#4ワーキングホリデーに行くまで NY編 ”帰宅難民の夜明け”
飛行機を逃してから3時間くらいたっただろうか。
まったく現れないいとこ。もうあまりに急な展開にわけわからないテンションになっていた。はやしは心の中ではネタとしておいしいなとニヤニヤしていた。
姉は翌日から仕事を詰めていたため絶望していたが、へらへらしていた。
格安チケットだったため飛行機の振り替えは効かず、新しいチケットを購入しなくてはいけないことだけはわかっていた。この時は深く考えていなかった。
もうこのまま日本帰れなかったらわたし金髪ボーイと結婚してしまおうとおもっていた頃、いとこがやっと現れた。
“OYOME~!“
いとこの後ろから金髪ボーイが現れた。
体が自然に動き出した。走って金髪ボーイに抱き着いた。
これはもう結婚だ。こやつわたしのことoyome(お嫁)って呼んだ。
メルトダウンでお別れが出来なかったけど、また会えた。すべての事はきっと起こるべくして起こっているのだ。
車に乗り込みまたステーテンアイランドまで向かった。
はやし"yoいとこ~、お腹すいたよね、とりあえずご飯食べ行こうよ"
いとこ"ごめん俺たち空港来る前ご飯食べ行ってたんだ。"
だから三時間も現れなかったんか貴様。
英語が喋れない肉親をアメリカの地に放置してディナーしてきたんかい。(迷惑かけてることを棚にあげる)
いとこもさすがアメリカ人やなあこのマイペース。
いとこの家に着いて、さっそくチケットの購入に取り掛かった。
ここまで脳内花畑はやし姉妹は厳しい現実にぶち当たる。翌日の片道チケットが10万円もするのだ。10万円の往復チケットで来たのに。
もう一回NYこれたやないかい。
はやしは人生初めての海外旅行のために、生まれて初めてクレジットカードを作った。だがしかし無駄遣いができないように利用限度額を10万円に設定していた。
姉はクレジットカードを持っていなかった。現金で10万円持参しそのほとんどを旅行で使い切っていた。
チケット代は二人合わせて20万円。所持金ほぼ0の姉と、残金日本円3万円とカード利用額残り7万円のわたし。一人しか帰れない笑
いとこもそんな大金を持っておらず、日本の家族に助けを求めた。とりあえず日本からチケットを買ってもらうことにした。仕方がない、家族は助け合って生きていくもの。
脛をまるかじりしよう。
ところががしかし、何度日本から購入画面に進んでもエラーがでてチケットが買えないのである。
なぜなら日本とNYの時差は13時間。日本からチケットを買うのは昨日のチケットを買うことになってしまうのだ。時をかける少女や。
これはいよいよお嫁説が濃厚に。。。
もうすぐ日付がかわるのに解決策が見つからずあちこちに電話かけて姉が疲弊していた。そんな姉がかわいそうすぎて泣きそうになった。
そんな時、唯一の解決策として出てきたのが私のクレジット利用限度を解除することだった。さっそくクレジット会社に電話した
すると利用限度の解除には審査に2週間かかるとのこと。それじゃ間に合わない。。
利用限度額の引き上げでしたら、明日書類をお送りするのでそれに返信していただければすぐにできますよ。と、ガイダンスのお姉さん。
だからそれも間に合わねえんだよおおッ!!!!
ガイダンスのお姉さん何にも悪くないのに電話越しに泣き出すはやし。
はやし"あした飛行機乗るのに今引き上げしてもらわないと困るんでずううう゛明日帰らなきゃいげないんでずううううう!!"
根気強く優しいお姉さん、それでは20万円までの引き上げでしたら、本来書類が必要なのですが今こちらで電話審査できるか確認してみますので少々お待ちいただけますか?といってくれた。
女神
電話越しで待つこと10分、、、
"大変お待たせいたしました。電話審査にて上限利用額を10万円から20万円へと変更させていただきました。"
クイーン オブ 女神。
この後国際電話の請求によりさらに苦しむことをこの時のはやしはまだ知らない。
しかしこれで17万円とわたしの両替してない日本円4万。。なんとか帰れるぞ!!!
姉もようやく泣くのをこらえながら安堵していた。色々電話してチケット調べてとやってくれたが、無一文だったからつらかっただろう。
ちゃんとお金返してくれよな。
しかしいざチケットを購入しようとしたところ、クレジットカードとキャシュの合算払いが出来なかった。
もうイチかバチかで空港に行くしかない。
お金の工面がついたころ、Team too lateからの連絡。
どうやらプロ男性、ボーイB、はやし姉妹はみんな同じ飛行機のようだった。(チケットが買えればの話だが)
こちらが当時の緊迫の様子
この時点で深夜1時。寝ねば!しかし寝過ごしたらアカン!
クロスフィンガーで明日決戦にいざマイル!!!!
つづく
このくだり長いね。笑
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