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世界のランニングあれこれ

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2021年7月の記事一覧

東京五輪陸上競技1日目(7月30日)の振り返り(男子3000mSC予選 / 女子5000m予選 / 10000m決勝)

東京五輪陸上競技1日目(7月30日)の振り返り(男子3000mSC予選 / 女子5000m予選 / 10000m決勝)

東京五輪の陸上競技が開幕し、日本勢では初日から男子3000mSCの三浦龍司が予選1組2着の日本新(8:09.92)で49年ぶりの予選突破という素晴らしい結果となった。

その他、中長距離種目では女子5000mで1組9着の廣中璃梨佳が自己新(14:55.87)で決勝進出。

陸上競技で最初の決勝種目の男子10000mではエチオピアのバレガが最後の1周を53.9でカバーしてシニアの世界大会で初優勝(2

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東京五輪陸上1日目:男子10000m決勝 / 相澤晃 / 伊藤達彦🇯🇵はアフリカ勢相手に善戦できるか。

東京五輪陸上1日目:男子10000m決勝 / 相澤晃 / 伊藤達彦🇯🇵はアフリカ勢相手に善戦できるか。

男子10000mは20世紀の終わりから21世紀にかけて金メダリストの世代交代があり、H.ゲブレセラシェ🇪🇹(エチオピア)K.ベケレ🇪🇹(エチオピア)モー・ファラー🇬🇧(イギリス)の3人の選手が五輪連覇を達成した種目。

前回王者のファラーは今回の出場権を得ることができなかったので、今回の五輪では新王者が生まれることとなる。

日本では2020年の暮れの日本選手権10000mの1日だけで

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東京五輪陸上1日目:女子5000m予選 / 萩谷楓 / 廣中璃梨佳 / 田中希実🇯🇵は予選通過なるか。

東京五輪陸上1日目:女子5000m予選 / 萩谷楓 / 廣中璃梨佳 / 田中希実🇯🇵は予選通過なるか。

女子5000mは1996年アトランタ五輪で志水見千子が当時の日本新の15:09.05で4位入賞を果たした種目である。

この4位という順位は、五輪トラック種目における日本人女子の1928年以降の最高順位だった = ロードやフィールド競技を除いて、1928年のアムステルダム五輪女子800m銀メダリストの人見絹枝以来、五輪のトラック種目での日本人のメダル獲得者はいない。

快挙ともいえるアトランタ五輪

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東京五輪陸上1日目:男子3000mSC予選 / 三浦龍司 / 青木涼真 / 山口浩勢🇯🇵は予選通過なるか。

東京五輪陸上1日目:男子3000mSC予選 / 三浦龍司 / 青木涼真 / 山口浩勢🇯🇵は予選通過なるか。

男子3000mSCはリオ五輪に塩尻和也が出場して以来、潰滝、山口、阪口、三浦、そして青木という選手らが日本トップレベルの底上げに貢献。

今年は8人(↑の6人+小原、楠)が8:30を切り、トラックの男子中長距離種目では唯一3人の日本代表選手が今回の五輪に出場する種目である。

【この記事の要点】
・アンケート投票者の90%が日本人選手のうち少なくとも1人は予選通過できると考えている
・1972年ミ

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