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【しずチャリTouring ep3《東海道と静岡グルメをめぐる太平洋岸自転車道の「自転車の駅」》】SURUGA Cycle Journal Vol.116

静岡市さんとのコラボ企画「しずチャリTouring」。サイクリストにやさしい街・静岡の「自転車の駅」をめぐるポタリングに出かけます。

今回のしずチャリTouringは、太平洋岸自転車道編その2!興津(おきつ)から清水区蒲原(かんばら)方面を目指して、ナショナルサイクルルートの太平洋岸自転車道から立ち寄れる自転車の駅をご紹介していきます。

太平洋岸自転車道とは、千葉県から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県の各太平洋岸を走る総延長約1,400kmの自転車道のことです。自転車道沿線は、世界遺産である富士山をはじめ、日本を代表する観光地・景勝地が多数存在するルートとなっています。


ちなみに、2022年3月のしずチャリTouringでも太平洋岸自転車道沿いにある自転車の駅をご紹介しています。あわせてチェックしてみてくださいね。

今回は「駿河湾フェリー 清水港乗り場」からスタートしていきます。

今回のナビゲーターは静岡市職員の朝比奈さん(左)と城守さん(右)です。相棒はデイトナポタリングバイクDE01。折り畳みができてコンパクトかつパワフルな電動アシストが付いた優れものです。

県道223号(ふじさん!)を航路とし、清水港~土肥港を結ぶ75分の船旅が楽しめる「駿河湾フェリー」。自転車の積み込み、輪行もできますので、自転車×フェリーの気ままな遠出旅がうれしい!虹色のボディが目印です。

待合所の前にサイクルラックをバッチリ完備。フェリーに乗る前、降りた後には、こちらで休憩やちょっとしたメンテナンスも。

船内ではゆったりソファでくつろぐもよし。

デッキに出て駿河湾&富士山のコラボレーションを楽しむもよし!また、デッキには自転車と一緒に撮影ができるサイクルフォトスポットもあります。ぜひ探してみてくださいね。

後方デッキにある「栗田屋」さんの223焼き(ふじみやき)というオリジナルの大判焼きなど、船上の屋台グルメもフェリーの醍醐味です。

さらに、駿河湾のオーシャンブルーがポイントの船内限定スイーツもあります。

まずは「223ばうむ」。治一郎などでお馴染みの「ヤタロー」さんとのコラボ。しっとりとした生地にバニラの香りが特徴的な、お土産にも人気のスイーツです。

「駿河湾ジェラートNo.223」は綺麗な青色ジェラート。どんな味なの…?ドキドキしながら食べてみると、まろやかな甘さの塩ミルク味でした。
船内限定ってなんだかワクワクしますね。「駿河湾フェリー」に乗船された際にはぜひチェックしてみてください。

さて、それでは「自転車の駅」2か所目に行ってみましょう。こちらは「和CAFE茶楽」さんです。

茶問屋さん自慢の地元静岡茶と自家製のスイーツが楽しめます。
サイクルラックはお店の脇にあります!ここで少しメンテナンスもしておきましょう。

「自転車の駅」では空気入れや工具、その他休憩場所や自動販売機の設備があるかなどを、このラックのアイコンで確認できます。

それでは朝から贅沢なスイーツタイムなんていかがでしょうか? 実は静岡市清水区興津は、日本の餡子(あんこ)作り発祥の地といわれているんですって。茶楽さんは自家製の餡子を使ったスイーツ&静岡茶を楽しむお茶カフェなのです!

今回いただいたのはあんみつのセット。

それぞれの急須で淹れる「はつくら」という静岡茶と一緒にどうぞ。「はつくら」は県内で最も早く新茶が摘み取られるお茶で、上品な初芽の香りと鮮度ある味が自慢の深蒸し茶です。

店内には種類も風味もさまざまな静岡茶が勢揃い。パッケージもなんだか可愛らしいですね。

カフェでお気に入りのお茶が見つかったらこちらでお土産もどうぞ。

続いては、静岡の海の幸を堪能できる「ごはん屋さくら」さんにやって来ました。 由比といえば、特産の桜えびが有名です。こちらは新鮮な桜えびを気軽に楽しめる定食屋さんです。

サイクルラックはお店の左隣に置いてあります。

今日はこちらでランチにしましょう。
さくらさんでは由比特産の桜えびを存分に楽しむメニューが揃っています。

生&釜揚げ桜えびと釜揚げしらすの三味盛りが豪華な「桜えびとしらすの二色丼」や、

入荷があったとき限定の逸品「生しらす丼」など、静岡の海鮮を思いっきり楽しみます!

