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#アート 記事まとめ

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#アートの記事をまとめるマガジン 。 アート=artと考え、artの原義「つなぎ合わせる」の視点から、芸術(美術、詩歌、劇、舞踊など)及び芸術文化(映画、演劇などを含む)に注目。主…
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#美術館

「#アート 記事まとめ」

アート系の記事をまとめるマガジン「#アート 記事まとめ」をつくります。 まず、本マガジンの「アート=art」の定義を確認するために、英語の「art」の意味を辞書で調べてみました。 art【原義:つなぎ合わせる→技術.[派]→artist(名), artisitc(形)】 1.a.Ⓤ 芸術《美術のほかに音楽、詩歌、劇、舞踊なども含む》;美術《絵画・彫刻・建築など; cf. fine arts》 b.[the arts] (総称的に)諸芸術、芸術文化《映画、演劇、文学などを含

個人コレクターによる 魅惑の「コレクターミュージアム」 3つ。

自分がコレクターだったり、知り合いにでもいない限りなかなか覗けない「コレクター」さんの世界。今回はそんな「個人コレクター」の世界を覗くことができる、現代アートのミュージアムを3つご紹介します。 1) WHAT (東京都・天王洲) 2020年12月に天王洲に誕生したばかり。美術品などを扱う倉庫ビジネスを手がける寺田倉庫による新しいかたちのミュージアムです。 「倉庫を開放し、普段見られないアートを覗き見する」 というユニークなコンセプトのもと、寺田倉庫が”保管する”コレクター

缶詰を開けたら 美術館でした。 ≪オランジュリー美術缶≫ (展開図26)

オランジュリー美術館; モネの≪睡蓮≫ 専用につくられた、楕円形の展示室。 缶詰を買いました。 楕円の缶詰。中身は イワシかサバか… … サバ? … ”Ça va?” フランス・パリにある、オランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)。1927年に、モネの≪睡蓮≫の連作を収めるために整備された美術館。22枚のキャンバスからなる8点の≪睡蓮≫の連作が常設展示された、楕円形の2つの展示室。 展示室の様子は、なんとgoogle mapから見られます。

原美術館:「最後の展覧会」で、自らの時もすくう。

2021年1月11日、惜しまれながらも約40年の歴史に幕を降ろす原美術館の最後の展覧会「光ー呼吸 時をすくう5人」を訪れました。 私がはじめてここを訪れたのは、2年前、2018年のちょうど今頃。その時も、品川駅から原美術館まで歩く道中が、今日と同じように黄色に色づいたイチョウの葉で敷き詰められていました。2歳の娘をベビーカーにのせながら「この登り坂...ベビーカー押すの大変...」なんて呟いていた、そんな2年前の記憶も蘇ります。 アートは、好き。でも、作品について、私なん

アーティスト本人の手がける、個人ミュージアムの深い世界。

きっかけは、「明和電機マイクロミュージアム」での衝撃。 今月、秋葉原のラジオデパート内に、明和電機の手掛ける1畳にも満たない小さな美術館「明和電機マイクロミュージアム」が登場し、その空間を体感して衝撃を受け、取材させていただきました。 ■ ひとりずつしか入れない・SNS禁止・世界最小の美術館が秋葉原に誕生「明和電機マイクロミュージアム(MMM)」とは? 明和電機・土佐社長インタビュー この美術館は、非常に小さかったり、1人ずつしか入れなかったり、SNSでの内容シェア禁止

「作品のない展示室」をめぐる記録冊子の制作が進んでいる。

「作品のない展示室」は8月27日に終わった。が、世田谷美術館のwebsiteでは、そのクロージング・プロジェクト「明日の美術館をひらくために」の情報が、年内いっぱいはトップページに上がるようにしてある。展示もパフォーマンスも終わったし、記録写真も映像も公開したのに、なんで? プロジェクトはまだ続いているからだ。記録冊子である。いままさにつくっている。タイトルは『明日の美術館をひらくために―「作品のない展示室」をめぐる記録』。A5よりちょこっと大きめの、20ページ程度のもの。

角川武蔵野ミュージアムがグランドオープンしました

角川武蔵野ミュージアム、11月6日にグランドオープンしました。 https://kadcul.com 8月のプレオープン時には公開されなかった、3〜5階もフルオープンしています。 荒俣宏監修の『妖怪伏魔殿』『ワンダー秘宝館』、松岡正剛監修の『エディットタウン』『本棚劇場』、米谷&ジュリアの『だから私は救われたい』、赤坂憲雄監修の『武蔵野回廊』『武蔵野ギャラリー』、アニメミュージアムの『アニメクロニクル』、その他、カフェやレストラン、ミュージアムショップなど、多彩で「まぜまぜ

旧朝香宮邸のアール・デコ様式に魅せられて

美しい庭園にあるレストランこんにちは。MichiくりころころのMichiです。一年前、白金台にある美しい庭園にあるお洒落なレストランの話を聞いて、いつか行ってみたいと思い、この夏やっと実現することができました。庭園の名前は東京都庭園美術館です。訪れた日が偶々、年に一度の建物見学ができる期間でしたので見てみようと入ったのですが、アール・デコ様式の建物建築技術の素晴らしさに圧倒され、お茶を楽しむことを忘却するほど魅了され感銘を受けました。 旧朝香宮邸について東京都庭園美術館のホ

お金がなくてもあそこには行っていい、居ていい、と思える場所。【美術館再開日記29】

この「再開日記」も、あと少しで終わりになる。臨時休館明けから「作品のない展示室」を経て、もうすぐ100日というあたり。まだまだ「非常事態」は抜けていないけれど、あの猛暑は去って、季節は移ろう。今回は、広報担当者とのランチでの会話。まだまだ先は見えないけれど、1ミリずつくらい、変わっていけるといい。 美術館再開94日目、9/19。涼しい。広報担当の思い。 連休初日、都内コロナざっと220人。 今日は広報担当者と2人でランチ。 「作品のない展示室」の取材記事が まだ出続けて

最後の原美術館

老朽化を理由に2021年の1月に閉館することが決まっている原美術館。なくなってしまう前にもう一度見ておきたい思いが募ったので、行ってきた。 館内に入って受付を通ると思い出した、こんなだった。どうやら以前に二度来たことがあるっぽいのだけど、ジム・ランビーの「アンノウン プレジャーズ」を観たことしか思い出せない…。そのジム・ランビーも2008年に開催されたもので、そりゃ思い出せなくなるわと納得するほど昔なのでした。その時にはなかった鈴木康広さんの作品が増えてたり。 もともと個

ロンドン ナショナルギャラリー展

上野の国立西洋美術館で開催されているロンドン ナショナルギャラリー展を鑑賞しました。海外での大規模な展覧会開催は今回が初めてということもあり、全61点が日本初公開となります。 ナショナルギャラリーは1824年に設立され、2300点以上を所蔵しているイギリスの国立美術館です。通常コレクションの由来が貴族や王室であるヨーロッパの中では珍しく、個人からの寄贈や当時の館長が購入したものが多くなっています。 今回の展覧会は、イタリアから始まりオランダ、スペイン、パリなどのヨーロッパ