏 / トーハン)

早朝でも深夜でも自分の好きな時間に訪れることができ、タイミングによっては“自分しかいない空間”ということになれば、たしかにちょっとした非日常感が味わえるかもしれない。

ああ、まさにこれです。

普段、書店にいる時って知らず知らずのうちに店員さんや他のお客さんの動向を気にしてしまっているんですよね。それらを一切気にする必要がなく、どんな本を選ぼうがどれだけじっくり選ぼうが誰にも何も思われないという空間は、思った以上に開放感あふれるものでした。

今回選んだ本は、私の内面を映す鏡のようなものだと思うので、これから、手帳への書き出しとあわせて少しずつ読んでいくことで、もっと自分をよく知ることができるのかもしれません。

なんだかわくわくしてきました。

早朝の本屋さん、また行ってみようっと。

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