お店のイチオシは生・釜揚げ・かき揚げの桜えびを全部堪能できる「桜えび定食」。女性限定でかき揚げがハート型!

桜えびをこんなにたっぷり食べられる機会なんてめったにないですから、由比に来られた際にはぜひお立ち寄りください。

さて、由比駅から東海道を東に進んでいったところにあるのが「由比・むつみ市場」さんです。

こちらは、由比漁港で水揚げされる桜えび・しらすを販売している原藤商店(はらとうしょうてん)さんの直営店です。

店の前の通りはその名も「由比桜えび通り」。さすが由比!ちなみに由比駅付近には大きな桜えびがあしらわれたアーチがありました。

この近くには豊積(とよづみ)神社があります。お正月に行われる行事「由比のお太鼓祭り」は静岡県の無形文化財に指定されています。

ではさっそく店内でおいしいもの探しにいそしみましょう。

地元の海鮮や地元で生産されている練り製品、地酒、缶詰や手作り品などなど、静岡の美味しいものが勢揃い。釜揚げ桜えびは由比ならではの逸品!

由比の桜えび&駿河湾のしらすを使用した「原藤グラタン」もおすすめの一品です。
その他にも月一で由比漁港で水揚げされた魚(冷凍)の詰め放題イベントもあるらしい!近くに漁港があるからこその大盤振る舞いですね。

地元の海の幸を思う存分味わいにいらしてはいかがでしょうか?

東海道を進んでいくと「由比川橋(ゆいがわばし)」があります。

浮世絵のデザインパネルが4か所設置されており、随所に歴史を感じるスポットです。
ここには東海道五十三次の宿場のひとつ、「由比宿」がありました。江戸から数えて16番目の宿場で、街のあちこちで江戸時代の宿場町の面影を残しています。

両側の歩道は自然木がひかれていて、特徴的な常夜灯は由比本陣の物見やぐらを模したもの。雰囲気ありますよね。

それではこの周辺にある「由比宿」の関連スポットをいくつかご紹介しましょう。

「加宿問屋場跡」

加宿十一カ村が共同で問屋場(必要な馬や人足の用意、次の宿場に届ける飛脚業務を担う施設)を経営した場所です。

明治時代の郵便局舎

江戸時代、文書の送達は飛脚便によって行われており、由比宿にも「飛脚屋」が存在していました。明治に入って郵便制度の創設により飛脚屋に代わって郵便局となり、1927年(昭和2年)まで使用された局舎が残っています。

「脇本陣温飩屋(うんどんや)」

脇本陣(本陣だけに宿泊できないときに、予備にあてた宿舎)をつとめていた場所です。

「馬の水呑場」

大名行列の馬に水を飲ませるための場所ですが、宿場の本陣にこのようなものがあるのは珍しい事だったそうです。現在の水路では、たくさん亀がのんびりと休憩中でした…

その「由比宿」があった場所は、現在「由比本陣公園」になっています。江戸時代の佇まいが残っていますね。

こちらも自転車の駅のひとつです。

園内は芝生広場が広がっていました。敷地内には「東海道由比宿交流館」や「静岡市東海道広重美術館」など、由比の東海道としての歴史を辿る施設があり、その軌跡が現在にも伝えられています。

それではまず「東海道由比宿交流館」から入ってみましょう。こちらには由比の歴史に触れられる展示と交流スペースがあります。

江戸っ子風のフォトスポットもアリ!

よーく見ると、入口にはつるし雛ならぬ「つるし桜えび」が!

