パンクロックと箱根駅伝 16話
井上さんの家は昔から続く大地主の家系で、その広大な土地の一部をR財閥に貸していて、その賃料で普通の人が一生で稼ぐほどのお金が毎年入っていた。
しかし、肝心の井上家が幸せかといえばそうではなく、ヒッピー崩れの父親が金持ちなのを良いことに働きもしないで一日中酒を飲みながらギターを引くような生活を井上さんが産まれてからも続けていた。
井上さんが小学校高学年になり物事の分別がわかり始めると、父親は重度のアルコール中毒になってしまい、どこにあるかもよくわからない久里浜の特別な病院に入院