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明日のエンゼルパイ

誰かが楽しそうにしていると自分も楽しい。誰かを応援するってそういうことだと思う。
僕の中で、そんな風に思える誰かって何人いるかな?とぼんやり考えていたら、降りる駅を乗り過ごした。

ドアが閉まりかけているときに気がついたけど、あわてて席を立つこともしなかった。もう何度も乗り過ごしているので気持ちも慣れたもので、あぁそうですかという感じ。電車の乗り過ごしと傘を忘れる世界大会があったら、僕は才能だけで代表を狙える逸材だと思う。どーも、どーも。

人の目を気にして輪の中に入ろうとしていたときは、うまく振る舞うことができなくて、みんなと同じことができないでいる後ろめたさのようなものを感じてて。

何だかうまくいかないことが多い日だったから、電車じゃなくて、ひと駅分を歩いて戻ることにした。デジタルブックじゃなくて、指で残りのページの厚さを確かめながら本を読みたいなぁと思うときがあるけど、歩きたいと思った気持ちは、そういう感じに似ているなと思う。伝わるといいけど。

無理をして輪の中に入るくらいなら、少し距離をおいた関係の方が僕には合っていると思うようになったのは、誰かの楽しいが自分の楽しいと思えるようになってから。

明日の朝食を買って帰ろうと途中で立ち寄ったスーパーで、お徳用のエンゼルパイが売っているのを見つけた。サラリーマンがエンゼルパイの大きな袋を抱えて歩く姿が浮かんで、どうしようか?迷ったけど、明日の朝食はコーヒーとエンゼルパイにすることに決めた。明日が楽しみ。

うまくいかない日があって、また降りる駅を乗り過ごしても、歩いて元の場所に戻ればいいと思ってます。

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チョコパイよりもエンゼルパイ派。いつも行くスーパーにはエンゼルパイが置いてないんですよねぇ。

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