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脱プラスチックの前に、こんなところにもプラスチックは使われていますというお話。

紙コップ、容器、弁当の紙皿、缶詰、保冷剤、紙おむつ、使い捨てマスク、ウェットティッシュ、モップ型のワイパー、車のキラキラして見えるものほぼ全部、シート、内装、タイヤ、生活まわり、衣服、家具、断熱材、樹脂サッシ、水道管と下水道管。

皆さんがプラスチックではないと思っているものでもプラスチックは使われております。使用を減らしたり、ポイ捨てを止めたりするために知っていて欲しいプラスチックたちを書きます。

人とプラスチック、そして地球のために思うこと

使い捨てプラスチックは、「使い捨て」と「プラスチック」の両方が良くないと思います。また、使用量ベースでも使用個数ベースでも、海洋プラスチックごみでも圧倒的なので、文句なしに減らすがいいと思います。

一方、自動車のプラスチックなどは車体の軽量化し、燃費とタイヤの摩耗を抑えます。さらに使用後はリユース、リサイクルがされるので私にはどうしてもすごく悪いとは思いません。生分解性のものなどに置き換わればいいなと思います。

プラスチックについて何かよく分からないから怖いという人や、見える所だけ換えて満足しているという人もいます。脱プラ関連の記事を書いている人でもそういう趣旨で書いている人もいます。

でも、人とプラスチックが地球に優しく持続可能な未来をつくるために、まずはプラスチックが私たちの生活にどれだけ広く活用されているのか知って欲しいです。そして私たちの暮らしがプラスチックなしでは成り立たない現状を把握して、その後で我々の暮らしをどうしていったらいいか一緒に考えて欲しいです。私自身が答えが見つからない問題ではありますが、是非最後まで読んで頂けると嬉しいです。

キッチン

紙コップ
紙コップは紙なのにどうして水が漏れださないのでしょうか。それはポリエチレンフィルムというプラスチックが内側に貼ってあるからです。

紙容器
牛乳パックを始めとした紙容器の内側にもポリエチレンフィルムが貼ってあります。しかし、牛乳パックはリサイクルに出せば分別して再利用してもらえます。

詳細は「脱プラスチックのお手本にしたい!優れた日本の紙のリサイクルの状況について!」を見てもらえると嬉しいです。

弁当の紙皿
弁当で漬物とかが乗っている紙皿はプラスチックまたは紙とプラスチックでできています。

缶詰
缶も金属だけでなく薄いプラスチックフィルムが貼ってあります。エポキシ系の膜かポリエステルのフィルムです。缶詰のビスフェノールAの恐怖を煽る記事がまだあるのですが、最新の科学的な見解は以下のブログの通りです。「脱プラスチック運動のきっかけとなった「ビスフェノールAは環境ホルモン」のその後」を読んで頂けると嬉しいです。

保冷剤
保冷剤にもプラスチックは入ってます。吸水性ポリマーと呼ばれるものです。水みたいですが、水道に流すと詰まる可能性がありますので自治体の指示に従って廃棄してください。

チューインガム
ガムも基本的には合成ゴムでできています。

衛生用品

紙おむつ
紙と名乗ってますが、ほとんどプラスチックです。汚物をたくさん吸ったプラスチックを燃えるゴミに出して、燃えないから燃料を掛けて燃やしているってなんかやるせない気持ちになりますね。
国土交通省は民間企業とおむつを下水に流す検討をしてくれているそうです。もっと地球に良い仕組みを作っていただけることを期待しております。

使い捨てマスク
使い捨てマスクもプラスチックです。詳細は「使い捨てマスクは布ではなく「プラスチック」。感染症対策と脱プラスチックのお話。」を見てもらえると嬉しいです。

ウェットティッシュ、紙おしぼり
ウェットティッシュも紙ではありません。そして、除菌効果は水道水を含ませたティッシュと同等です。詳細は「ウェットティッシュは紙じゃない!中身はプラを含む布。脱プラスチックのため除菌の効果も説明します。」を見てもらえると嬉しいです。

モップ型のワイパー
基本的にプラスチック製の不織布です。

自動車

キラキラして見えるものほぼ全部
エンブレム、バンパー、ミラー類はキラキラして金属に見えますが、プラめっきです。プラめっきとはプラスチックの表面に金属のめっきの薄い膜を接着させる技術を言います。全部金属やガラスにすると重量が重くなるのでプラスチックにメッキを付けたプラめっきになっています。

内装
シート、天井などの内層もほぼプラスチック製です。こちらも軽量化と強度、価格のバランスを取っています。

タイヤ
タイヤにも石油由来のプラスチック(合成ゴムや添加剤)が入ってます。詳細は「車を運転しててもしてなくても、必ず知って欲しい「タイヤとマイクロプラスチックの関係」。」を見てもらえると嬉しいです。

窓の一部
軽量化を目的に一部の窓にはアクリルやメタクリルが採用されてます。

生活まわり

衣服
衣服もほとんどが合成繊維か天然繊維に合成繊維を混ぜたものでできています。詳細は「「きる(着る)は生きるの大部分」ですが、「合成繊維が着るの大部分」です。洗濯でのマイクロプラスチックの発生について。」を見てもらえると嬉しいです。

家具
家具の一部、木っぽい装飾が施されているけど木でない板が使われています。メラミンボード、メラミン化粧板と呼ばれるものです。これにはメラミンというプラスチックが使われています。具体的には安い机の天板、棚の板などです。

電化製品
コンセントやケーブルなどを被覆しているのは塩化ビニルやポリエチレンなどです。また、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどの電化製品の外側は大概プラスチックですよね。さらに、回路の中の絶縁層にはエポキシやアクリル等が使われております。

断熱材
家の内装、外装でも色々使われていますが、壁の中に入っている断熱材はプラスチックのことが多いです。これも暖房の省エネに貢献しているので良いプラスチックの利用法だと思います。

窓サッシ
窓は家の断熱のキーですが、サッシが金属では熱伝導率が良すぎて家の熱を逃がすのでプラスチックにして断熱効果を高めた商品が開発されてます。我が家はこれですが、やっぱり金属と比べると全然暖かいです。

内装
壁紙や床材などの内装も色々なテイストの色や感触をしていますが、プラスチックであることが多いです。

水道管や下水道管
水道管や下水道管は塩化ビニルやポリエチレンなどの樹脂でできています。雨どいもたいていプラスチックですよね。

まとめ

読んで頂けるとプラスチックがいかに我々の生活の周りにあるかがよく分かると思います。これだけ生活にプラスチックが浸透してしまうと「使い捨てプラスチック」なしはともかく、「プラスチック」なしで生活するというのは現実てきではないと思います。また、自動車の軽量化や断熱材はエネルギー消費を抑えるという意味ではエコだと思います。
私自身も今の現状をどういう方向に持っていったら本当に地球に優しいのか、まだ答えは見つかっていませんがずっとずっと考えていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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