室内展示では、江戸時代当時の由比宿のジオラマが展示されていました。作りが細かい…。このほか展示エリアでは水墨画展・絵画展・写真展など、月替わりで多様な展示も楽しむことができます。

休憩スペースにはヒノキで作られた五重の塔。そして由比をはじめ静岡市内の観光情報がわかる案内所があります。

ひと休みしつつ、この後の観光プランを考えるのもいいですね。

「静岡市東海道広重美術館」は、江戸時代に活躍した浮世絵師の歌川広重の浮世絵を多数収蔵されており、毎月展示を入れ替えながらさまざまなテーマで浮世絵作品を紹介しています。

常設展示の「浮世絵の基礎知識コーナー」は浮世絵がどのように描かれたのか、から始まる江戸時代の芸術に触れるエリア。インクや木の版を変えて、何回も版画を重ねていくことで一枚の作品ができあがっていく浮世絵の成り立ちを見ることができます。すごい技術!

遊びで体感する浮世絵の世界も。

逆さまにすると別の絵に見えてくる上下絵や、

東海道五十三次が描かれた双六などがありました。

由比宿も発見!

東海道の歴史を浮世絵と共に見ることができ、他にも特別展示エリアがありたっぷりと江戸時代の芸術を楽しめます。

館内にはこの他にも特別展示などのエリアもあります。毎月の企画展など、最新情報はホームページをご覧ください。行くタイミングによってさまざまな作品に出会えるなんて素敵ですね。

※展示やエリアによって撮影不可の場合がありますので、ご注意ください。

さて、ここで少し寄り道。「旧五十嵐邸」という建物の見学に行ってみましょう。

これは、当時の当主故五十嵐準氏が歯科医院を開業するにあたり、町家を洋風に改築した建物です。ミントグリーンの外観がオシャレな印象ですね。1914年(大正3年)に改装されたもので、国登録有形文化財です。既に建てられていた町屋を元に、ガラスと下見板をはめ込んだ独特なデザインがポイントです。

1階は和室の造りで、縁側から中庭を眺めることも。

手作り作品の展示なども行っていました。
2階は歯科医院の名残がある洋室のスペース。当時の診察室や治療に使われていた道具などが今でも残っています。

部屋を明るく開放的に見せる大きな窓には手作りガラスが使われており、少し歪んで見えるのが特徴。今ではなかなか手に入らない貴重なガラスなんですよ。

その他にも釜戸や昭和時代に使われていた木製の冷蔵庫なども見ることができました。

「旧五十嵐邸」は入場無料でどなたでも見学することができます。ぜひ和洋折衷の美しい町家建築を見にいらしてください。

さて、いよいよ今回最後のスポット「トライアルパーク蒲原」にやって来ました。

こちらは2022年7月2日にオープンしたばかりのNewスポットです。デイキャンプやレンタサイクルでのサイクリング、アクティビティ、BBQなどを思いきり楽しめます。

その他にもイベントやキッチンカーの出店など、さまざまなトライアルの場として人々が集います。

シャワールームや富士山を眺めながら楽しめるサウナがあり、サイクリングとキャンプのかけあわせも楽しめそうですよ。

今回のしずチャリTouringは、太平洋岸自転車道から立ち寄れる自転車の駅を巡っていきました。
静岡ならではのお茶スイーツや桜えびたっぷりのランチに舌鼓を打ちつつ、東海道の宿場町だった頃の静岡市に思いを馳せる旅になりました。
自転車の駅は静岡市内のさまざまな場所に展開されています。サイクリングの休憩にぜひお立ち寄りください。遊べる&おいしいスポット満載の静岡市に自転車でいらしてみませんか。

次回のしずチャリTouringもお楽しみに~!

【Information 1】
▼静岡市
https://www.city.shizuoka.lg.jp

▼しずおかサイクルシティ
https://www.shizuoka-cyclecity.jp

▼自転車の駅
https://www.shizuoka-cyclecity.jp/station/

▼デイトナポタリングバイク
https://www.potteringbike.jp

▼太平洋岸自転車道
https://www.kkr.mlit.go.jp/road/pcr/index.html

▼駿河湾フェリー
https://www.223-ferry.or.jp

▼和CAFE茶楽
http://www.chaluck.jp

▼ごはん屋さくら
http://www13.plala.or.jp/sakuraya110/

▼由比・むつみ市場
https://haratou.com/yuimutsumi/

▼由比本陣公園
https://yuihonjin.sakura.ne.jp

▼旧五十嵐邸
https://www.city.shizuoka.lg.jp/000_002456.html

▼トライアルパーク蒲原
https://trialpark-kambara.jp

【Information 2】
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https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/road_bike/index.html?ad=shizu_chari

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