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ノマドは自分には向いていない。多拠点生活を通じて気づいたこと

こんにちは。旅するクリエイター・すーさんです。
※このキャッチフレーズで名乗るのもだいぶ慣れてきました。

いきなり本題に入りますが、ノマドワーカーは自分には向いていないということをこの1年間痛感しました。なぜノマドワーカーをやってきて痛感したのか、その理由を説明したいと思います。

最初に言っておくとノマドを否定しているわけではありません。いわゆるニューノーマルを代表する面白い働き方ですし、一カ所にとらわれないという意味ではむしろ推奨しても良いとさえ思っています。

それではなぜ1年間フリーランスをやってきて個人的にはノマドワーカーが向いていないと感じたか、一個ずつお話ししていきます。
ノマドワーカーをやりたい!という方にはぜひ参考として読んでいただければと思います。


旅は旅で割り切りたい

一番の理由はこれです。明日の記事でも書きますが先月〜今月にかけて20日間マレーシア・タイ・スリランカを旅している時、通常の仕事に加えてWEBライター記事などたくさん書きまくりデスクワークをたくさんこなしていました。
「どこでも仕事ができる」ということは、「いつでも仕事のことを頭の片隅に置かないといけない」ということでもあります。
コミュニティの合宿でもみんなが寝静まった時にPCカタカタしていましたし、上記の海外旅行時でもWifi利用できるカフェを探してはタスクをこなしていました。

するとある日突然感じたのです。
「あれ、自分って何しにきたんだっけ?旅しにきたんだよね?クライアントとのメール返信・タスク管理しにスリランカ来たわけじゃないよね?」と。
異国の文化を味わうために海外へ渡航したのが、いつしかリモート通じて日本人としか通話していない。この矛盾がたまらなく違和感となり苦痛になったのです。

そもそも旅とは日常を忘れて非日常に没頭するもの。
その中で仕事のことも考えて同時並行で進める必要があるということです。現実の仕事と非日常としてのレクリエーションを並行して進めれるほど自分にキャパシティはないし、うまく切り替えれるくらいの器用さは今の所無いというのが現時点での感想です。


交通費がかかる

僕は1年間多拠点生活をしてきました。日本各地にあるサブスクの多拠点居住サービスを利用しながら全国移動生活をしてきました。なので今年は多拠点サービスであるLAC(Living Anywhre Commons)が99%自分の居住地でした。

現在は事情が違いますが、今年の9月までは全国50カ所を行き来しながら仕事をしていました。伊豆下田・秩父・沖縄・宮城県石巻・気仙沼など。おかげで全国各地で知人と仲間ができ、居場所と言える拠点も増えました。

※話は脱線しますが、今年で初めて行く都道府県が増えたのもひとえにこのLACのおかげですし、もっと言えばノマドワークをやったからこそです。

しかし逆にいうと移動費がかかるという問題がついて回ります。
去年までは東京の自宅とLAC拠点を行き来しながら生活しており、だんだんノマド生活が主軸になるにつれて東京の家賃支払いが邪魔に。
そこで自宅を引き払いLACノマド生活が始まったのですが、結局それらを上回る交通費がのしかかることになります。

1カ所で拠点置けばいいのではという声もありますが、そもそも多拠点サービス内容として宿泊日数に制限がかかったり、東京や地元での用事が増えたり、そもそもその1カ所に一定期間身を置く思い切りさがなかったり。一拠点集中するにもなかなか難しい現状がありました。

そしていつしか移動することが目的になり、多拠点生活としてのありがたみが薄れることに。後述しますが、地元や東京と違う非日常を味わうという意味での旅感が薄れることも理由の一つになり、だんだんとノマド生活が億劫になってきたことも事実としてあります。


いくら移動してもその土地の人になれない

今回のノマド生活で一番痛感したのがここです。先述したLAC拠点にしても地域協力隊やフリーランスとしてその土地に根付き活躍している方々をたくさん見かけました。その誰もが現地の人たちと固い絆で結ばれ、現地で共創している姿を見せていました。

ノマドワーカーである私たちにも各拠点に住む方々は良くしてくれましたが、やはり共に過ごした年月と接触頻度でいったら実際そこに住む移住者には劣るし、思い出の共有数や信頼度で言えば限りがあります。

いくら現地で仲良くしても、2~3ヶ月でその場所を去ればまた別場所で一から関係構築をやり直すことになり、ちゃんとした人間関係を築くことはできないかもしれない…と、1年間の多拠点居住を続けて感じたものです。

もちろん個人によって人間関係作りの好みは分かれますが、私は「狭く深く」関係を作りたいタイプだと自身で感じています。広く浅くで中途半端な関係を作るぐらいだったら…という気持ちが拭えませんでした。

今考えている生活スタイルは?

東京✖️地方の二拠点生活

で考えています。多拠点生活サービスは早々に解約し、新たに東京での物件(シェアハウス)を契約。約1年ぶりに東京での生活をリスタートします。
加えて二拠点目の活動をスタートする予定です。具体的に考えているのは気仙沼・石巻・伊豆稲取・瀬戸内・宮崎のどこか(あるいはそれ以外の場所)。今までお世話になった方が多い地域を主にセレクトしていて、このいずれかの地域でフリーランスとしてのスキルを活用して取材・発信活動にコミュニティ運営の仕事をやっていければと思います。
一番大事にしているのは誰と仕事するか。ここを外してしまうと思うような成果を得られないということは今までの経験で実感しているので、まずは信頼関係を作ること・バディシップを作って最後までやり切る覚悟を作ること。まずはここから始めたいと思います。

また別記事でも書きますが、大まかな未来図としては東京✖️地方の二拠点、そして日本✖️世界の二拠点の二軸で活動することです。その第一歩を今年2023年年末から具体的に動き出していきます。考えるよりまずは動くことが大事。その活動に十分当てられる資金を作るべく、日々の仕事に精進していきます。







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